生野 宏宜の石彫

彫刻家 生野 宏宜 の宇宙
高知県の清流仁淀川の川原石に彫刻をすることで何かを社会に発信したいと考えています。

真の平和

2005年10月15日 21時09分09秒 | Weblog

      「星空」 h-32cm 2002制作

平和と言う言葉はあまり好きではありません。
戦争の影のようなものを背後に感じるからです。
戦争の好きな人ほど平和と言う言葉を使いませんか。
平和を守るために軍隊を動かしますよね。

「守る」と言う言葉も注意を要します。
守るための暴力なら許されるような雰囲気があります。
友を守るため、愛するものを守るため、家族を、祖国を守るため、昨日まで泣き虫だった少年は戦士になったのです。

真の平和は、見も知らぬ国の家族の 貧しさや痛みを、自分の身近な事のように イメージ出来る力から生まれるのではないでしょうか。

我々はもっと想像力を働かせなくてはいけません。
イメージするには、沢山の知識とインスピレーションが必要です。
教育を受け、学問を重ねて、身に付けた「教養」はそのために必要なのだと信じています。

想像力さえあれば平和は得られるでしょうか。

「母性」を付け加えます。
暖かく柔らかで ゆったり穏やかな様は 安らぎの姿であり、まさに平和そのものです。

なかでもその無償の恵みのこころ、大人としての「あたえるこころ」は、我々各自が持たねばならないものです。
なぜなら全ての子供たちに責任を感じなければならないからです。

想像力豊かなサンタクロースになって、世界中の子供の幸せを願える事が出来れば、真の平和は手に入るでしょう。
出来そうじゃありませんか?


いつもテーマにしている母子像です。
石の柔らかさ温もりを追求しています。
湯上りか、子供を抱いて夕涼みに出ている女が ふと見上げると 満天の星空に流れ星。
一緒に見ていた子供がそれを 見るものに説明しています。

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