語彙の問題は、知識の量だけでなく、柔軟に対応できるかの問題でもある。
典型例が【センター試験 2009年(本)第2問A問10】だ。
「あなたって太らないね。どうしてスリムでいられるの」と尋ねられて
“Just lucky, I guess. It ( ) in the family.”と答えているのだが、ここで空欄にはいるのは次のどれか?
1. comes 2. goes 3. runs 4. works
難問かもしれない。しかし、満点防止の奇問ではなく、柔軟に対応すれば解ける。答は3. runsだ。
たしかに、辞書にはrunの項で「遺伝する」という記述がある(ジーニアス4版1676頁,5版1827頁)。しかし、覚えておく必要はなく、コアイメージをつかんでいれば正解にたどりつけるのだ。すなわち;
これまでの学習で、
He runs a restaurant.(彼はレストランを経営している)
Don't leave the water running.(水を流し放しにするな)
The engine is running.(エンジンが回っている)
という用例を見たことがあるだろう。これらに共通するのは何か。それは持続性だ。
改めて考えてみよう。どんなに勢いよく踏み出しても1歩であれば、「step」や「jump」である。継続して足を動かしてはじめて「run」といえるのだ。この「継続」というコアイメージをつかんでいれば本問は解けるのだ。「walkの速いのがrunだ」という固定概念にとらわれず柔軟に対応すれば解けるのだ。
では、どうすれば【コアイメージ】をゲットできるか。それには、日常の学習において常に抽象化を試みる学習態度が欠かせない。同じ単語であれば、異なる意味であっても、全て覚えようとせず、「何か共通点があるのかな」と想像をめぐらすことがポイントだ。これを抽象化という。
コアイメージは出題者に示す必要がないので、各自が勝手に作り、命名することが許されるのだ。
典型例が【センター試験 2009年(本)第2問A問10】だ。
「あなたって太らないね。どうしてスリムでいられるの」と尋ねられて
“Just lucky, I guess. It ( ) in the family.”と答えているのだが、ここで空欄にはいるのは次のどれか?
1. comes 2. goes 3. runs 4. works
難問かもしれない。しかし、満点防止の奇問ではなく、柔軟に対応すれば解ける。答は3. runsだ。
たしかに、辞書にはrunの項で「遺伝する」という記述がある(ジーニアス4版1676頁,5版1827頁)。しかし、覚えておく必要はなく、コアイメージをつかんでいれば正解にたどりつけるのだ。すなわち;
これまでの学習で、
He runs a restaurant.(彼はレストランを経営している)
Don't leave the water running.(水を流し放しにするな)
The engine is running.(エンジンが回っている)
という用例を見たことがあるだろう。これらに共通するのは何か。それは持続性だ。
改めて考えてみよう。どんなに勢いよく踏み出しても1歩であれば、「step」や「jump」である。継続して足を動かしてはじめて「run」といえるのだ。この「継続」というコアイメージをつかんでいれば本問は解けるのだ。「walkの速いのがrunだ」という固定概念にとらわれず柔軟に対応すれば解けるのだ。
では、どうすれば【コアイメージ】をゲットできるか。それには、日常の学習において常に抽象化を試みる学習態度が欠かせない。同じ単語であれば、異なる意味であっても、全て覚えようとせず、「何か共通点があるのかな」と想像をめぐらすことがポイントだ。これを抽象化という。
コアイメージは出題者に示す必要がないので、各自が勝手に作り、命名することが許されるのだ。