ジャッカルの日

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2015-02-03 23:45:10 | 日記
第70回横浜句会 平成27年月1日 
           於:年金者組合神奈川県本部事務所

出席者  木村真樹 土志田酒童 山田雲庭 瀬谷昇人
     上野耕一 中澤絹子 土志田栄子 
     高橋春風子 吉永毬子 星野庄介
披講   中澤絹子 

○今月の注意点 
 ①清書は誠意をもって。
 ②季語離す。
 ③説明でなく描く。
 ④季語は修飾しない。
 ⑤切れを大切に。
 ⑥独りよがりはやめる。
 ⑦「や・かな・けり」などの切れ字を使おう。
 ⑧余計なことは言わない。
 ⑨季節(特に季語)に近い言葉は注意。
 ⑩旧仮名に。
 ⑪韻文のリズムを大切に。
 ⑫一句の中に季節の違う季語を入れない。
 ⑬言葉は正確に。
 ⑭送り仮名に注意。
 ⑮一句は自分に引き付けて詠もう。
 ⑯助詞を取るとリズムが生まれる。

★吉永 毬子
    年越しは主婦廃業しコンサート    (昇人、庄介)
【添削】年越しの主婦廃業やコンサート
    冬空の凛々しき富士に見とれけり      (庄介)
【添削】冬空の凛々しき富士や立ち尽くす
    去年今年後期高齢本物に          (庄介)
【添削】去年今年後期高齢者いよよかな
    かしましく鮪切符の歩こう会        (栄子)
    屋根裏に怪しき音や冬の暮         (絹子)
【添削】屋根裏にけものの気配冬の夜半
    冬ざれや椿の赤の凛として         (耕一)
【添削】寒椿紅を灯してひとところ

★中澤 絹子
    白梅の強気少女の秘めし恋   (真樹、酒童、庄介)
【添削】白梅や強気少女の秘めし恋
    雪しばく自己責任の他人ごと        (栄子)
【添削】雪しまく自己責任と他人事
    春動くカフェに流れるビートルズ      (昇人)
【添削】春めくやカフェの流れるビートルズ
    熱燗の微酔三の七後悔
【添削】熱燗のほろ酔ひ三分悔ひ七分
    寒月夜骨まで透る強き風
    寒い朝窓開けて見るすみし空

★土志田栄子
    桜餅肩の力を抜ひてみる    (耕一、毬子、庄介)
【添削】桜餅肩の力を抜きにけり
    ささくれをつひ剥きすぎて寒の入(耕一、絹子、庄介)
    評判の沢庵買ひにバス五駅     (酒童、春風子)
    寒晴やにらむ目ん玉祝ひ鯛      (雲庭、酒童)
    べそと笑みかわりばんこの冬帽子      (庄介)
【添削】べそと笑みかはりばんこや冬帽子
    鶯餅笑ひこらえてむせあへり        (真樹)

★上野 耕一
    風花や家路を急ぐ車椅子       (酒童、庄介)
【添削】風花や家路急げる車椅子
    復職へ闘う人の春を待つ          (庄介)
【添削】復職へ闘ふ人や春を待つ
    足尾山鉱毒残し枯木道           (庄介)
【添削】足尾山鉱毒いまも枯木道
    春めくや新車に乗ってお買い物       (酒童)
【添削】春めくや新車に乗って買い物に 
    春近し砂場ではしゃぐ幼子ら
    欠席する理由悩むや寒波なり 

★木村 真樹
    ものの芽や治癒に向ひて片笑みし      (庄介)
【添削】ものの芽の治癒に向かひてゐたりけり
    ぺヤングの湯切りの音や春を待つ      (雲庭)
    クロスワード枡目を埋めて冬ごもり    (春風子)
    ポリポリと沢庵つまむ厨かな
    春寒やシュウマイ蒸して紹興酒
    ビーズ屋の光誘ふや涅槃西風
【添削】ビーズ屋のビーズのひかり涅槃西風

★高橋春風子
    鬼やらひにぎる小さき手豆三粒    (耕一、毬子)
【添削】小さき手の握る三粒や鬼やらひ
    冬凪やすきありみせ逆手とる        (雲庭)
【添削】冬凪や隙ありとみて逆手とる
    凍星の囚われ人の報らせあり        (毬子)
    みぞれ降る明日を占ひ勝ちと出る
    駅前の団地子の声春立てり
【添削】子の声の団地に満ちて春立てり
    独活一本三皿の調理朝の卓

★土志田酒童
    初富士や墓前に一本沢の鶴   (雲庭、毬子、昇人)
【添削】初富士や墓前に供へ沢の鶴
    流行風邪とげあるメール届きけり(絹子、雲庭、庄介)
    ここに生きここに耐えるや豊後梅   (耕一、真樹)
    大根煮おやじの小言しみじみと   (耕一、春風子)
    トンネルをぬけて一本豊後梅        (昇人)
    寒風や我がほほを打てほろの酔ひ      (真樹)
【添削】ほろ酔ひの我がほほ打てる風寒し

★瀬谷 昇人
    青き空春に向かって歩きをり
【添削】空青し春に向かって歩むなり
    母叫び妻叫びとも冴えかえる
    金と欲権力なきや蕗の薹
    太い木のすらっとみえし大寒かな
【添削】大寒の欅大樹の天を衝く
    白き富士煙高きは校歌かな
    節分や鬱晴れの窓さす朝日
【添削】節分や鬱憤晴れて窓明り
 
★山田 雲庭
    青空を一人占めして日向ぼこ     (毬子、庄介)
    まん丸に目を開け闇夜の通ひ猫   (真樹、春風子)
【添削】通ひ猫闇夜に運ぶ目の丸し
    新年会尺八四本自慢げに
    春浅しピケティ教ゆる格差かな
    暖房費浮かすためにと早出社
    湯たんぽに乗ってテレビの旦那かな

★星野 庄介
    鯛焼を食うて弱気を噛みつぶす
                (絹子、栄子、酒童、毬子)
    雪時雨浮船もやふ杭あらず
               (絹子、雲庭、昇人、春風子)
    人の死に条理はあらず空の風 (真樹、栄子、春風子)
    漂流の一日了へけるくさめかな    (栄子、昇人)
    寒紅梅咲きしと知らず彼の世かな      (絹子)
    偏屈なまでに孤独や冬木の芽        (栄子)
   
●横浜句会次回句会
   3月1日(日) 午後1時半集合 2時出句
   年金者組合県本部事務所  

■「炎天」春号の原稿を2月15日までに酒童まで送ってください。

※「今月の注意①清書は誠意をもって」
 雲庭、不覚にも短冊の
人の死に条理はあらず空っ風」を
人の死に条理はあらず空の風」と清書してしまいました。
 反省、至極です。

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