めまぐるしい大ちゃんのニュースが続いて、大ちゃんの事ばかりアップしてたのですが、今日は久しぶりに本の感想。
8月は沢山読んだけど、9月は旅行やフィギュアその他で本をあまり読みませんでした。
旅行から帰ってきて、早寝早起きになっちゃって、今朝は5時半に起きちゃったので、途中まで読んでたこの本を読み始めたら、引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。
「世界の果てのこどもたち」 中脇初枝著

(写真のウミガメのコースターは本とは関係ありません😅 )
高知県の山間の貧しい村から開拓団として入った珠子、韓国で生まれたけれどこちらも貧しさから満州へ職を求めて家族でやってきた美子、そして横浜で手広く商売をしている父に連れられてやってきた茉莉という違う境遇の3人の少女が満州で出会って、つかの間一緒に過ごしたのだけれど、その後3人3様の人生をあゆむお話。
3人が出会ったすぐ後に、日本の戦争と終戦によって3人とも命の危険を生き抜いて行かざるを得なくなってしまうのですが、その苦難の時に思い出すのは3人で過ごした短い日々なのでした。
これを読んで、最後に3人に涙してしまったけれど、一番印象的だったのが、戦争の悲惨さを伝えるために、死ぬわけにはいかないっていう言葉。
少女の時に出合った戦争の理不尽さ、戦争によって人間の一番悪い面がむき出しになる恐ろしさがよく描かれているし、切実に感じさせてくれる小説でした。
それでも、きちんと救いがあって、読後感も良く、少しの涙で心のデトックスもでき?、いい本だなと思いました。
どうか、2度と日本が戦争に参加するような馬鹿なことが起こりません様に!
そして、世界で起きている紛争で一番犠牲になっている弱い立場の人たちに、早く普通の生活が戻りますように! と願わずにはいられません。
そんな気持ちを思い出させてくれる本でした。