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だらずだらじゃず・本音ジャズ

№10 恍惚!EUで彷徨ったか??《ブッカー・アーヴィン(ts)》

♪~♪ ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「ブッカー・アーヴィン」のレコード紹介です。♪~♪
 
何と間の抜けた・気のけた・・・
EUでの「ぬくく」生活に浸ったか?
音楽観が変った? 「べらんめぇえ~」は戻るか・・
一句
“ 間の抜けた 音が徨(さまよ)い トランスに  ”
⑩『ザ・トランス』(65.10)
《The Trance/Booker Ervin》
ブッカー・アーヴィン(ts)、ジャッキー・バイアード(p)、
レジー・ワークマン(b)、アラン・ドウソン(ds)。
《Booker Ervin Blog紹介》

A#1タイトル曲「the Trance」(恍惚状態、忘我)。
何と間のけた演奏か。

ロングトーンのれ流し、気の抜けたピアノ&ドラム。
不協和音を喰らわし、異様な緊張感を漂わすバイアードではない。
いびつなアクセントを喰らわすドウソンのドラムは何処いった。

どれもこれも「」でも垂れながらプレイしてるのか?
アーヴィンのオリジナル曲だが、特技「べらんめぇえ」調はない。
中東の匂い漂うメロディーは気が「抜け」ている。
コブラが立上る中東風使いのアーヴィンが居るようだ。
 一句
 “ 間の抜けた 音が徨(さまよ)い トランスに  ”
 
それには背景・理由がある。
アーヴィンは65年・66年中頃まで欧し・スペインに在住。

この録音はその頃(65年)、西独での演奏。
メンバはベルリンジャズ・フェス参加者との一時的グループ。
⑨『The Space Book』から1年も経つから「ガラッ」と変った。
 
渡欧・移住理由は不明、豊かな生活を望んだから??
西独だからR.ヴァンゲルダーの録音ではない、平凡な音。
この渡欧期間がアーヴィンの音楽観を貌させた。

B#1「Speak Low」は③『That's It』にも収録。
③とは泥の差、③の音の太さ・強引に突っ込むアタック音。
「べらんめぇえ~」とバリバリ飛ばし上げる③は凄じい。
この⑩は前衛っぽい? 「ら~っ」とした・軟弱化したような。

EUでの「くぬく」生活に浸ったか?
この⑩を聴けば音楽観が変ったのが分る。
これ以降・帰米後も以前のアーヴィンは戻ってこない。
 
♪~♪ A#1の曲、以前の「威勢の良さ」を失った東風のアーヴィンお聴き下さい   
《Booker Ervin Blog紹介》

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