坂本龍一さん愛した岐阜の森「ついのすみかの候補」生前に森林保護活動 中津川市にサイン残る
岐阜の木材を世界に発信
森林活動でつながりもある岐阜県の古田知事からも悼む声が。
「心から謹んでお悔やみ申し上げたい。非常に思慮深い方で広く森林に対する関心の深さをうかがわれた」(岐阜県 古田肇 知事)
2012年。坂本さんが代表理事を務めていた森林の保全に取り組む団体「moretrees(モア・トゥリーズ)」と岐阜県は森づくりやエコツーリズムなどで連携する協定を結びました。
古田知事と中津川市の森を視察した坂本さんは岐阜の豊かな自然を活用することの重要さを語っていました。
この時に東白川村の森を訪れた坂本さん。当時の事を、森林組合の大崎さんは鮮明に覚えています。
「山や木の話をすると、ぐっと熱くはいってきたのが印象的だった」(岐阜・東白川村森林組合 業務課長 大崎正秀さん)
坂本さんと話し、大崎さんは「森を守りたい」という強い思いを感じたと言います。
「(坂本さんが)『人は森がないと生きていけない』と語っていた。本当に心の中でも大きく共感した」(大崎正秀さん)
訪れた際、「森林に携わる地元の人たちと話をしたい」と、岐阜の郷土料理「けいちゃん」を食べながら交流を深めたそうです。
「森や木の良いところやどうしたら山が生き生きとしていけるか話していた。(鶏ちゃんを)また食べに来たい何度も来たい言っておられた」(大崎正秀さん)
また、坂本さんはこれまで岐阜県の木材を世界に向けて発信してきたといいます。
「この辺は木がきれいということで『東濃ひのき』として有名。パリやニューヨークで東白川の木を使った製品を紹介してくださった。世界の人に東濃ひのきのきれいさを知ってもらう取り組みを続けてくださった」(大崎正秀さん)
坂本さんの自然に対する思いを胸に、東白川村では今後も森の保全を続けていきます。
「森を大切にする取り組みはこれからも続いていくもの。影響を受けた人たちもたくさんいる。亡くなって本当に寂しいというのはあるが、たくさんのものをいただいて、いまは感謝の気持ちでいっぱい」(大崎正秀さん)
謹んでお悔やみ申し上げます
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