「星空」 h-32cm 2002制作
平和と言う言葉はあまり好きではありません。
戦争の影のようなものを背後に感じるからです。
戦争の好きな人ほど平和と言う言葉を使いませんか。
平和を守るために軍隊を動かしますよね。
「守る」と言う言葉も注意を要します。
守るための暴力なら許されるような雰囲気があります。
友を守るため、愛するものを守るため、家族を、祖国を守るため、昨日まで泣き虫だった少年は戦士になったのです。
真の平和は、見も知らぬ国の家族の 貧しさや痛みを、自分の身近な事のように イメージ出来る力から生まれるのではないでしょうか。
我々はもっと想像力を働かせなくてはいけません。
イメージするには、沢山の知識とインスピレーションが必要です。
教育を受け、学問を重ねて、身に付けた「教養」はそのために必要なのだと信じています。
想像力さえあれば平和は得られるでしょうか。
「母性」を付け加えます。
暖かく柔らかで ゆったり穏やかな様は 安らぎの姿であり、まさに平和そのものです。
なかでもその無償の恵みのこころ、大人としての「あたえるこころ」は、我々各自が持たねばならないものです。
なぜなら全ての子供たちに責任を感じなければならないからです。
想像力豊かなサンタクロースになって、世界中の子供の幸せを願える事が出来れば、真の平和は手に入るでしょう。
出来そうじゃありませんか?
いつもテーマにしている母子像です。
石の柔らかさ温もりを追求しています。
湯上りか、子供を抱いて夕涼みに出ている女が ふと見上げると 満天の星空に流れ星。
一緒に見ていた子供がそれを 見るものに説明しています。