ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

鳥羽市営定期船 バリアフリー船『しおさい』竣航式!

2016-04-21 12:49:26 | バリアフリー情報
こんにちは
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。

本日、平成28年4月21日(木)午前10時から、
鳥羽市営定期船の新造船 『しおさい』の竣航式が行われました!

3隻目のバリアフリー船です!


木田久主一市長のご挨拶。

続いて、浜口一利議長、中村欣一郎県会議員のご挨拶が続きます。



これで現在、5隻ある市営定期船のうち、3隻がバリアフリー対応の船となりました!
離島住民の環境整備と、観光客の快適な旅への意義は大きいですね!

『しおさい』の命名者は、志摩ロードパーティ バリアフリーパーティランに夫婦で2回ほど参加された、
桃取町のKさん!


最優秀賞 船名「しおさい」
〇名付けた意味
「鳥羽の海にきこえる潮騒。新船がはじく鳥羽湾の美潮は、かがやき、そして
きらめき、明日への希望を感じさせる。」

うーん!ロマンチック!
高速船『かがやき』『きらめき』の名前をちゃんと入れてあるところにも、
配慮というか・・・愛情ですね!

ご夫婦そろって晴れやかな笑顔で、記念の品(市内旅館、ペア宿泊券だそうですよ!)を受け取っていらっしゃいました!

テープカットの後は、餅まき!



市民の皆さんも参加して、華々しいセレモニーになりました!

そして、船内見学会!


先に竣航している『きらめき』『かがやき』と同様のバリアフリー船なので、皆さん見落としですが、
色々と改良点がありましたよ~。

まず、スロープを使っての乗り込み時の段差がほとんど無くなりました!

木田市長に車いすに乗ってもらって体感!「少し段差があったが、スムーズに乗り込めた」とのこと。

その理由を担当者に伺うと、
・以前は外と内と2重扉になっていて、その継ぎ目を解消するためのスロープが段になっていた。

・今回の船は、1重の油圧式扉になったため、継ぎ目が無くなり、船内入口の段差を極力少なくすることができた。
とのこと。


前回のバリアフリー船「かがやき」竣航が2009年4月なので、それから6年。
技術の進歩ですね。

双胴船のシステムも向上だそうで、高速船の欠点だった縦揺れが軽減されているそうです。


船の形状も少し変わり、操船のための視界をより確保できるようになっているそうですよ~。


乗り心地と共に、船員さん達の使い勝手も向上しているようです。

正面の壁には、海女さんのデザインが!!素敵ですっ!


バリアフリー対応座席は全部で8席。

跳ね上げ式の肘掛は前回と同様ですが、
車いすのまま乗り込むスペースでは、柵が可動式で、L字にすれば、手すり代わりになるしくみ!


座席に移乗できない人にとって、車いすのまま船に乗っているのは不安定で、
どこかつかまる所が欲しいとの要望からこのアイデアが生まれました。


以前の船では、前方の柵にロープが引っ掛けてあり、
それを手綱としていました。


もちろん、前回同様、多目的トイレ付です!



広くて快適!
おむつ替えシートや、ベビーチェも設置されています。


2階デッキへの階段


デッキへの入口


デッキの様子


各座席の壁側には、携帯充電用のコンセントも!


もちろん、視覚障害者への配慮もありますよ~

階段前の点字ブロック


手すりの点字表示と、トイレ前の触地図



ただ、1つ残念なことが・・・

簡易オストメイトの水洗コック(ひねる所)が、便器左下にあり、手を伸ばさなければ届きません。


また、蛇口も水のストッパーが付いていないので、コックをひねると、すぐに水が出てきてしまいます。


便器後ろのタンク前方にオストメイトの蛇口をひっかける金具が付いていますが、
そこに蛇口をひっかけると、便座や便器蓋を上げることが出来ません。


施行業者が、その意味を理解しないままだと、こういうことが起こってしまうのですねぇ。
残念です。

しかし、定期船課に申し出たところ、すぐにでも改善の要請をしてくださるとのこと。
我々の意見を即座に聞き入れてくださる窓口があるというのは、
本当にあり難いことです!


『しおさい』の航路お目見えは、4月27日(水)!

鳥羽市営定期船を使って、
ロマン溢れる離島旅をお楽しみください!




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