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優等生・太宰、高校時代のノートに意外な落書き

2013年05月11日 | 住民安全ネットワーク

「人間失格」「斜陽」などで知られる作家、太宰治(1909~48年)の旧制中学・高校時代のノートや日記など、22点の資料が東京都目黒区の日本近代文学館に寄贈され、同館が10日公表した。

ノート類の存在は研究者には知られ、一部公開されたこともあるが、安藤宏・東大教授(日本近代文学)は「作家になる以前の太宰が何を考えていたか、まとまって分かる貴重な資料」としている。

資料は太宰と交流のあった横山武夫・元青森県副知事の遺族が保管していた。

ノートは全部で10冊。中学時代の太宰(本名・津島修治)は優等生で、数学の問題を真面目に解く一方、「津島君は実に美男なり」と書かれた文字を線で消した跡もある。

昭和2年(27年)4月、17歳で旧制弘前高に進学。1年生の時とみられる「地鉱」の科目名を書いたノートも、当初は「地球起原」「太陽系起原」と項目が打たれ、授業内容を丁寧に記していた。

だが、10ページあたりから似顔絵などの落書きが増え、20ページ過ぎには「芥川龍之介」の文字を無数に書いた箇所もあった。ノートの後半には芥川の似顔絵や、太宰が高校時代に作った同人誌「細胞文芸」の目次案を書くなど、授業中も文学のことを考え、傾倒してゆく様子が分かる。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/education/20130510-567-OYT1T01252.html