1,Today/Flamingos (Ronze) 1LP 840円
Doo-Wop史上最高のハーモニーを誇るグループのひとつがこのニュージャージーはバルチモア出身のフランゴス。デビューは1953年、以来、初期の"That's my desire" "Golden teardrops"から"A kiss from your lips" "I only have eyes for you" "I'll be home"等々スロウからミッドテンポのスィートなコーラスワークは後の「Sweet Soul」の祖とも云えそうです。
本盤はそのフラミンゴスのオリジナル・メンバーであるZekeとJakeのCarey兄弟が中心となって1971年に制作した、彼等のオリジナル・アルバムとしてはたぶん最後のもの。
クレジットされているメンバーを書いておくと
Zeke Carey
Jake Carey
Billy Clarke
Al Fontaine
Clarence Bassett
J.C.Carey
Doug McClure
の7人。それぞれ担当楽器も書いてあってボーカル/インスト・グループとして活動をしていたのかもしれません。プロデュースはオリジナル・メンバーであるZake Careyで、本盤を出しているRonze Recordsも彼等(Zeke個人?)が運営している会社のようです。
個人的にはフラミンゴスというと"Golden teardrops"が思い浮かぶのですが、本盤の1曲目が正にその曲の再演。イントロから雨音から雷の擬音を入れて語りで始まるというスィート・ソウルの展開にムムム...となりましたがボーカルが入ってくると正直微妙な出来。B面の1曲目はエヴァリーズの名曲で私も大好きな"Let It Be Me"、こちらも雨音・雷音入りでムードは作るもののこれがフラミンゴス?というやはり微妙なもの。同時期のテンプテーションズがやっていたニュー・ソウル的な展開の曲もあったりアルバム・タイトルの「Today」の通り、新生フラミンゴスを打ち出したかったのでしょうが、バックの演奏のチープさもあって中途半端な印象は拭えませんでした。
ほぼ同じ時期に彼等のライバルであったムーングロウズがRCAから「Return」(かつてこちらで取り上げました)なる同じようなアルバムをリリースしていたことが思い出されますが、こちらはさすがにメジャー・レーベルでの制作でゴージャスなツクリだっただけにこちらのフラミンゴスは妙に寂しさも感じる一枚でした。
2,The Best of The Monotones (Mascot) 1LP 840円
"Book of Love"のモノトーンズ、ヨーロッパのコレクター・レーベルから1987年にリリースされた57年から62年の全キャリアを追った未発表曲/アウトテイクを含んで20曲も詰め込んだLP。
"Book of Love"を知ったのはSha Na NaかThe Masked Maroudersのカバーでだと思います。
が、やはり印象深いのはご他聞に漏れず映画「アメリカン・グラフィティ」でですね。
その"Book of Love"はリード・シンガーのCharles Patrickが中心となって書かれたメンバーのオリジナル曲で1958年にビルボードの全米R&Bチャートで3位、ポップチャートでも5位にまで上った大ヒット、コミカルでロックンロールなDoo-Wop曲ですね。"(Who Wrote) The Book of Love"のタイトルでも知られます。
本盤にはその曲のアウトテイク、更に続編の"Reading the Book of Love"まで入っています。ハーモニーを聴かせるというよりキャッチーでコミカルなDoo-Wopが持ち味の50'sロックンロールDoo-Wopを語るには欠かせないグループですね。
The Monotones: Who Wrote The Book Of Love
Monotones - Reading The Book Of Love
Doo-Wop史上最高のハーモニーを誇るグループのひとつがこのニュージャージーはバルチモア出身のフランゴス。デビューは1953年、以来、初期の"That's my desire" "Golden teardrops"から"A kiss from your lips" "I only have eyes for you" "I'll be home"等々スロウからミッドテンポのスィートなコーラスワークは後の「Sweet Soul」の祖とも云えそうです。
本盤はそのフラミンゴスのオリジナル・メンバーであるZekeとJakeのCarey兄弟が中心となって1971年に制作した、彼等のオリジナル・アルバムとしてはたぶん最後のもの。
クレジットされているメンバーを書いておくと
Zeke Carey
Jake Carey
Billy Clarke
Al Fontaine
Clarence Bassett
J.C.Carey
Doug McClure
の7人。それぞれ担当楽器も書いてあってボーカル/インスト・グループとして活動をしていたのかもしれません。プロデュースはオリジナル・メンバーであるZake Careyで、本盤を出しているRonze Recordsも彼等(Zeke個人?)が運営している会社のようです。
個人的にはフラミンゴスというと"Golden teardrops"が思い浮かぶのですが、本盤の1曲目が正にその曲の再演。イントロから雨音から雷の擬音を入れて語りで始まるというスィート・ソウルの展開にムムム...となりましたがボーカルが入ってくると正直微妙な出来。B面の1曲目はエヴァリーズの名曲で私も大好きな"Let It Be Me"、こちらも雨音・雷音入りでムードは作るもののこれがフラミンゴス?というやはり微妙なもの。同時期のテンプテーションズがやっていたニュー・ソウル的な展開の曲もあったりアルバム・タイトルの「Today」の通り、新生フラミンゴスを打ち出したかったのでしょうが、バックの演奏のチープさもあって中途半端な印象は拭えませんでした。
ほぼ同じ時期に彼等のライバルであったムーングロウズがRCAから「Return」(かつてこちらで取り上げました)なる同じようなアルバムをリリースしていたことが思い出されますが、こちらはさすがにメジャー・レーベルでの制作でゴージャスなツクリだっただけにこちらのフラミンゴスは妙に寂しさも感じる一枚でした。
2,The Best of The Monotones (Mascot) 1LP 840円
"Book of Love"のモノトーンズ、ヨーロッパのコレクター・レーベルから1987年にリリースされた57年から62年の全キャリアを追った未発表曲/アウトテイクを含んで20曲も詰め込んだLP。
"Book of Love"を知ったのはSha Na NaかThe Masked Maroudersのカバーでだと思います。
が、やはり印象深いのはご他聞に漏れず映画「アメリカン・グラフィティ」でですね。
その"Book of Love"はリード・シンガーのCharles Patrickが中心となって書かれたメンバーのオリジナル曲で1958年にビルボードの全米R&Bチャートで3位、ポップチャートでも5位にまで上った大ヒット、コミカルでロックンロールなDoo-Wop曲ですね。"(Who Wrote) The Book of Love"のタイトルでも知られます。
本盤にはその曲のアウトテイク、更に続編の"Reading the Book of Love"まで入っています。ハーモニーを聴かせるというよりキャッチーでコミカルなDoo-Wopが持ち味の50'sロックンロールDoo-Wopを語るには欠かせないグループですね。
The Monotones: Who Wrote The Book Of Love
Monotones - Reading The Book Of Love
Ronettes や Walker Brothers の Walkin In The Rain だったりします。
下世話ですね。
> "Book of Love"を知ったのは
私には、大瀧詠一氏の「あの娘に御用心」、というのは嘘にしても、
何故か、Hello People 版 (Bricks ABCD-882,1975年) だったりするかもしれません。
ポップス系だとジョニー・リヴァースの"Summer Rain"を思い起こします。雷は無いのですがカスケーズの"悲しき雨音"、カウシルズの"雨に消えた初恋"も忘られず。
でも、でも、やっぱり雨と雷といったら一番はブラック・サバスの"黒い安息日"ですね!(これマジです)
> "Book of Love"
結構印象に残っているのがカーペンターズもの。スタジオものでの録音があったかどうか知りませんが、75年の来日公演のライヴのオールディーズ・メドレーで取り上げていました。