実施日:7月9日(土)~10日(日) 実施場所:広島県江田島市沖美町絵の島及び広島県佐伯郡宮島町包ヶ浦自然公園
活動テーマ: 砂浜や磯の生物観察等、海辺の自然にふれることをとおして、瀬戸内海でよく見られる生物に親しみ、海の生物や瀬戸内海について学ぶ。また、海岸の漂着ゴミ・散乱ゴミを集め、分類・調査し、ゴミ(人)が海の生物に及ぼしている影響について考える。
<絵の島探検> 各グループごとに無人島・絵の島の探検に出かけました。パークボランティアの方がグループに1人はつくので、絵の島の植物や生き物たちの話を聞きながら、島をまわることができました。 「お腹すいた人いる?この葉っぱ食べてみ?」との言葉に、子どもたちはおそるおそる差し出された葉を口にし、一様においしくない顔になったり、不思議なことに、宮島にはないがこの島にはあるという植物の話を聞いたり。 パークボランティアの方の案内に、子どもたちは熱心に聞き入り興味津々の様子。その後、探検で見つけたものを発表する際には、地図に書ききれないほどたくさんの事柄が挙げられ、探検の楽しさと学びの多さがうかがえました。
<海辺の生物観察> 天候の影響もあって、先に海辺の生き物に関する話や環境診断の説明を受けた後、バケツとピンセットを持っていよいよ外に出かけました。 自分からパークボランティアの方に「これなぁに?」と何か見つけるたびに聞いている姿も多くみられました。実際に生き物を自分で見つけ、触れられることで、子どもたちの興味はますます深くなっていきました。 最後に環境診断を行い、今まで楽しんだ海辺全体を見回し、点数として見ることで、客観的にこの海辺の状態を感じれたようです。海辺での自然を思いっきり楽しんでいることが、子どもたちの生き生きした様子から感じられました。
<漂着ゴミの調査> ビーチクリーンアップの調査のやり方などの説明を受け、砂浜に出てゴミ調査開始。 「こんなおっきいものがある」「なんで歯ブラシがあるんだろ?」などの声が聞こえ、講師である竹本さんに「これ何?」と拾ったゴミについて質問している子どももいました。 30分後、各自の持っているゴミ袋には大小様々なものでいっぱい。そして、「謎の物体探し」としてレジンペレット探しを行い、宝さがしのように夢中で探したものが、実は生物にとても大きな被害を与えているレジンペレットだと学びました。 集めたゴミを分類すると、牡蠣の養殖パイプが一番多いことがわかりました。その理由の説明や、「なぜ海のゴミが問題なのか」ということ、人の出したゴミが海の生き物の命にどんなに影響を及ぼしているかを学習しました。
報告:JPR山陽四国地区事務局 油屋
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