№1 拷問耐え抜き、極楽目指せ《ジョン・ファディス(tp)》

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とにかく、耳が・鼓膜が痛い、穴が開くようだ。

超・超・ハイトーン・ロングトーンの連発。

まるで、監獄閉じ込め・拷問状態！

①『インツー・ザ・ファディスフェア』(89)
《Into The Faddisphere/Jon Faddis》
ジョン・ファディス(tp)、ルネ・ロスネス(p)、フイル・ボーラー(b)、

ラルフ・ピーターソンJr.(ds)。
 

針を下すや否や、ボリュームを下げた。
こんなハイトーン・ロングトーン連発のトランペット吹きは他に居ない。
とにかく、細く・鋭い。
一本の尖ったナガ～～イ・ピアノ線が脳味噌に向け、飛んで来る。
鼓膜が痛い。穴が開くようだ。

D.ガレスピーを師と崇めたJ.ファディス。

だからハイトーンの吹きっ放し。
師匠を超えたいだろうが、こんなワンパターンでは嫌になる。
ただ、こんなことが出来るのもファディスだけのお家芸。

とにかく、１曲目はこのお得意芸のハイトーンにやられっ放し。
リズム陣は単純２ビートで静かに淡々と流す。

その上空をツンザキ音が覆うから、よりクローズアップされる。
まさしく監獄に閉じ込められての拷問状態。

不思議なことに慣れてくると病み付きになる。
何の芸も無いような超ハイトーン。
他に出来る奴がいないから、やっぱ凄いのか。

 ♪～♪　誰にも出来ない「ツンザキ」音をお聴き下さい。《フルアルバム》

Jon Faddis-Into The Faddisphere (Full Album)

TRACKLIST: 00:00 Into the Faddisphere 07:15 Sambahia 11:58 At Long Last 17:14 The Early Bird gets the short end of the stick 22:57 Many Paths 30:03 Retro Blue 34:40 Ciririribin 42:24 War & Peace PERSONEL: Art Direction – Howard Fritzson Bass – Phil Bowler Drums – Ralph Peterson, Jr.* Executive-Producer – Michael Caplan Mastered By – Vlado Meller Photography – Hans Neleman Piano – Renee Rosnes Producer – Jon Faddis Recorded By – Gary Chester Trumpet – Jon Faddis Renee Rosnes

Jon Faddis-Into The Faddisphere (Full Album)