Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Mitch Ryder 1967

2014年09月06日 | 60's,70's Rock
1,What Now My Love/Mitch Ryder (Dynovoice) 1LP 640円
ミッチ・ライダーがデトロイト・ウィールズを離れて(在籍していた時期かも)出した自己名義アルバム(1967年)。A面が「19 minutes and 56 seconds that cover the lifetime of a love affair」B面が「15 minutes and 50second of instant party」そして Produced and Directed Bob Crewというクレジット。
A面をベタベタの愛の讃歌、B面をミッチお得意のR&Bパーティ・ソングで固めてボブ・クリューがミッチ・ライダーをR&Bシンガーとしてだけでなく、大人のシンガーとしても売り出そうというしたミエミエの企画盤、云ってみれば「Two Side of Mitch」ですね(ジャケット表裏の色違いもそれを表しているのでしょう)。

ミッチ・ライダーの一番乗っているはち切れそうな時期の録音ですから、ボーカル自体はもう完璧といっていい出来、ただこのA面の大げさすぎるオーケストラに乗ってのポップ/ポピュラーソングがミッチ合うかと云えば勿論ペケ(といいつつも"Let It Be Me"の絶唱は大いにお気に入り)。B面はやっぱりバックアレンジの大袈裟加減は気になるもののさすがに素晴らしい出来、つーか大袈裟なバックコーラスを被せているもののこれはデトロイト・ウィールズがバックを付けていますね、あの特徴的なギター、ピアノ、ドラムスが楽しめます。
ということで、決してつまらない盤ではないのですが、オーバー・プロデュースは明らか。ミッチのR&B/Soul資質を自然に生かすようなプロデューサーに出会っていれば.....と大きなお世話承知でいつも思ってしまいます。
このLPを買ってから気付いたのですが英Westsideからの2枚組「Detroit Breakout」で全曲それも曲順もそのまんまにCD化されています。

Side A
1,Let It Be Me
2,I Make A Fool Of Myself
3,Born To Lose
4,If You Go Away (Ne Me Quitte Pas)
5,What Now My Love
Side B
1,Whole Lotta Shakin' Goin' On
2,Sally Go 'Round The Roses
3,Brown-Eyed Handsome Man
4,I Need Lovin' You
5,That's It, I Quit

Mitch


Mitch Ryder -Brown Eyed Handsome Man


What Now My Love ~ Mitch Ryder

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8 コメント

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Unknown (しみへん)
2014-09-06 08:54:46
このレコードに対する評価は私も全く一緒です。(A面はLet It Be Meだけは聴ける、というとこまで(笑))ミッチはこのアルバムからデトロイト・ホィールズと離れて、駄目になっていった、と思っています。ボブ・クリューはそもそも早くからミッチをデトロイト・ホィールズ切り離したかったのではないかと思います。前のアルバムジャケットがミッチだけのアップというのもそういうことでは、というのは勘繰り過ぎでしょうか?
ミッチも器用なシンガーとも思えないので、どういう方向に向かえば良かったのかは分かりませんが、大好きなシンガーだけにその後の活動が残念でなりません。
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ミッチ・ライダー (Jahking@管理人)
2014-09-06 11:30:35
>しみへんさん
そうですね、ボブ・クリューはソロ歌手として売りたかったのは間違いないと思います。それもこのアルバムでいうとA面の路線ではなかったかと。つまりR&Bを見越して次世代のアダルト向けのシンガーにしたかったのでは。

たとえばアーメット・アーティガンの目に留まってAtlanticと契約をしていたならば....とか愚考すると想像も膨らみます(笑)
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Unknown (uni)
2014-09-06 13:01:15
時代とともにですか?ジャケットに風格がありますね。
古くて綺麗なのはそれに越したことがないのですが
こういうのもまたいいですね。
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風格 (Jahking@管理人)
2014-09-06 21:05:41
>uniさん
米盤独特のリングウェア、そう簡単に付くものではないのですが現地買付盤には大体入っています、アメリカ人はまったくどういう扱いをしているのか、ですね。まぁ、確かにこれはこれでというのはありますが。
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Unknown (なる)
2014-09-06 22:44:38
(小さな声で)僕これ20年以上聴き続けてる大愛聴盤です・・・。

特に「I make a fool of myself」がお気に入り。ストリングスのアレンジは見事ですし、ミッチの絶唱ときたら!!
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ボブ・クリュー (Jahking@管理人)
2014-09-07 09:05:03
>なるさん
云ってみればボブ・クリューが作り上げた"Can't Take My Eyes Off You"の世界の典型ですよね、目くるめくジェットコースターのようなストリング・アレンジがホントお見事。この曲なんか聴いているとタイプとしてというかスタンスとしてミッチを第二のフランキー・ヴァリにしたかっのかもって思ってしまいます(つーか、このアルバムのA面は完全にそうですよね)。

https://www.youtube.com/watch?v=R1j1RRWcYSg
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Unknown (なる)
2014-09-13 23:09:37
何と言う事でしょう。ボブ・クリューが亡くなられました。

今夜はフォー・シーズンズ、そして我が愛する「What now my love」のA面を聴きたいと思います。

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ボブ・クリュー (Jahking@管理人)
2014-09-14 07:18:53
FBの某レコード店・店主の方の投稿で知りました。いやはや、ちょっとびっくりしましたね。
久し振りに「ボブ・クリュー・ジェネレーション」を引っ張りだして聴いています。

合掌
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