ジャッカルの日

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銀座句会報 1月21日 東京銀座・待つ緒 

2015-01-22 23:26:37 | 日記
 銀座句会第101回平成27年1月21日(火)  於待つ緒      

出席者  松尾あや子 松尾ゆり子 大里隆子 長谷部 幸
    高橋春風子 山田雲庭 殿木和三人 星野庄介
欠席投句 石川列雲子 塩谷絹江    
披講   山田雲庭

◯今月の注意点 
 ①あたりまえは詠まない。
 ②旧仮名に。
 ③実相、実景を詠もう。
 ④悟り俳句はよそう。
 ⑤一句で文句を言わない。
 ⑥切れを大切に。
 ⑦結論を言わない。
 ⑧独りよがりはやめる。
 ⑨一句に切れ字は一つ。「や・かな」はやめよう。
 ⑩きちんと表現しよう。
 ⑪句材を選ぼう。「俗を詠んで俗を抜ける」。
 ⑫無駄な言葉は省略する。
 ⑬具体化を、目に見えるように描く。

★長谷部 幸
早梅の三輪ほどの今朝の庭
(庄介・和三人・雲庭・隆子)
【添削】早梅の三輪ほどや今朝の庭
童の手試食みかんの鷲掴み         (庄介)
辻売りのみかん大きな声誘ふ
大寒やひとこゑ落す鴉かな
【添削】大寒のひと声こゑ落とす鴉かな
鳶職の木遣りでしめる初句会
先達の高話ながなが霜の径
【添削】先達の諭す言葉や霜白し

★高橋春風子
    湯煙りの真すぐに明日の早桜    (庄介・和三人)
【添削】湯煙の真すぐに伊豆の早桜    
    山眠るされどマグマのたまりけり (和三人・あや子)
【添削】山眠るされどマグマのひそみけり   
    逆風を額に受けて初日の出
    恵方むき巻物喰はす商機あり
    けじめとて二十日正月宵に酌む
    年新た八十路の構へ三ヶ條

★殿木和三人
    たましひの隣に坐る日向ぼこ   (あや子・ゆり子)
    お代りはいかがでしょうか年始酒     (春風子)
【添削】お代りはいかがでさうか年始酒
    燗酒や飲めるうちだと酌させて       (隆子)
    小康の炬燵に余生委ねけり        (ゆり子)
    七種の土鍋に和音聴きにけり
    焼薯を買って来るぞが一仕事

★石川列雲子
    トラックの屋根から垂れる氷柱かな  (庄介・雲庭)
【添削】トラックの屋根から太き氷柱かな
    新年会主賓ひとりが盛り上がる      (春風子)
    風邪ひくや我も人なみ仲間入り       (隆子)
    移り住む赤城をろしや肌あるる
    焼芋や車走らせ客探し
    自転車の風受け苦し冬の朝
【添削】自転車の向かひ風なり冬の朝

★山田雲庭
    電線に音符のように寒雀         (春風子)
【添削】電線に音符のやうに寒雀
    マスク顔声かけられてうす笑ひ      (あや子)
    値上がりの牛丼食へず冬の街   
    初茜頭の中の赤き富士
    初句会何やかにやと足重く
    暖房をガンガン効かせ夜なべかな
    ※「夜なべ」は秋の季語だぞ。

★大里隆子
    昨年はあの人も居た初大師 (和三人・雲庭・あや子)
    初詣並びし犬のふるへをり         (雲庭)
    冬ぬくしあなたと歩く遊歩道        (幸子)
    幸せをかみしめ食べるおせちかな
    北国の娘を待ちて初詣
    冬の日の差し入る窓をそっと開け

★塩谷絹江
    門出でて背筋伸ばすや初浅間     (庄介・幸子)
    露天の湯氷柱を欠きて入れにけり  (庄介・ゆり子)
    夕映や氷柱輝く軒の下           (雲庭)
【添削】夕映や氷柱四五本軒の下
    寒月や外湯巡りの坂の街          (隆子)
    異次元の母となりけり冬銀河       (あや子)
【添削】たましひの母渡るなり冬銀河
    初仕事珈琲飲みてスイッチon

★松尾あや子
    紅白の雑煮頂く旅の朝        (庄介・幸子)
【添削】紅白の雑煮の膳や旅の朝
    母さんの出番のなくて鍋奉行    (春風子・幸子)
【添削】母さんの奉られて鍋奉行
    沈む陽に雪富士赤く染まりけり      (春風子)
【添削】沈む日に影際立たす雪の富士
    去年今年根気と婚期ない女        (ゆり子)
    去年今年さりとて変化なかりけり
    初風呂や上がると忘る富士の山

★松尾ゆり子
    大寒や猫の背中の丸くなり         (幸子)
    口だけは達者のままよ去年今年      (春風子)
    平凡の日々平和なり去年今年        (雲庭)
    装ひの初富士白く湯気の先         (隆子)
【添削】初富士や露天の風呂に遥拝す
    恋しきは母のふところ寒に入る
【添削】ましませば母のほほゑみ寒に入る
    酒浸り身体ぷよぷよ三が日

★星野庄介
    肥後の守研ぎゐる指や雪催     (和三人・隆子)
    水泡をとどめて水面氷りけり    (幸子・ゆり子)
    毛筆の久しぶりなる賀状かな   (あや子・ゆり子)
    自ら私語のをさまる寒夜かな       (和三人)
    沢庵をはりはり噛んで入歯の歯
    大寒や言語を専ら兵器とす

●次回は2月17日火曜日 開催いたします。

●「炎天・春42号」のお願い
 ◯炎天集8句
 ◯日々折々の記 200字見当
 ◯松尾ゆり子さんへ「特別作品10句」と
           エッセイ400字見当
  以上を2月15日ころまでに世話人へお願いします。
  なお事務所には20日ころまでに送付願います。

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