旧エンジニア指揮者の勉強部屋

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メンバー集めの方法

2004-11-27 11:51:55 | 音楽
関東の友達に会ってきました。(お二人さん、忙しいところありがとうございました。) 

久しぶりにむこうの音楽界のことをいろいろ聞くことができました。むこうでは最近、「次の演奏会はこの曲とこの曲をやるので、参加したい人この指とーまれ!」と人を募集しているアマオケがあるそうです。うちのように場所が不便で人が集まりにくいオケにとってはいいアイデアかもしれません。

あるいは、3年くらい先までプログラムを組んでしまって、絶対にこの曲とこの曲を3年以内に演奏する、と約束して、やりたい人に集まってもらう。あるいは、3年さきの一つの演奏会に大曲(たとえばマーラーの2番とか)を設定し、それに向けて徐々に難しい曲をプログラムに組み込んでいく3ヵ年計画とか。こういうほうが参加している人も長期スパンでものごとが考えられるというメリットもあるかもしれません。

ぜひ検討してみましょう。

ミュンヘン・シンフォニー

2004-11-26 08:58:00 | 日記
なんと今朝、東京のホテルのレストランで、ミュンヘン・シンフォニー・オーケストラの方々とお会いしました。たまたま隣のテーブルの人と目が合って、どこから来たの?と聞いたら、話がはずみました。日本に2週間、それから韓国に1週間コンサート・ツアーだそうな。第九、ドヴォルザークのチェロコン、ブルッフのヴァイオリンコンチェルトをやるとかって言ってました。ここまで詳しく話したのは、もちろん私がアマオケをやっていると言ったからなんですが。。。いやー音楽っていいですね。このリンク先のコンサート情報のページを見て気づいたのは、この指揮者の方もいらっしゃいました。サインもらえばよかった。

オケの海外ツアーって楽しそうでした。普段いっしょに仕事している仲間全員で旅をするわけですから、そりゃ楽しいだろうな、と彼らの雰囲気を見ていて思いました。私も9月に職場のセクションほぼ全員で北京であったシンポジウムに行きましたが、仕事以上にやはり同僚たちとずっとすごすのは楽しかったです。

才能と努力

2004-11-24 00:00:00 | 音楽

こどものピアノ教室の発表会を聞いて思ったことだが、こどもは天賦の才能があるか、そうでないか非常にわかりやすい。才能のある子はそれが音に現れている。はじめの一音ですぐにわかる。どれだけまじめに練習をしてきたかとか、上手い下手ではない。将来を期待できるかどうか。本人の好き嫌いは別として、音楽の道に進んだとき花開く可能性を秘めているかどうかということ。もちろん先生はそれを見抜いているだろうが、親がそれに気づいて、こどもが練習を嫌いになった時にでも続けていけるように差し向けてあげてほしい。40数名のこどものなかで二人、大きな可能性を秘めていた。

大人の場合はわかりにくい。というか自分も含めて、私の周りのアマチュア音楽家は皆、才能の無い部類の人のはずだ。才能があればプロになるなりしているはず。大人のアマチュアとして大切なのは、才能の有る無しではなく、自分なりに努力し、一歩一歩前進すること。その道程は永遠。オーケストラには、その道の1km地点を歩いている人、100km地点を歩いている人、あるいは走っている人、崖をよじ登っている人、あるいは遠回りをして平坦な道を行く人、皆それぞれだ。だけど皆が前を向いて進んでいる。芸術に100点満点は無い。だから一つの曲に対して無限に努力し続けられる。そのプロセスを楽しんで行きたい。それがアマチュア音楽の醍醐味の一つだと思っている。

CDの影響

2004-11-23 00:25:20 | 音楽

「レコードやさんでCDを買う」と言うのは私の世代が最後のようだ。若い人たちは「CD屋さん」と呼んでいる

ここからが本題。自分の演奏する曲のCDを聴くのはあまりよくない。それは自分で楽譜をよく読んで自分で考えて音楽にすることの妨げになるから。しかし、アナリーゼの手助けにはなる、と最近思い出した。やはりプロのいい演奏を「分析的に」聞くことは非常に勉強になる。自分が演奏しているのとどこがどう違うのか、よく聞いて探してみる。ただし、CDに浸ってしまうとダメ。

もうひとつの話題。自分の演奏会(オーケストラ)を録音して聞いてみると、ダイナミックレンジの広さに驚いたことは多分多くの人が経験していると思う。そう、レコード屋さんで売っているCDは本来のオーケストラのダイナミックレンジを圧縮してCDに収まるようにしてしまっている。だから、CDに聞きなれてしまうと、自分の演奏のダイナミックレンジが狭まっていても気にならないことになる。アマチュアの練習ではよく見受けられる弊害。皆さん気をつけましょう。

