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8日の土曜日は…

2007-09-11 13:36:26 | Weblog
即日完売のスペシャル共演、ub-x meets kikucihi、つまり橋本一子(p),井野信義(b),藤本敦夫(ds)のトリオに、菊地成孔(sax) が一夜だけ絡むといふ豪華な演目がスーパー・デラックスにて繰り広げられたわけだが、かつては音楽学校の先生(一子)と生徒(成孔)の関係であった都合上、橋本先生は演奏前から「教え子としての菊地成孔(の存在感)」を紹介MCで語りだそうとし、菊地成孔が「センセイ、もう止めましょうよ。早く演奏に入りましょうよ(苦笑)」と照れる場面が冒頭にあった。

じぶんにとっては意外といふか、想定外だったのは曲によって菊地が加わるといふ構成ではなく、全曲に「完全共演」した点だ。いわゆる華を添えに的なチョコっとゲストではなく「一夜だけのサプライズ」に双方本気で取り組んだ証し。が、そこはこの面子、「サウンドチェックと行き方を多少決めただけで」本番に臨んだといふ。で、これまた意外といふか、菊地の参加といふ増量感が決して「やかましさ」には結びつかず、むしろ通常のトリオ演奏よりも「深い静けさ」を伴なったようなサウンドに化学反応していたあたりがいかにもub-xらしいといふか、この4人らしい全体的な響きの印象として記憶された。

じつは「整体師つながり」であったとか、一子作品に菊地が参加していた際のPV秘話だとか、MCのそれぞれも「いかにも」の応酬の一夜だったが、演奏中はいつもどこやらか「水の(流れる)気配」のようなものが幻聴然として響いてきたのはなぜだろうか…アンコールは待ってましたの、<マシュケナダ>!! 橋本+藤本+菊地のボーカルが絡むといふ希少な曲で最後の喝采を誘っていた。そういえば「マイルスつながり」でもあるんだなぁ…。

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