2018年7月中旬、千葉税関で業者さんと待ち合わせ。
通常立ち入りできない車両の待機場所へクルマで移動。
真夏の太陽の下、たくさんのクルマが並ぶ中、写真で見ていたまんまのSpyderがありました。
シャシナンバー 007
英国製キットカーが迷い込んだのは、巨大なクルマの世界。
(SUBARU,TOYOTAの輸出待ち車両)
ドアを汚したの誰だ?
テキスト・画像の無断転載はおやめください。
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2018年7月中旬、千葉税関で業者さんと待ち合わせ。
通常立ち入りできない車両の待機場所へクルマで移動。
真夏の太陽の下、たくさんのクルマが並ぶ中、写真で見ていたまんまのSpyderがありました。
シャシナンバー 007
英国製キットカーが迷い込んだのは、巨大なクルマの世界。
(SUBARU,TOYOTAの輸出待ち車両)
ドアを汚したの誰だ?
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2017/01
Libraのモノコック写真を見て大きく傾く。
2017/03
Eliseを手放し、Eunos Roadster(NA6C)を購入。
2017/04
GTM Owners Club Forum の"Cars For sale"に中古車情報が出ることを知る。
その書き込みから→eBay にLibraが出た。
"Cars For sale"を見るのが習慣になる。
2017/05
GTM Owners Club Forum にSpyder(Bright Green)が出た。
2017/10
GTM Owners Club Forum にLibraが出た。
2018/04
GTM Owners Club Forum の書き込みから eBay にSpyderが出た。
(なぜか赤が多いんです。できれば緑か黄色かオレンジがほしいけど)
半年ぶり。
今買わなければ後悔するような気がする。
「人生は一度きり」という言葉が浮かぶ。→落札。
海外送金の登録から始めたので支払いに日数がかかった。
車両代
7,500GBP
約¥1,120,000 (うち送金手数料約¥6,000)
車両の引き取り、輸送、登録は業者さんに依頼した。
輸送・代行料・通関料など
約¥700,000
2018/05 中旬
Spyderが売主さんの元を離れる。
5月下旬出航、7月上旬到着予定とのこと
約20,000Km
2018/07 中旬
車両が千葉港に到着。
通関前に特別に見せてもらえた。
(この後、車両は業者さんの施設へ)
・日本での登録のために
しかるべきところ(Westfield)が署名した技術基準適合書が必要。無い場合は、この車両の場合、ブレーキ制動検査が必要。
並行輸入申告・予備検査
技術基準適合書資料作成等
ブレーキ制動検査
少量生産であればコストがかかるテスト無しでナンバーが付けられる英国と、1台輸入して公道で走らせるために厳密なテストを要求する日本の制度の違い →壁
(当初は衝突安全性が問われるかと思い、同じ英国キットカー輸入ということでminkara経由でyakopuさんに相談させていただき、貴重なお話を聞くことができました)
→Kit Car LINK
(Lotus Eliseを所有してもうすぐ11年という頃、次のクルマを考えているとき)
いろいろ調べているうち、Google画像検索でGTM Libra / Spyderを見つけました。
第一印象は、顔がユニーク。そして実用性がありそう。
走りのクルマとして、スーパーセブン系は究極の存在だと思いますし、乗ってる人は尊敬します。でもやはり、雨が心配。
クルマを作る側からすると、ドアやサイドスクリーン、屋根・幌のことを考えないと、作るのが楽になります。
使う側からは困ります。
私としては、クルマは雨風をしのげるものであってほしい。
(↑この考え方は貧乏臭いともいう)
GTM Libraは、キットカーとしては設計がしっかりしていると見えました。
普通のクルマの要件を満たしているようだ。
Libraは1998年から2009年まで、Spyderは2001年から2009年まで生産されました。
GTM Carsは2007年からはWestfield Sportscarsの所有になっています。
Libra / Spyderの公式ページは存在しないようです。
Wikiの解説をざっくり訳してみます。
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「GTM Libra」
サブフレームを持たず、サスペンションはGRP(ファイバーグラス)製モノコックに直付けである。
フロントは不等長ウィッシュボーン。アップライトはRover Metro/100シリーズからの流用。
リアはダブル・トレーリングアームでリア・バルクヘッドにボルト留めされる。
フロントと同じアップライトを使う。
リア・バルクヘッドにフレームがぶら下がっており、それにエンジンとミッションが載る。
このフレームはトランクルームと一体化したエンジンカバーのヒンジにもなっている。
フロントにはラジエター、バッテリー、スペアタイヤを収納する。
ルーフパネルは脱着可能で、シートの後ろに収納できる。
エンジンはRover Kシリーズ 1.4 , 1.6 , 1.8(VVC) , V6 2.5L の他にホンダ、アウディ製を搭載するものがある。
