Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Steve Miller - Jeff Beck

2009年07月07日 | Bootleg
1,Livin' in The USA/Steve Miller Blues Band (Pontiac) 1CD-R 525円
スティーヴ・ミラー・バンドの極初期のライヴ音源を収録したもの。
収められているのは1967年1月12日のMatrixでのものと1968年8月15日のAvalon Ballroomでのものとのクレジット(前者は68年が正しいような)。彼等のデビュー作「Children of the Future」の発売(May.68)前後の録音ということになります。

モンタレー・ポップ・フェスのライヴ盤にも収録されていた"Mercury Blues"ほか極めてブルース・ロックっぽい演奏が続きますが、面白かったのは"Inst"とのクレジットの6分、10分に渡るインスト・ナンバー、そしてセカンド・アルバム「Sailor」に入っていた"Song for Our Ancestors"の22分に渡るインスト。
バターフィールド・ブルース・バンドの"East-West"を思わせるリズムパターンで延々ウネウネのギター・ソロが続くのですがこれがデッド辺りにも通ずる今で云うジャム・バンド的な演奏を展開しています。

そういえばこのCDのタイトルにもなっている「Sailor」に入っていた"Livin' in The USA"は当時日本で"アメリカ万才"なる邦題でシングルが切られて東芝が大プッシュしていた記憶があります(残念ながら売れなかったハズですが)。





2,Morning Dew/Jeff Beck Group (Shout to the Top) 1CD 525円
ファースト・アルバムの発売をひかえた1968年夏のアメリカン・ツアーから7月24日フィルモア・ウエストでの音源。ニッキー・ホプキンスは加入前でロッド・スチュワート、ロン・ウッド、ミック・ウォラーの布陣。

音質自体は良好、特にベックのギターが微妙なニュアンスまで感じ取れるほど異様なまでにオンで右チャンネルから飛び出してきます。が、その分全体のバランスは崩れていてロッドのボーカルは右チャンネルから薄めに、ドラムスは一応センターですがペナペナ。ということで卓落しのテープをそのまま落したようなミックスとなっています。云うまでもなく演奏は最高で且つベックのギターの細かいところまで聴ける音源なので聴きやすくリミックスしたものを聴いてみたいものです(実際にそんなものがあるらしいのですが)。

全6曲で30分強の収録。FillmoreでのライヴということでConcert Vaultで全曲聴けます。


1. You Shook Me - Let Me Love You
2. Morning Dew
3. Jeff's Boogie
4. The Sun Is Shining
5. Hi Ho Silver Lining

Jeff Beck - guitar 
Rod Stewart - vocals 
Ron Wood - bass 
Mick Waller - drums

Jeff Beck

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2 コメント

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Steve Miller (Gravenites)
2009-07-08 03:38:31
いつも思うんですけど、スティーブ・ミラーってなぜ日本で人気ないんでしょうかね。一回も来日していないし....。レコードは全部出ているようなのにね。

6月のレコード・コレクターズ誌のアメリカン・ロック・ギタリストにも選ばれなかったし.....。

おそらく過去のポップなヒット曲「アブラカダブラ」、「ジョーカー」などがイメージの邪魔をしている気がします。また彼自身日本嫌いらしく、それも相性の悪さの性かもしれません。

しかしスティーブ・ミラーは全米ツァーはほとんど毎年やっており、ヒット曲だけでなく、ブルースも入れて演奏しています。

やはり日本ではちょっと痛々しいか絶叫型の方が人気ありますね。
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Re:Steve Miller (Jahking@管理人)
2009-07-08 09:16:34
その昔「Sailor」の東芝盤を買って以来「Fly Like an Eagle」までは一応聴いていたのですが、コレ!というアルバムには出会わず、かくいう私もこの人の良さがいまひとつわからない典型的な日本のロックファンのようです。歌っても、ギターを弾いても、ブルースを演ってもすべてが「中庸」、悪く云うと「どっちつかず」「とらえどころが無い」というイメージなんですね。
>日本ではちょっと痛々しいか絶叫型の方が人気ありますね
正にこの間に居る人のイメージです。
初期のアルバムがイギリス録音/ミックスだったりするあたりも氏の志向が大方のアメリカンバンドとは一味違ったものだったことを示しているような気もします。

とはいいつつも70年代前半までの氏の活動には興味はあって今回入手したような音源にはつい手が出てしまいます。

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