Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

久し振りに和物でも。

2007年10月28日 | 和物
1,same/3/3 (P-Vine) 2CD 3,300円
フリクションの前身3/3(さんぶんのさん)の75年に僅か10枚しか作られなかったという自主盤の復刻CDです。

フリクションというと思いだすのが吉祥寺にあったレコード店「ジョージア」。ここで買ったのがこれも数年前に復刻されたフリクションのソノシート「Crazy Dream/Kagayaki/Big-S」。その復刻盤は青ジャケでしたが、オリジナルには黄ジャケもあってどっちを買おうか迷ったものです。で そのソノシートのゴツゴツしながらもスピード感溢れるそのサウンドに一発でやられました。あれは70年代の終わり頃だったでしょうか。

で 本盤。その74年に録音された自主盤に2曲の未発表曲を加え、Disc2にはプリ・フリクションの76~77年のライブ音源14曲を収録した2枚組CD。
フリクションになってからはレックはベースに回りますが、ここでは全編ギターを弾いています。Disc1のラインアップはレック(Vo,G)、チコ・ヒゲ(Ds)、ヒゴ・ヒロシ(B)、Disc2はこれにAndo(G)が加わります。
私ごときが何のかのといえるようなものではありません、真に稀有なバンド、フリクションに一度でもやられたことがある方には必聴とだけ云っておきます。

ディスク・ユニオンで買いましたので紙ジャケの特典付き。が、元々が見開きの紙ジャケ仕様で出ていて、オマケで同デザイン(裏面は曲名が載ってたりして若干違いますが)のシングル仕様の紙ジャケがついてても.....って気もしましたが、オマケですからまぁいいかと。



2,まる さんかく しかく/○△□(Captain Trip)3CD 1,260円
「カント(ex.村八分)と、とーちゃんを中心としたマルチ・アート集団。1973年に自分達のプライベートな楽しみのためだけにわずかな枚数をアセテート盤で制作したアルバムの復刻。当時3/3のメンバーで、後にフリクションを結成するレックとチコヒゲなどが参加した即興演奏中心の摩訶不思議な音楽。当時のグラフィック・ワークや写 真もふんだんに盛り込まれたものとなっている。」というもの。

アセテート盤をそのまま盤起こししたスクラッチ・ノイズがバリバリのフリー・ミュージック。カント氏曰く「うまいへた、未完成であるか完成しているか、極地に行っているか否かを無視した"落書きを落書きとした"という感覚といえば近いのだろうと思う」とのこと。

marusankaku


3,立ち眩みライヴ/布谷文夫(DU)1CD 1,680円
布谷文夫といえば一般的には大滝さんとのナイアガラ音頭、「悲しき夏バテ」というイメージだと思いますが、私にとってはDEWの人。リアルタイムで「幻野 幻の野は現出したか~'71日本幻野祭」に入っていたDEWの演奏を聴いて以来の忘れられないボーカリスト。よって90年代以降の"ブルース・シンガー"と化した活動は注目でした、といってもその活動は断続的だったりするわけですが。

で 本盤は原宿クロコダイルにおける99年ライヴ録音盤。DEW時代からの"二人のブルース"等々お馴染みのオリジナルからゼムの「グロリア」まで相変わらずの爆裂ボーカルは唯一無二。

1.冷たい女
2.夏バテ
3.颱風
4.Gloria
5.上を向いて歩こう
6.二人のブルース
7.達者でナ
8.深南部牛追唄
9.Let’s Ondo Again
10.Eleanor Rigby

Nunoya


4,TKO Night Light/パンタ&HAL (Flying Dog) 2LP 100円
これが帯付き新品同様で100円はないだろうと救済した一枚。
頭脳警察の発売1ヶ月で発売中止になった「セカンド・アルバム」をリアル・タイムで買って以来のファンです、パンタさん。頭脳警察以降ソロになっての例のスィート・ポップ・アルバム「Kiss」「唇にスパーク」まではリアル・タイムで追っかけていました。

本盤はその「Kiss」の一作前のアルバムで80年7月の日本青年館におけるステージを収録したライヴ盤。渾身のアルバム「マラッカ」、そして「1980X」を作ったHALとの息をつかせぬライヴはもう圧倒的。"マーラーズ・パーラー" "マラッカ" "つれなのふりや"はそのタイトルを聞いただけで今でもクラクラきます。
昨年出たCD「PANTA&HAL LIVE! 1980.11.2」も買わねば。

Panta & HAL


5,古井戸イエスタデイズ (Elec) 1CD 1,050円
古井戸、その昔、TVK(TV神奈川)でだったかよくテレビで良く見ました。叙情的とういうか情けないというかの典型的なフォークに似合わない加奈崎さんとチャボの辛辣なMCが印象的でした。

本盤はアルバム未収録曲やライヴ・ヴァージョンに加え、「四季の詩」「ぽえじー」「オレンジ色のすけっち」からセレクトされた「らびん・すぷーんふる」「ポスターカラー」「夕立ち」「Love Song」を加えた編集盤。ライヴ・ヴァージョンは73年および75年のライヴより選曲。オリジナルリリース75年、購入盤は昨年復刻された紙ジャケCDです。

Furuido


6,same/Bakershop Boogie (Invitation) 1LP 1,150円
極最近CD化されたようです、それを知ってれば......。
札幌をベースにしたブルース~R&Bバンド、ベイカーショップ・ブギのデビュー・アルバム、82年の作。ビクターのInvitationからは翌年にもう一枚アルバムを出しています。

この時点で既に10年のキャリアがあるというにもかかわらず、岡本まさみが詞の提供/制作協力をしていてイヤな予感がしましたが、ボーカル、演奏ともに堂に入ったものにもかかわらずやはり本来の姿からはかけ離れた作られたものが出来てしまったのではないかなという勝手な印象を受けました。

このバンド今も活動を続けているようでオフィシャル・サイトがありました。

Bakershop

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2 コメント

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フリクションの前身3/3 (uni)
2007-10-29 10:55:55
そこかしこで話題になっていますね。

私は聞いたことが無いです。

どんな漢字だろう?
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Re:3/3 (Jahking@管理人 )
2007-10-29 20:55:54
Jimi Hendrix Experienceの影響がかなり大きいサウンドでしょうか。Yardbirds~Zepがやった"A Train kept rollin'"そっくりなイントロで始まる曲もあります。でも、決定的に個性的なのはレックのボーカルと歌詞、これはダイレクトにフリクションにつながるように思います。
録音された74年当時見ていたら間違いなくぶっ飛んでいたでしょう
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