ぼぶぼぶ!

米国人気歌手ボブ・ディランさんを追っかけした記録

サンフランシスコ2

2012年10月26日 | 2012年のぼぶ!
2012年10月18日(木)


前日くたくたで8時から並ぶの大丈夫かな~と思ってたが、5時半くらいに目覚めてしまう。

ボブ友は朝から並ぶのなんて嫌だ、観光に行きたいと信じられないことを言い出す。
この日だけがGAで後は固定席なので前にいけるかどうかわからないのに。。。
会場前に行ってみてそれから考えましょーとかなんとか説得して結局8時前に出発。
近所のWalgreens(ドラックストア兼スーパーでまるでサンフランシスコのダウンタウンを支配してるかのようにあちこちにあった)で袋入りのカット林檎と緑色のトルティアのラップサンド購入。別添えでバジルソースも付いて、予想外に美味しかったけどすべての物が大きくて食べきれない。

袋入りカット林檎は大阪でも売ってます。 ラップサンドは種類が違うけど大体こんなの。

そんなことはともかくいざ会場へ!
誰も並んでなくてアホみたいなことになるのか?

と思ったら会場入り口の脇にキャンプ用の椅子に座る女性発見。
ボブ・ディランの列かと聞いたら、「そう私がナンバーワン、そして彼がナンバーツー(ゴミを捨てに離れてた金髪の若い男性を指差す)、そしてナンバー3、ナンバー4(私らの座るべき場所を指差す)」と答えてくれた。

用意した座布団代わりの袋に入った大判ストールの上に腰を下ろし待ち始めた。
時間は8時半。そのナンバーワンのねーさん(なぜか私たちは彼女に名前を聞かず親愛の情を込めてねーさんと呼ぶことになる)は7時に来たらしい。昨日8時に来ると言っていたMさんの姿はない。昨日並んでたメンバーまだ全然来てないらしい。
1時間くらい経ってナンバー5の女性登場。愛想が無い人でひたすら無言で新聞を読み続けちょっとびびるが、途中休憩でコーヒー買いに行って帰ってきてからは別人のようににこやかになる。低血圧なのか?結論的に超優しいいい人だった。
しかも去年の香港公演の時友人の友人の連れの女性として紹介されてた(彼女が覚えててくれた)し共通の日本人の知人もいた。
優しい笑顔のJさん

暇なのでぼぶぼぶに投稿したり。。。

みんなある程度場所の所有権を確信したら休憩を頻繁にとってた。
中には全然帰ってこない人も!ただ前後の人と仲良くしとくのは大事だと思った。
ねーさんが向かいの図書館にはカフェもあるし綺麗なトイレもある、と教えてくれた。
Jさんもあなた達の場所見ててあげるから御飯行ったら、と優しい。

続々と並ぶ人が増える、全員知り合いのようだ。
ステージ上の鏡の話をしてる。
場所によっては鏡に遮られてピアノを弾くボブはまったく見えなくなるらしい。
しかも最初はMark Knopflerのセットなので入れ替え後どこが鏡になるのか正確な位置はわからんらしい。
恐ろしいことだ。
誰かが自分でも見てろってことなんだよと言って笑った。

ホテルに帰ってたボブ友が帰ってきたので交代でぶらぶら。
市民の広場みたいなとこにフラフラ着いてしまったらそこで車の屋台みたいなのが沢山出てた。
その中でも異様な長い列ができてたトレーラーを見に行くと「Best Food Truck 2012」のステッカーが貼ってある。
選ばれたのか?偶然そんな美味しい物食べれるなんてラッキー
何も考えず即並び一番人気っぽかった”Senor Sisig”を注文。
セニョールか!
開けてみたら、、、またラップサンドだった
サンフランシスコの人ラップサンド好きやな~~~~~。
今ネットで調べたらちゃんとブログもあり写真もあった。
Senor Sisig 
比較する物がないので判らないと思うがすごく太い!当然食べ切れなかった。


椅子に座って食べてると詩の朗読とか歌、タップダンスなど次々始まる。
タップダンスしてた黒人2人組みサイコー!
会場前で並ぶため全てを諦めたつもりだったが、観光地行くより余程サンフランシスコが楽しめた。
会場前の路上に座って道往くサンフランシスコ市民を見るのもグッド(向こうからもジロジロ見られたが)。
City Hallの美しい建築物がキラキラ輝いて見えてもうサイコー!(夜もまた綺麗)

しかも後の第二回休憩では、たまたま開催されていたDew Tourも見ることができた。
平たく言えば自転車の曲芸コンテストだけど、彼らは本当に凄い!
(Dewって何よ?Mountain Dewか?と思ったらホントに主催者みたい)

そんなこんなで時間はジリジリと過ぎ去り一列目を狙う野心家以外の人たちもどんどん集まってくる。
ポスター前。(女性はたまたま入った知らない人)
12時間道に座って待つ気満々の私たちと違って開場時間前に集まってくる人たちはお洒落をしていて華やかな感じ。
年齢層はやや高め。いい人そう。

