この人はカッコいいなぁ、ロックだなぁ、
なんて思った人を布教とメモの為に何人か。
ジョシュア・ノートンwiki
自称・合衆国皇帝。
何かブリタニアの巻き髪の人思い出しそう。最低だ、俺って。
アメリカ・サンフランシスコの人。市民の声を受けて(という設定で)皇帝に成る。自分で。
市民の声を代弁するかの様なそのハジケっぷりは市民に広く愛され、現在でもその名が残る。人々に愛されて名が残るって良いなぁ。有名でも、汚名として名が残るのなんか絶対やだもの。
この人のカッコいい所はただ馬鹿みたいに不満を喚き立てたんじゃなくて、言った事を理知的にユーモラスに陳情して、実際にそれが結果として残っているという事。単純に先を見通す力が優れていたのかもしれないが、今の日本にこういう人が居たらなぁ。
居たら、とか言ってる時点で人任せ・時代任せの現代っ子な自分に反吐。げろー。
でも大川・太田が役不足だって結果が出ただけでもまだ日本は大丈夫と思える自分は危機感がないのでしょうか。
ドメニコ・スカンデッラアーッマーッゾーンッ
中世・イタリアの粉挽き職人。通称「メノッキオ」。ジョジョに居そう。
独特の宇宙観、「カオスよりチーズからうじ虫が現れるように産まれ出でたのが天使」を主張し、宗教裁判、火刑。すっげぇラジカルな農民。
現代日本はそんな激しい思想統制とか無いから、一応外観はみんなオリジナルな頭で喋ってるつもりだけども、自分って何?ほんとにそれ自分で考えた事?誰の意見借りて喋ってんの?とか考え始めたらオレがヤバイ。世界ヤバイ。だからこそ、ラジカルに喋れてる人を見ると、はっきりした個を持ってるように見えて憧れちゃうんだよなー。
その主張からとられたタイトル、「チーズとうじ虫」という彼に関する本を課題で読まされ、ファンになってしまった。欲しい。絶版とハードカバーしかなくて高い。買えん。
同名のマイナー映画も面白そう。ぜひ見たい。
石垣りんうぃき
昭和から平成にかけて活躍した、超ゴリゴリ系の詩人。
谷川俊太郎とかランボーとかがちょっとナヨナヨして見えてくるから困る。
女の人の持つ醜さと生々しさと力強さとかが同居。
俵万智とか何それスイーツ。
まぁそもそもテーマが違うので比較するのがおかしい。
ハンス・ウルリッヒ・ルーデルアンサイクロペディア
第二次大戦中ドイツの英雄。
あまりの馬鹿馬鹿しい戦績に、嘘まみれのアンサイクロペディアが事実しか書けない。戦車600両撃破っておま。
バリバリの軍人で、政治に全く関わってなかったので、収容所とか終戦まで知らんかったらしい。とにかく祖国を守るため、ソ連軍を撃墜しまくる。
チート過ぎてワロタ。戦争がギャグに見える。
言う事も軍人らしく、明快かつ合理的。男としてカッコいい。
自伝読みたい。けどタイトルが「急降下爆撃」ってなんつー。
ヘンリー・ダーガーウィキー
「非現実の王国で」という本の作者。1万ページ以上のページ数、300枚以上の挿絵。だって作者が60年間ずっと書いてた本。世界一長い本。
ちゃんとした美術教育を受けてない人が作った芸術作品の事をアウトサイダー・アートと言いますが、彼はその代表的な作家の一人として区分されます。
物語は、悪い大人国家「グランデリニア」と正義のロリっこ集団「ヴィヴィアン・ガールズ」の戦いが描かれるが、もう首は飛ぶし、腸ははみ出る。普段はアメリカの広告みたいに笑う女の子達が戦闘シーンではすっごい生々しい苦悶の表情。
何かの為に何かを作る、という軟弱な創造性の対極。
結局みんな評価とか自己主張のためだもんなぁ。
作りたいから作る。だからこそ、この人はすごい。
同タイトルのドキュメンタリー映画はその挿絵の一部をアニメーション。
誰にも知られず作品を作り続けていたヘンリーの孤独な人生と熱い想像力と続ける忍耐力に感動した。
白隠ウィキ
白隠慧鶴。偉いお坊さんなのに偉ぶらない。
お坊さんにはその精神性とか憧れる人が多いんだけども、この人の描く絵はその偉ぶらない感じが滲み出てて素敵。
いわゆるヤシガニが起きてるが、その筆には生命力みたいなのを直に感じさせる迫力がある。この人の描いた達磨和尚が魅力的過ぎる。
禅僧なので、生活是即ち修行。その生活スタイルは医学的にも素晴らしいものらしく、健康法として確立されてるらしいよ。俺は実践してない。
この人の本も欲しいんだけど、連作とかで微妙に高い。お金が出来たら、井上円了とか金枝篇とかと一緒に買って、飾るだけでも飾っておきたいなぁ。