燃え上がる情熱

靜岡は雨の日曜日。
各地の雪の具合はどうだろうか。

日本最北の動物園、北海道旭山動物園では、
本来寒いところにすむ動物たちが、元気に動き回る姿を見られたことだろう。

動物行動学に基づき、動物によりあわせた見せ方を次々と展開している。
人気はうなぎのぼり。
閉園も余儀なくされそうな状況から、今。

動物園は、なくてもいいところ。
でも、環境や自然を考える触りになる所がなくなるのは。。。。

「動物を見る」から「動物の生き方を見る」に。

スタッフの努力を惜しまない情熱、改造は次々と進んでいる。
その「生き方」を見て、あきらめない情熱のすごさを知る。
ヒトの行動を、宇宙人が見たら、どう評価するのだろう。

情熱は、消えない。情熱の炎は、時折、常軌をも逸する。
ヒトの生きる力、本能の強靭さと繁栄の秘密だろうか。

恋焦がれて身をも焼かれるとは言うが、恋の炎もときに恐ろしい。
歌舞伎や人形浄瑠璃でもお馴染み、井原西鶴の八百屋お七、
愛しいお方に会うために、火あぶりも覚悟の火付け。
１６,７の少女の恋心は、まさしく身を業火で焼かれて昇天。
江戸庶民にも、少女の年端と哀憐に、語り継がれる話と相成ったわけだが。

今現代のこの時代に、男性版八百屋お七が捕まった。
聞けば、３７歳、無職の男性。
会いたい女性に会うために、身を省みず、放火に及び、
その女性からの情報で、お縄に。

いろんな意味で、別の切なさが漂う事件だ。

情熱の方向は、自分で制御はできないだろうが、
展開の仕方には、自分で責任を持ってみたい。沢山の視点を養って。
先の動物園の如く。

しかし、ヒトというのは不思議なもので、
悪事ならばいくらでも、努力も工夫も勉強も厭わない情熱が沸くことがあるらしい。

被害額がいよいよもって増す傾向の「振り込め詐欺」
この手口も、巧妙且つ進化を遂げてきている。
Yahoo!ニュース - 社会 - 産経新聞にもあるとおり、
何を思ったか、振り込め詐欺の対策委員にもなっている、
衆院議員の中山泰秀氏のフリをして、
飲酒で交通事故を起こした劇団詐欺を、元建設相の中山正暉氏に仕掛けた。

「振り込め詐欺」には
１：電話を用いるオレオレ詐欺の類
２：身の覚えのない請求
３：保証金詐欺
がある。

電話番号通知で、どこをどう操作するのか、警察などの番号が出ることもある。
自宅の電話番号を表示させて誘拐を装った詐欺も登場した。
ここにも、自分だけは、は、ないと思ったほうが安全だ。
１の得体の知れない電話は、とにかく一度、本人に確認をしてみること。
２のメールや手紙などは、放置。
心配なら、全国の消費生活センターが無料で相談を受けている。
３については、手を出す前に、相談。思いとどまって。

国民生活センターのサイトにも、情報がある。

静岡県は、大阪のおばちゃんを使って
「振り込めって言うノン、それ、詐欺やでぇ。」
「静岡県の人も気ィつけや」
というテレビとラジオの警告スポットを打っている。
大阪人に比べ、静岡人は数字の上で、顕著にだまされているらしい。

実際、この告知で昨年１２月は、被害が減った。
大阪人の、助けあいの情熱に、感謝するとしよう。