アマチュア無線局JA0BYV

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USB-Audio出力によるVOXでのPTT

2019-03-14 00:56:01 | アマチュア無線
 昨年のWSJT研修会受講者からMFJのUSBインターフェースを使い設定しているが
上手く送信できないという質問を受けて、いろいろ調べたらPTTコントロールは
COMポートではなくUSB-Audio出力をVOX動作させてPTTコントロールするという
方法を採っていました.

かなりの数、デジタル用のインターフェースを作ってきましたが、PTTコントロールは
COMポートを使い、RTS信号で行うかCATコマンドで行うものという固定観念があって
VOXは送信機のVOX機能を使って送受切替をするという思い込みがありました。

特にYAESUのトランシーバは最近のものはDATA VOX機能があります、しかし安定して
VOXを働かせるには、一定程度以上のAF入力が必要です。従って、I/FでAudio出力を
絞ると、受信に切り替わってしまいます。

しかし、MFJのUSB_I/F(MFJ-1204)はUSB-Audio出力がTX-AudioのVRには関係なく、
VOX回路を動作させており、安定しているようです。

自作のデジタルモード用USBインターフェースの中にVOX回路を持ちPTTコントロールを
するという考えは全く眼中にはなかったので、チョット驚きでした。
運用するための最低限のAudio入出力とPTTコントロールの3点のみでしたら、安く簡単に
小さくできるということで、FBではありますが、周波数のコントロールも行うには、
CAT用に どうしても一つCOMポートが必要になります。

USBインターフェースを持ったトランシーバでPCと直結して運用できるのが一番スッキリ
なのですが、私が移動用に使用しているFT-891MはUSBインターフェースを持っていますが
USB-AUDIOが入っていないので、PCとAudioのLineを接続するか、USB-Audioユニットを
持ったインターフェースを必要としています。

そこで、早速USBインターフェースのPTTをVOXにした回路の試作をしてみました.

ブレッドボードで、トランジスタで組んでみましたが安定動作させるにはチョット
大げさになりそうで、簡単な回路ではNGでした. ここで一度はやめちゃいました.


部品箱をいろいろ探しまくっていたら、LM358Nという低電圧単一電源動作のオペアンプ
を見つけ、これならいけそう! と再チャレンジ(そんなに大袈裟なもんじゃない)
速攻で作り、調整し測定し 300~4000Hz/600Ω/-45dBまで安定動作を確認

そのままのバラック状態で、USB-Audioユニットとアイソレーショントランスを介し
レベル調整VRを付けてFT-891MのDATAコネクタへ

JTDXのPTT MethodはいままでのCOM**からVOXに変更し、CATもOFFで、完全にAudioでの
PTTコントロールとして、ダミーでTUNEやEnable TXの動作を確認しました.
送信開始時若干のDELAYが(0.2秒くらい)ありますが、特に支障はありません.

そして、このバラック配線のままアンテナ(LongWire)をつなぎ3572kHz/FT8/20Wで
R9GMと-10/-15、BH4IGOと-11/-16dBでQSO. 特に違和感もなく普通に交信できました.

なんでロシアと中国?15:00UTCでは国内周波数では相手がいませんので、DX周波数で
近場の局を選んで 呼んでみたのです。。。

さて次は、この回路でちゃんと作ってケースに入れてみましょうか.
まあ実用にはなるし、回路も簡単、PCにドライバー不要、ソフトの設定も簡単で
言うことはないのですが、でもそんなに必要かな?? 話のネタにはなります.....



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