第70回横浜句会 平成27年月1日
於:年金者組合神奈川県本部事務所
出席者 木村真樹 土志田酒童 山田雲庭 瀬谷昇人
上野耕一 中澤絹子 土志田栄子
高橋春風子 吉永毬子 星野庄介
披講 中澤絹子
○今月の注意点
①清書は誠意をもって。
②季語離す。
③説明でなく描く。
④季語は修飾しない。
⑤切れを大切に。
⑥独りよがりはやめる。
⑦「や・かな・けり」などの切れ字を使おう。
⑧余計なことは言わない。
⑨季節(特に季語)に近い言葉は注意。
⑩旧仮名に。
⑪韻文のリズムを大切に。
⑫一句の中に季節の違う季語を入れない。
⑬言葉は正確に。
⑭送り仮名に注意。
⑮一句は自分に引き付けて詠もう。
⑯助詞を取るとリズムが生まれる。
★吉永 毬子
年越しは主婦廃業しコンサート (昇人、庄介)
【添削】年越しの主婦廃業やコンサート
冬空の凛々しき富士に見とれけり (庄介)
【添削】冬空の凛々しき富士や立ち尽くす
去年今年後期高齢本物に (庄介)
【添削】去年今年後期高齢者いよよかな
かしましく鮪切符の歩こう会 (栄子)
屋根裏に怪しき音や冬の暮 (絹子)
【添削】屋根裏にけものの気配冬の夜半
冬ざれや椿の赤の凛として (耕一)
【添削】寒椿紅を灯してひとところ
★中澤 絹子
白梅の強気少女の秘めし恋 (真樹、酒童、庄介)
【添削】白梅や強気少女の秘めし恋
雪しばく自己責任の他人ごと (栄子)
【添削】雪しまく自己責任と他人事
春動くカフェに流れるビートルズ (昇人)
【添削】春めくやカフェの流れるビートルズ
熱燗の微酔三の七後悔
【添削】熱燗のほろ酔ひ三分悔ひ七分
寒月夜骨まで透る強き風
寒い朝窓開けて見るすみし空
★土志田栄子
桜餅肩の力を抜ひてみる (耕一、毬子、庄介)
【添削】桜餅肩の力を抜きにけり
ささくれをつひ剥きすぎて寒の入(耕一、絹子、庄介)
評判の沢庵買ひにバス五駅 (酒童、春風子)
寒晴やにらむ目ん玉祝ひ鯛 (雲庭、酒童)
べそと笑みかわりばんこの冬帽子 (庄介)
【添削】べそと笑みかはりばんこや冬帽子
鶯餅笑ひこらえてむせあへり (真樹)
★上野 耕一
風花や家路を急ぐ車椅子 (酒童、庄介)
【添削】風花や家路急げる車椅子
復職へ闘う人の春を待つ (庄介)
【添削】復職へ闘ふ人や春を待つ
足尾山鉱毒残し枯木道 (庄介)
【添削】足尾山鉱毒いまも枯木道
春めくや新車に乗ってお買い物 (酒童)
【添削】春めくや新車に乗って買い物に
春近し砂場ではしゃぐ幼子ら
欠席する理由悩むや寒波なり
★木村 真樹
ものの芽や治癒に向ひて片笑みし (庄介)
【添削】ものの芽の治癒に向かひてゐたりけり
ぺヤングの湯切りの音や春を待つ (雲庭)
クロスワード枡目を埋めて冬ごもり (春風子)
ポリポリと沢庵つまむ厨かな
春寒やシュウマイ蒸して紹興酒
ビーズ屋の光誘ふや涅槃西風
【添削】ビーズ屋のビーズのひかり涅槃西風
★高橋春風子
鬼やらひにぎる小さき手豆三粒 (耕一、毬子)
【添削】小さき手の握る三粒や鬼やらひ
冬凪やすきありみせ逆手とる (雲庭)
【添削】冬凪や隙ありとみて逆手とる
凍星の囚われ人の報らせあり (毬子)
みぞれ降る明日を占ひ勝ちと出る
駅前の団地子の声春立てり
【添削】子の声の団地に満ちて春立てり
独活一本三皿の調理朝の卓
★土志田酒童
初富士や墓前に一本沢の鶴 (雲庭、毬子、昇人)
【添削】初富士や墓前に供へ沢の鶴
