海外盤3D-Blu-ray日本語化計画&映画情報とか

3D映画の海外版3D-BDを日本語(字幕・吹替)で視聴する方法の解説、国内外の映画情報やその他の趣味も書くかもしれない

4K HDRプロジェクター Acer『H6810BD』レビュー

2020年10月22日 12時23分40秒 | AV機器・パソコン・ソフト

4Kプロジェクターの導入を目指し、BenQのプロジェクタ TK800M/HT2550Mあたりをヤフオクで物色しておりましたが、中々9万円の壁で競り負けておりました。
そんな中、AmazonでAcerの4Kプロジェクタ 『H6810BD』が新品・2年保証の 92,460円で出ておりましたのでそちらに決めてしまいました。
発売から1年で30%OFF。直販(Amazon)のみ。そろそろ新型が出るのかもしれません。

発売から1年近くたっているのにレビューがほとんど上がってません。価格comでは口コミ、レビューとも0件。Amazonでも星5の「絶賛」1件と星1の「返品要求」1件の合計2件と参考にはなりません。
根幹部分のデジタルミラーデバイスは、TI社の2Kパネルのずらし4Kで各機種共通なので、本質的な性能はBenQと変わらんだろうとAcer『H6810BD』に決めました。
とはいうものの、色の表現とかは各メーカで差が出るので実機確認できないのは痛いですが、近所では実機置いてるところはないですからねぇ。
以下はこれまで使用しておりました、Acerの2Kプロジェクタ『H6510BD』との比較です。

【解像度】
当たり前ですが4倍の解像度になってるのでこれが一番差がわかりますね。
『アリータ・バトルエンジェル』で確認しましたが、雨のシーンで雨粒まで確認できます。顔のアップなどでも皮膚の細かいディティールまで確認できます。2Kだと潰れてしまう様なものまで表現できています。
S/N比は若干ノイズ高め、解像度が高いのでノイズの粒子が見えるくらいです。

【色調】
『H6510BD』と大差ないです。HDRで見ると全体的に明るめで、若干黄色が強めに感じます。ここが他メーカーと一番差が出るでしょうから比較したかったのですが、まぁしょうがないですね。

【黒の階調表現】
DLPは黒の階調表現は得意なはずですが、若干黒浮きします。『H6510BD』でも同様でした。この辺りはパネルに依存しますのでBenQでも同じではないでしょうか?

【静音性】
結局のところ、一定の大きさの音が変わらず出ていれば、少々大きくても気にならないのですが、本機はこまめな制御が入っているようです。
しかも、ON/OFF制御などではなく、サーボモーターのような音がします。
ノイズの階調がコロコロ変わるので結構気になります。

【サイズ】
『H6510BD』に比べて随分でかいです。危うくラックと干渉しそうになりました。天吊りなので もう少し小さいと楽でしたが。

【投影距離】
『H6510BD』と同じ場所に設置しましたが、『H6510BD』がかなり短焦点だったのでズームはテレ側いっぱいで使っていましたが、『H6810BD』ではワイド側いっぱいで使っています。
1.4倍ズームくらいだと設置が楽なんですけどね。レンズシフトはありません。

【その他】
ずらし4Kが影響しているのかは定かではありませんが残像が見えます。カラーブレーキングノイズではありません(それも見えますが)。残像です。
初期の液晶テレビのような感じ。デバイスの反応が追い付いていないという感じです。
カラーブレーキングノイズ同様、見えるか否かは個人差があるかとは思います。

【4Kの設定】
過去に720p 3Dプロジェクターを初導入した時も『3D信号が通らない』事で相当苦労しました。今回は3Dの時ほどではありませんでしたが一発ではいきませんでした。
まず、4K HDRの必須条件として以下のことが挙げられます。

①全ての機器がHDMI2.0/HDCP2.2に準拠
途中の機器に一つでも満たしていない機器をかましていると信号が通りません。

ウチの場合
プロジェクタ:H6810BD
AVレシーバ:RX-A3060
UHDレコーダ:DMR-4S100

で、いずれもHDMI2.0/HDCP2.2に準拠しております。そのまま繋げば4K HDRで再生されるはずですが、2Kにダウンコンバートされてしまいました。

②プレミアムハイスピードHDMIケーブルの使用
これは必須ではありませんが、プレミアムハイスピードHDMIケーブル(伝送速度18Gbps)を使用しないと強制的に2Kにダウンコンバートされることがあります。
現在使っているケーブルが「ハイスピード」でかつ多少長めのケーブルだったのでこれが原因かと交換しました。7,000円もかかりましたが4K信号は相変わらず通りません。

そこで各機器の設定を見直すと・・・ありました。UHDレコーダ『DMR-4S100』の設定が原因でした。
なんとHDCPの設定が『HDCP1.4制限出力』がデフォルトとなっておりました。そりゃあ2Kにダウンコンバートされますわ。

設定を『オート』に変更すると無事4K HDRで出力できました。

 

【3Dの設定】
こちらも苦労しました。
まず、UHDレコーダ『DMR-4S100』ですが、以前使用していた『DMR-BRT210』では3D Blu-rayに加え、サイドバイサイド動画の3D出力に対応していましたが、『DMR-4S100』では3D Blu-rayには対応していますが、サイドバイサイド動画の3D出力は廃止されました。

以前はここに3Dメニューがあったのですが・・・


その場合、プロジェクター側でサイドバイサイド動画を3D時分割動画に変換する必要があります。
3D放送の番組の多くはサイドバイサイド動画なのでそれしか方法がないのですが、Acerの 『H6810BD』で『画像』の『3D形式』の『左右半分』を選択しましたが、ごらんの通り上下左右に分割合成された映像となってしまいました。

 

 
入力信号を確認すると『4K』となっているので多分UHDレコーダ側で4Kにアップコンバートが入ってしまったのでしょう。
このプロジェクターは4Kの画像を4分割し、フルHDのパネルを使って4倍速で2K画像を4つずらして1枚の4K画像にしています。
その性質上、4K画質のまま3Dを表示しようとするとフルHDの4倍×2倍の8倍の速度で表示しないといけませんが、表示が追い付かずこのような画像になってしまうのでしょう。
プロジェクター『H6810BD』、AVレシーバ『RX-A3060』側では画像の解像度を変更できませんので、UHDレコーダ『DMR-4S100』側で画像出力の設定を『1080p』に変更し、プロジェクター『H6810BD』側で先ほどのサイドバイサイドの設定をすれば、サイドバイサイド動画の3D再生ができます。
ただし、あくまでも3D化されるのはサイドバイサイドの動画のみで、オンスクリーンで表示されるタイムスケールや情報表示は3D化されません。当たり前ですが。
他に方法がないので仕方ありませんが・・・。

 

【総合評価】
「正直こんなものか」というのが正直な感想。
というのも、4K HDR液晶テレビを導入した際、ネイティブ4KパネルではなくRGBWで『なんちゃって4K』の格安型落ちのLG『49UJ6100』ですら4K UHD 再生時、非常に奇麗に見えました。
しかし、『H6810BD』は「フルHDよりは奇麗」・・・というか「ややはっきり見える」という程度。
パネルが同じなので他の10万円~15万円クラスの他のDLPプロジェクターは五十歩百歩と思われますが・・・ご意見お待ちしております。
費用対効果を考えると6万円くらいなら妥当かなという感じ。


しかし、プロジェクター、レコーダーの各メーカーは『4K HDR』がデフォルトでない項目が結構あります。4Kを謳い文句にしているのに4Kデフォルトで無いって一体・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