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第71回横浜句会 公式報告

2015-03-04 19:26:54 | 日記
第七十一回横浜句会 平成二十七年三月一日
   於:年金者組合神奈川県本部事務所    
出席者  木村真樹 中澤絹子 土志田栄子 吉永毬子     星野庄介
欠席投句 瀬谷昇人、山田雲庭、上野耕一 土志田酒童
披講   木村真樹 
  
○今月の注意点 
 ①下五は終止形で止める。
 ②経過ではなく、結果を詠む。
 ③答えを出さない。
 ④切れ字(や・かな・けり)を使おう。
 ⑤独りよがりはやめる。
 ⑥季違いに注意。
 ⑦表現適確に。
 ⑧助詞を取るとリズムが生まれる。
 ⑨無駄な言葉を刈る。
 ⑩焦点を絞る。
 ⑪季語利いているか検討。
 ⑫時事俳句は慎重に。
 ⑬解説しない。
 ⑭三段切れ注意。
 ⑮旧仮名に。
 
★土志田栄子
    三椏の蕾よ蕾さざんがく    (真樹、絹子)
    何時の間の余命の話春うらら  (真樹、毬子)
    点滴の針あとにじみ春時雨      (毬子)
【添削】点滴の針跡ひとつ春時雨
    真っぷたつ修復不能春の雷
    料峭や酔ふて大口たたく客
    花冷えやりんご追分しみじみと

★中澤 絹子
    雲雀鳴く姿見えねど揺れる木々    (庄介)
【添削】雲雀鳴く姿見えねど枝揺るる
    平和ぼけ優る幸なし涅槃西風     (庄介)
【添削】平和ぼけ優る幸なし春の昼
    背の荷物明日降ろそうと鳥帰る    (栄子)
【添削】背の荷物明日は降ろさむ鳥雲に
    春の宵妻の居ぬ間の盗み酒
    少年の命救えぬ春の川
    エコーには小さき命名草の芽

★吉永 毬子
    声あわせ平和がいちばん風光る    (庄介)
【添削】声あはす平和一番風光る
    雛まつ歌のにぎわいケアハウス    (庄介)
【添削】雛祭歌にぎはいてケアハウス
    水温む戦は嫌と人の波        (庄介)
    演説会盛会嬉し桜餅         (真樹)
【添削】盛会の演説会や桜餅
    うららかや一枚一枚上着脱ぐ
【添削】うららけし上着一枚脱ぎにけり
    友だちの家まで遠出猫の恋

★木村 真樹
    杉の花飛ぶ日只々涙ふく       (毬子)
【添削】涙あふれて飛んでいるぞと杉花粉
    春焼や廃校の窓染まりゆく      (絹子)
    訓練のはしご車はしご伸び春や
    果無事いいだしっぺの目借時
    身震ひし鳩と目の合ふ春北風
    身支度の軽くなりけり春の朝

★上野 耕一
    四年めのフクシマの春まだ浅く    (庄介)
【添削】四年目のフクシマの春浅きかな
    列車待つ一本桜の無人駅       (毬子)
【添削】列車待つ桜一本無人駅
    春の朝市場に混じる津軽弁      (絹子)
    立春やこの一年も無事に居り
    曲がり角ふと見上げれば梅咲ひて
    津軽にてじょんがら聞きし春の雪

★山田 雲庭
    春浅し爪切る足の遠くなり   (真樹、庄介)
    泥つきの春大根や百五円       (絹子)
    三月の骨董市を冷やかせり
【添削】三月の骨董市の青磁かな
    春浅し重ね着万端サイドカー
    春霞三日後無汰富士箱根
    春一番雨の車道を抜けにけり

★瀬谷 昇人
    多喜二忌や取材ノートのみみず文字
                (真樹、絹子、庄介)
    逝きたいと生きたい狭間蕗の薹 (栄子、毬子)
    ヒーローの疲労とダジャレ山笑ふ
    誕生は第九となりし黄水仙
    白梅や怒りばかりのまだら惚け
    水門の土手一面のクローバー

★土志田酒童
    土筆蒲公英小犬ころがる川の土手(栄子、庄介)
【添削】土筆蒲公英子犬転がる川堤
    平和と記し風船一つ空へ放つ     (庄介)
【添削】風船に平和と記し放ちけり
    食卓に妻と二人や蜆汁        (庄介)
【添削】食卓に妻と向かふや蜆汁 
    涅槃西風年金待つや婆の列
    黄水仙一人朝食目玉焼き
    薄氷や黒土の息ゆれてをり
                         
★星野 庄介
    目刺焼く日日淡淡と生きるべし (絹子、栄子)
    彼岸会や内緒話のこそばゆき     (真樹)
    年寄ると情淡泊に柳絮飛ぶ      (毬子)
    蟇穴を出でて互いに腹探る      (栄子)
    生きる意味問へばしきりに蟇交る   (栄子)
    早暁の大気に芽吹く気配かな
   
○横浜句会次回句会
   五月二日(土) 午後一時半集合 二時出句
   年金者組合県本部事務所  

■四月の横浜句会は中止し、全員三月二十九日の合同吟行に参加。
   吟行
 とき    三月二十九日(日)午前十時
 ところ   横浜「三溪園」集合
 費用    六千五百円

□五月三日が定例ですが、年金者組合県本部の引っ越しの日なので一日は止めました。
お間違いのないようお願います。

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