夕暮れの雑踏の中
あてもなく歩いた
今の私は
何を信じて、何を求めて
歩いていけば良いのだろう
行き交う人々は
誰もがうつむき
足早に過ぎ去っていくけれど
人の波は途切れることなく
川のように流れていく
この人ごみの中
ただ歩き続ける私は
まるで異邦人のように
見慣れた景色が昨日と変わってみえる
私は今、何処に向かおうとしているんだろう
人のざわめきも、足音すらも
車の騒音がかき消していく
今、私はたった独り
ただあてもなく 夕暮れの街角を独り歩きさまよう
今のわたしには、今日という日も
明日という日も
まして、未来など
何も見えない
賑わう街の人ごみの中
ただ流されていく私がいる