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この説明と、"MADABOUT KITCARS"にあるモノコック写真で、大いに興味を持ちました。
source : MADABOUT KITCARS Gallery of pictures GTM Cars Ltd - Libra
Elise同様、このクルマも作りが独特です。
運転席の後ろ、クルマの"核"の後ろの壁面が大事です。ここにサスペンションを取り付け、丈夫な鉄パイプを付けてフレームを作り、それにエンジンを載せている感じ。クルマの後半分を壁に背負わせている。
ストラトスやミウラのような開き方をします。六角ボルト数本を使っているので時間かかりそう。。。
Libraは「ルーフパネルをシートの後ろに収納できる」という点がEliseに勝った!と個人的には思っています(笑)。
Spyderの写真はこちら
MADABOUT KITCARS Gallery of pictures GTM Cars Ltd - GTM Spyder
(このサイトの写真は、ミーティングで集まってるときのが多いですね)
基本的に、ウインカーとスモールライトがヘッドライトカバーから独立して横に並んでいるのがLibra。
ライトカバーの中にウインカーとスモールライトを含むのがSpyder。
そして2005年からはGTOと呼ばれるモデルが。
source : www.pistonheads.com
specはこちら:automobile-catalog.com
・生産台数
GTM Owners Club Forum にそれぞれ"Libra List" , "Spyder List" というスレッドがあり、
Spyderの方は40数台と推定されます。
Libraはフルリストが見つからないのですが、見られる範囲で最大の番号が134なので、、200台以下?
・懸念点
エアコンレス生活
雨漏り心配
MGFとどう違うの?
・GTM Cars
Wikiから抜粋:
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GTM Carsは1967年、"Grand Touring Mini"のコンセプトでMiniのパーツを流用したミドシップスポーツ "Cox GTM" から始まった。
Roverの'K'シリーズエンジンをミドシップに搭載した最初のクルマは、"GTM Rossa K3"(1993年)である。
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・・・
大量生産されるコンパクトカーのエンジン・ミッションを使って、かっこいいスポーツクーペを作る。
自動車業界の中で「すきま」的な需要に対して、こだわりを持って理想に近い製品を手が届く値段で提供してビジネスが成立したら最高でしょう。
それが成立しやすくする法整備。低コストで可能な登録手続き。
「ふところ」が深いと感じられる、イギリスのクルマに対する考え方。うらやましい。
クルマを部品の形で売り、ユーザーが組み立てて乗ることができるもの。
メーカーは組み立て設備を持つ必要が無い。メーカー自身やカーショップなどが組み立てたものが販売されることもある。
Wikiのページには英国だけで50社ぐらいのキットカーメーカーのリンクがあります。
「現在のキットカーは趣味的な要素の強い自動車という位置づけがますます強くなっている。」(Wikiから)
英国では「メーカーは年間200キット未満であれば厳しい規則もなく製造販売することができ」(Wikiから)
クルマ好きが作りたいものをクルマ好きが買い、乗る。
大メーカーが作らないものが流通する。
英国ではKitcarShowが開催されます。うらやましい。
英国でキットカーとして登録された車両が日本で型式認定を受けるには、技術基準適合書への製造元による署名捺印が必要とのこと。これが無い場合は制動性能検査が必要とのこと(年式による)。
外国の技術・文化を知るには、そのサンプルが1つあれば充分で、それをじっくり見るというシンプルな方法がとれます。
もっと簡単に流通するようにしてほしいものです。
・どんなクルマがあるのか
Wikiのリンク、まだ全部を見たわけではありませんが、私の印象としては、スーパーセブン系が非常に多く、オリジナルデザイン、スーパーカーレプリカ、コブラ系、クラッシック系などがあります。
(「キットカー」 = 「スーパーカーのレプリカ」という解釈があるようですが、それは一部にすぎません)
(レプリカについてはまたいずれ)
MK Indy R with a 2003 Honda Fireblade engine
source : https://www.vwroc.com
Banham Bat
source : https://www.flickr.com
・私がキットカーに興味を持ったのは
Lotus Eliseを11年所有し、これが理想的なクルマであることを理解した後、次の趣味車を探しました。
そのときGinetta G33を知りました。
source: https://bestcarmag.com
Ginettaは日本ではほとんど、G4とG12しか流通していません。
ネットで調べるとG33というモデルがある。手に入るのか?日本に来てないのか?
(G27は少し来てるみたいですが)
Car and Classic で中古を調べたりしましたが、出てきません。
少量生産でほとんど英国でしか流通していないキットカーというものの存在を認識しました。