選曲におけるマーケティング的思考

2004-11-21 21:15:14 | 音楽
ここ数年のMCOの選曲は、古典派に軸足を置いた選曲としている。室内管弦楽団というからには、やはりそれなりの規模で演奏できる曲、そして他のアマチュアオケとは一線を画した選曲が大事だと思っている。演奏会をやる以上は、やはり多くの人に聞いてもらいたい。そして、聞いて下さった方が「また次回も聴きに来たい」と思ってもらわなければ、成功だとはいえないのではないだろうか。とりあえずその演奏会が満員になって、それで満足では、学生オケの演奏会と変わらない。そういう意味では、来てくださった方に感想を伺うのは大切だと思う。観客は大切な顧客である。顧客のニーズをつかみ、次期商品開発につなげるべきなのはアマチュアオケも同じこと。広く一般うけするプログラムなのか、消費者のセグメントをしぼってニーズを把握するのか。神戸市内や大阪など、いろいろな音楽に簡単にアクセスできるし、CDもいつでも手に入る時代、我々の存在価値は何なのか、しっかりと自分たちを見つめなおすべきだと思う。それが観客とオケの心をつなぐ選曲につながるのではないだろうか。また、そうやって考える過程において広告を打つメディアや範囲、デザインなど、包括的な考え方ができてくるのではないだろうか。

音楽脳と言語脳 Part-2

2004-11-20 22:03:23 | 科学

以前に、編曲しながらTVドラマの流れを理解できても、TVから流れる音楽で編曲に集中できなくなる経験をしたが、今度は、その逆。電車の中で本を読んでいるとき、やたらと大きな音量でしかもはっきりとしゃべる車掌さんで本に集中できなかった話。いつもなら、電車の車掌さん特有の鼻にかかったような、もごもごしたようなアナウンスなので、言葉というよりは音としてしか認識していないのだろうか、普段なら読書に集中している。しかし、ついこの間の車掌さんは、若手でおそらく、自分なりの信念をもってはりきって仕事をしているのだろうが、まずは音量が大きい。そしてはっきりとしゃべるので非常に聞き取りやすい。しかもバカ丁寧に配慮が行き届きすぎてアナウンス内容も他の人より多い。本を読んでいても、5行くらいごとに、目で文字を追っているだけで頭に入っていないことに気づき、戻って読む。でもやっぱり頭に入っていないことに気づき、また戻る。これの繰り返しでした。おそらくアナウンスが言語脳のキャパを占有してしまったのだと思う。疲れたけど、新しい発見でした。

脳の左右についてのおもしろい話はこちら。私のHPにも脳を鍛えると題して、ひとつ話をまとめてあります。

あわせる楽しみ

2004-11-18 23:14:36 | 音楽
三木室内管弦楽団の指揮者になってかれこれ4年になる。いろいろ取り組んできた。難しい曲にも挑戦した。「できる曲」探しに苦労する状態から、「やればできる」というマインドセットに変わってきているのではないかと思うのは自画自賛だろうか。これからの目標は、合奏練習に関して「皆で集まってあわせればとりあえず楽しい」状態から、「皆がしっかりと個人練習をしてきているからあわせるのが楽しい」と思えるよう、前に立つ私が実践してしていかなければならないと思っている。

ラフマニノフの2番

2004-11-11 22:12:00 | 音楽
大学のオケの練習を見に行かなくなってもう2年くらいになるだろうか。今年はラフマニノフの2番らしい。久しぶりに、今は院生の元指揮者の後輩から連絡があった。ちょっと様子を見に行こうかと思い始めた。ラフ2は自分が4年のときにやった大曲。おそらくいままでの自分の人生の中で最大の力を注いだ曲。そして最高のできだったと思う。いまそのときの録音を聞いても、十分聞くにたえうる。プロの演奏と思い込んだ友人もいた。その曲に後輩たちがチャレンジしている。。。一度聞いてどれだけのアドバイスができるか。やってみるか。なつかしのポケットスコアのページをめくってみた。

開発の仕事をしていると、常に新しい発見と、常に新しい壁にぶち当たる。ラフ2とその前の年の自分が振ったドボ7の経験が、今の自分の「やればできる」につながっていると思う。

Enemy or audience

2004-11-05 23:56:00 | 音楽

President George W Bush won his second term as the President. I feel very sick knowing this result, but somewhat predicted. Many American people do not know outside their country, or actually many of them don't know outside their states. So looking at the map which states Bush won against John Kerry, these are clearly inside the country. Kerry won on the east and wet coast states where more people have broader global mind sets.

I have written the same opinion in Chapter 1.5 and 2.2 of my web site, but here is to restate it. You have to spend a lot of time and a big effort to understand people new to you, particularly who have different religious/cultural background. Sometimes, it seems impossible to understand different people, but just accept them at first, then try to be understood yourself. From the modernized western culture standard (which Japan is also the part of), Islamic culture is difficult to understand, and especially the Islamic Fundamentalists are considered terrorists. If you immerse your mind enough to their side, to their value standard, the coalition force mainly led by the United States is invader. Prime minister Koizumi and Bush say the war was over, but in reality still it's going on, and lot of soldiers and civilians are killed frequently. Only the way to end the war is to talk each other and understand the difference each other and accept the difference each other and live on. Their would not be victory on either side, like Vietnam. This war is very different from WWII or the Gulf War, but very similar to the former Soviet Union invaded Afghanistan in 1980s.

It is probably the biggest difficulty to understand how my audience feels about my music, how they like it or not. I have my own story in my music. I believe that I could have shared the story with most of my orchestra players, but not sure if we, as an orchestra, could have shared with our audience. I decide my tempo, dynamics, expressions based on my story, mind, thinking, and soul. Did my audience have their background in their lives to have the mind, thinking and the soul to understand my music? I am not sure. But, this is the interesting part of doing music, and which would be the never ending challenge. The hope is that we would do the best to transmit our minds to the audience through playing music, and at least the audience is at least interested in our music whether or not they liked it in the end.