だらずだらじゃず・本音ジャズ

№2 「名曲は名演に非ず」《Bye Bye Blackbird》

ハスキーボイス・ヘレンがるく唄う。
マイルスのトランペットが冷たく・しさを漂わす。
人生観・音楽観の違いが間のイメージを創出する。
 ③『The Neaness Of You/Helen Merrill(Vo)』(57)

「Bye Bye Blackbird」とは「(カラス)よ、さようなら」とは違う。
「ブラックバード」はスラングで「芸人」叉は「黒人」を表す。
だから、白人はあまり唄わないんだが。

「ニューヨークのため息」と称されるヘレン・メリル。
ハスキー・ボイスで唄い上げるイメージは、昨日紹介の①ジャケットどおり。
この③ジャケットのイメージとは間逆。
ワガレ節で「♪♪バイ・バイ・ブラックバード♪~~」と、るく唄う。
演奏が明るい、ハスキー小母さんも無理して明るく唄う。
しかし、この曲、こんな解釈とは違うと思うが・・・・。

 ④『Round About Midnight/Miles Davis(tp)』(55)

この曲、元は童謡らしく、ジャズのテーマに使われなかった。
ところが、マイルスが演り初めジャズ界に拡散。
ミュート・トランペットが鋭く・細く・心を切りく。
冷たく研ぎ澄まされた音が空間を貫き、しさを漂わせる。

マイルスのサウンドは、例えれば。
ヤンチャ坊主が親父にドツカレ、一人寂しく押入れで膝を抱え、涙を流す。
そんな様子がイメージ出来る。
マイルスのミュートで表現するこの曲は、他の誰にも真似できないだろう。

③はむしろ明るく表現し、④は寂しさを漂わす。
生観・音楽観の違いで表現するイメージが異なる。
《Bye Bye Blackbird》比較したら楽しみが増える曲です。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「おもしろジャズノート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事