流行風邪とげあるメール届きけり(絹子、雲庭、庄介)
ここに生きここに耐えるや豊後梅 (耕一、真樹)
大根煮おやじの小言しみじみと (耕一、春風子)
トンネルをぬけて一本豊後梅 (昇人)
寒風や我がほほを打てほろの酔ひ (真樹)
【添削】ほろ酔ひの我がほほ打てる風寒し
★瀬谷 昇人
青き空春に向かって歩きをり
【添削】空青し春に向かって歩むなり
母叫び妻叫びとも冴えかえる
金と欲権力なきや蕗の薹
太い木のすらっとみえし大寒かな
【添削】大寒の欅大樹の天を衝く
白き富士煙高きは校歌かな
節分や鬱晴れの窓さす朝日
【添削】節分や鬱憤晴れて窓明り
★山田 雲庭
青空を一人占めして日向ぼこ (毬子、庄介)
まん丸に目を開け闇夜の通ひ猫 (真樹、春風子)
【添削】通ひ猫闇夜に運ぶ目の丸し
新年会尺八四本自慢げに
春浅しピケティ教ゆる格差かな
暖房費浮かすためにと早出社
湯たんぽに乗ってテレビの旦那かな
★星野 庄介
鯛焼を食うて弱気を噛みつぶす
(絹子、栄子、酒童、毬子)
雪時雨浮船もやふ杭あらず
(絹子、雲庭、昇人、春風子)
人の死に条理はあらず空の風 (真樹、栄子、春風子)
漂流の一日了へけるくさめかな (栄子、昇人)
寒紅梅咲きしと知らず彼の世かな (絹子)
偏屈なまでに孤独や冬木の芽 (栄子)
●横浜句会次回句会
3月1日(日) 午後1時半集合 2時出句
年金者組合県本部事務所
■「炎天」春号の原稿を2月15日までに酒童まで送ってください。
※「今月の注意①清書は誠意をもって」
雲庭、不覚にも短冊の
「人の死に条理はあらず空っ風」を
「人の死に条理はあらず空の風」と清書してしまいました。
反省、至極です。
於:年金者組合神奈川県本部事務所
出席者 木村真樹 土志田酒童 山田雲庭 瀬谷昇人
上野耕一 中澤絹子 土志田栄子
高橋春風子 吉永毬子 星野庄介
披講 中澤絹子
○今月の注意点
①清書は誠意をもって。
②季語離す。
③説明でなく描く。
④季語は修飾しない。
⑤切れを大切に。
⑥独りよがりはやめる。
⑦「や・かな・けり」などの切れ字を使おう。
⑧余計なことは言わない。
⑨季節(特に季語)に近い言葉は注意。
⑩旧仮名に。
⑪韻文のリズムを大切に。
⑫一句の中に季節の違う季語を入れない。
⑬言葉は正確に。
⑭送り仮名に注意。
⑮一句は自分に引き付けて詠もう。
⑯助詞を取るとリズムが生まれる。
★吉永 毬子
年越しは主婦廃業しコンサート (昇人、庄介)
【添削】年越しの主婦廃業やコンサート
冬空の凛々しき富士に見とれけり (庄介)
【添削】冬空の凛々しき富士や立ち尽くす
去年今年後期高齢本物に (庄介)
【添削】去年今年後期高齢者いよよかな
かしましく鮪切符の歩こう会 (栄子)
屋根裏に怪しき音や冬の暮 (絹子)
【添削】屋根裏にけものの気配冬の夜半
冬ざれや椿の赤の凛として (耕一)
【添削】寒椿紅を灯してひとところ
★中澤 絹子
白梅の強気少女の秘めし恋 (真樹、酒童、庄介)
【添削】白梅や強気少女の秘めし恋
雪しばく自己責任の他人ごと (栄子)
【添削】雪しまく自己責任と他人事
春動くカフェに流れるビートルズ (昇人)
【添削】春めくやカフェの流れるビートルズ
熱燗の微酔三の七後悔
【添削】熱燗のほろ酔ひ三分悔ひ七分
寒月夜骨まで透る強き風
寒い朝窓開けて見るすみし空
★土志田栄子
桜餅肩の力を抜ひてみる (耕一、毬子、庄介)
【添削】桜餅肩の力を抜きにけり
