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ミケマル的 本の虫な日々

『ブルックリン・フォリーズ』、秋の空


今日の朝の最低気温は16℃
涼しいというよりは肌寒くなりました。
今朝の雲はすっかり秋らしくなっていました。

   

 昼間はまだ27℃まで上がったので、半袖でした。
日内の温度差がばげしい山口の秋が来たと感じた日でした。

今日読み終わった本

『ブルックリン・フォリーズ』 ポール・オースター
               柴田元幸訳



 ポール・オースターの名前は聞いたことありましたが、小説を読んだのは初めてです。
Facebookの本の紹介で見て、良さそうだなと思ったので買ってみました。

 オースターは実際ブルックリンに住んでいるそうですが、アイデンティティを模索するようなお話が多いとのこと。
難しいのかしら?と思ったけれど、この本は読みやすかったし、良かったです。

 訳者あとがきによると、オースターは「自分の人生がなんらかの意味で終わってしまったと感じている男の物語」を2002年から5冊続けて発表したそうで、この本はその3冊目だそうな。
「人生が終わった」「中高年」をめぐる作品群の中に位置しているけれど、この本はオースターの作品の中で最も楽天的で「ゆるい」語り口で最も喜劇的要素が強い作品だそうです。
そうか❗️
だから私が楽しめたんだな、きっと(笑)

 題名のフォリーズのフォリーとは「愚行」「愚かさ」の意味。
人生は愚かなものだけど、捨てたもんじゃ無いっていうことが根底にあって、読後感もよかったです。
 60近くになって、自分の人生なんだったんだ⁉️っていうのは、男女問わず思うことが多いのではないかしら。
この本の中でも登場人物は色々と破綻している人生を抱えながら右往左往しています。でも、いい方向に向かって行きつつ終わって、とても明るい気持ちになりました。

 オースターさんの他の小説はもっと暗いのかな?
他の本も読んでみたくなりました。
「ニューヨーク三部作」というのが代表的なものらしいです。


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