ささくれをつひ剥きすぎて寒の入(耕一、絹子、庄介)
評判の沢庵買ひにバス五駅 (酒童、春風子)
寒晴やにらむ目ん玉祝ひ鯛 (雲庭、酒童)
べそと笑みかわりばんこの冬帽子 (庄介)
【添削】べそと笑みかはりばんこや冬帽子
鶯餅笑ひこらえてむせあへり (真樹)
★上野 耕一
風花や家路を急ぐ車椅子 (酒童、庄介)
【添削】風花や家路急げる車椅子
復職へ闘う人の春を待つ (庄介)
【添削】復職へ闘ふ人や春を待つ
足尾山鉱毒残し枯木道 (庄介)
【添削】足尾山鉱毒いまも枯木道
春めくや新車に乗ってお買い物 (酒童)
【添削】春めくや新車に乗って買い物に
春近し砂場ではしゃぐ幼子ら
欠席する理由悩むや寒波なり
★木村 真樹
ものの芽や治癒に向ひて片笑みし (庄介)
【添削】ものの芽の治癒に向かひてゐたりけり
ぺヤングの湯切りの音や春を待つ (雲庭)
クロスワード枡目を埋めて冬ごもり (春風子)
ポリポリと沢庵つまむ厨かな
春寒やシュウマイ蒸して紹興酒
ビーズ屋の光誘ふや涅槃西風
【添削】ビーズ屋のビーズのひかり涅槃西風
★高橋春風子
鬼やらひにぎる小さき手豆三粒 (耕一、毬子)
【添削】小さき手の握る三粒や鬼やらひ
冬凪やすきありみせ逆手とる (雲庭)
【添削】冬凪や隙ありとみて逆手とる
凍星の囚われ人の報らせあり (毬子)
みぞれ降る明日を占ひ勝ちと出る
駅前の団地子の声春立てり
【添削】子の声の団地に満ちて春立てり
独活一本三皿の調理朝の卓
★土志田酒童
初富士や墓前に一本沢の鶴 (雲庭、毬子、昇人)
【添削】初富士や墓前に供へ沢の鶴
流行風邪とげあるメール届きけり(絹子、雲庭、庄介)
ここに生きここに耐えるや豊後梅 (耕一、真樹)
大根煮おやじの小言しみじみと (耕一、春風子)
トンネルをぬけて一本豊後梅 (昇人)
寒風や我がほほを打てほろの酔ひ (真樹)
【添削】ほろ酔ひの我がほほ打てる風寒し
★瀬谷 昇人
青き空春に向かって歩きをり
【添削】空青し春に向かって歩むなり
母叫び妻叫びとも冴えかえる
金と欲権力なきや蕗の薹
太い木のすらっとみえし大寒かな
【添削】大寒の欅大樹の天を衝く
白き富士煙高きは校歌かな
節分や鬱晴れの窓さす朝日
【添削】節分や鬱憤晴れて窓明り
★山田 雲庭
青空を一人占めして日向ぼこ (毬子、庄介)
まん丸に目を開け闇夜の通ひ猫 (真樹、春風子)
【添削】通ひ猫闇夜に運ぶ目の丸し
新年会尺八四本自慢げに
春浅しピケティ教ゆる格差かな
暖房費浮かすためにと早出社
湯たんぽに乗ってテレビの旦那かな
★星野 庄介
鯛焼を食うて弱気を噛みつぶす
(絹子、栄子、酒童、毬子)
雪時雨浮船もやふ杭あらず
(絹子、雲庭、昇人、春風子)
人の死に条理はあらず空の風 (真樹、栄子、春風子)
漂流の一日了へけるくさめかな (栄子、昇人)
寒紅梅咲きしと知らず彼の世かな (絹子)
偏屈なまでに孤独や冬木の芽 (栄子)
●横浜句会次回句会
3月1日(日) 午後1時半集合 2時出句
年金者組合県本部事務所
■「炎天」春号の原稿を2月15日までに酒童まで送ってください。
※「今月の注意①清書は誠意をもって」
雲庭、不覚にも短冊の
「人の死に条理はあらず空っ風」を
「人の死に条理はあらず空の風」と清書してしまいました。
反省、至極です。
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