ついに開場準備開始、私たちは新たに4列に並ばされVIPチケットの人たちが入場していくのを見守る。
私とボブ友は検討の結果、左手は鏡があるので危険、ナンバー1のねーさんはプロっぽいからこの人に着いて行こうと方針を決める。
残念ながらねーさんが選んだ一番近い入場担当の人はバーコードをぴっってするのが遅かった。
ねーさんの後ろに並んだ私の番が来ても彼女は慣れてなかった。
が何とか入場。
全力ダッシュしたり止められたり歩くふりしてまた全力ダッシュしたりとにかくねーさんの左隣りの柵ゲット。
したんだけど、変な黒髪の男の子がいて一列目からはじき飛ばされる

彼が言うとても変な理屈はよく理解できなかった。
だけどその後の行動を見て、結局その子一人で3人くらいの後からくる並んでも無くVIPチケット買ってもない友達の場所を取ろうとしてたようだった。
しかもナンバー2のD君に「この子達日本から来たのになぜナイスにしてやらないんだ、僕らはアメリカに住んでるからいくらでも観ることができる、時には一日二回も。」とかずれた論点で一方的にD君を悪者にして責めていた。
いや、あんたに押しやられたんだよ、と思ったけど、バランスを欠いた発言と切れ方なんだか怖い。。。関わり合いにならんようにしようと思う。
ナンバー2のD君かわいそーーーー。
だけどこのことでD君と仲良くなり結果的に始まった後一列目に入れてもらった。(いい人)

そんなこんなで一列目辺りはピリピリしたムード。
だけどいつもの事ながらショーが始まるまで。

今回は場所を離れられないのでMark Knopfler全編最前列で聴く。
めっちゃ良かったわー
全然知らん曲ばかりやったけど帰国してから二枚組の新作「PRIVATEERING」から沢山演奏してたことも判った(それが普通の行動やろ・・・)。いいなーーー。
今曲名知ったけどHaul Awayが特に良かった。
You TubeにSF公演ばっちりあった。消さないのか?いいなーーー。

場所はボブのピアノ+オルガンど真ん中。
センターステージに立ってる時はどこからでも見えるし、多くの時間いるピアノ前で鏡に遮られる心配ないここが結果的に最高の場所!

隣りの黒髪の子がすっごく背が高い男性の友達を2列目に招いたので後ろからブーイングの嵐。
だけどブーイングした後はみんなケロッとして忘れるみたい。
すごく背が高いその男性も周りに受け入れられていた。カラッとした国民性かな~。
私の隣には小柄な金髪の若い女の子が来た。
結局黒髪の男の子一人で3~4人の彼の友達が割り込んで来てた。
一人の身体で4人分くらいの場所を取っていたので私が空いてると踏んで入った場所から無理やり押し出したのだろう。

そんなこんなで休憩時間は終わり突如ぞろぞろ入ってくるメンバーに続き愛想なくボブ登場!

今夜もWatching The River Flow。この一曲のためにオルガンを?
続いてLove-zero。
ボブ昨日と全然違う。
勢いがあって何かが力強い。
THC今日は足元まで見えるから超おもろいわ
ちょっと待ってのポーズとこっち来ないでのポーズ良いわーーー。

ところで隣りに割り込んできた小柄な女の子、ボブが変な決めポーズする度に歓声を上げる。
今まで私とボブ友だけしか知らなかったのに、太平洋を越えて同じ感性の存在に巡り会えるなんて!

続くTangledは最初のハーモニカからして観客のハートをゲット、会場の空気が一変した。
熱唱してマイク持ってない方の手で名付けて”ちょっと待ってのポーズ”みたいなの。腕伸ばすのが癖みたい。
やなこと思い出すけどTight Connectionの最後の方のダンスで腕を前に突き出してたシーン、あれで前じゃなくて横に伸ばした感じか。
だがあの時の虚ろな目じゃなくボブ心から気持ち良さそう
ボブまたピアノの前に帰ってきて弾く合間にこっち見てる。。。幸せ~

最前列の、しかも目の前の女性3人に決めポーズできゃあきゃあ言われてか、ボブなんだかちょっと調子に乗ってくる。
Tweedleでは明らかに不自然なほど決めポーズを連発。腕をちょっと広げたり、お腹に手を当てて上半身を捻ったり、セクシー?ポーズを繰り出してくる。後半には一節歌うごとに決めポーズ。
最初は面白がって喜んでいたが、だんだん「いつまでするねん、子どもか?」とイラついてくる。
Tweedleになってから全体的な会場の熱気下がってきたし。
思わず冷たい視線で見てしまう。でも隣りの彼女はいつまでも一回一回の決めポーズに一人で歓声を上げ続けるのだった。(律儀)

そんな微妙な気持ちも次のHard Rainで魔法のように消え去る。
ここ数年の節回し大好き。あのしつこいだんだんだだんだんだだんだんだだんだんだ・・・一緒に心が高まっていく。
ボブのピアノでの名演といえば思い出すのが、よくビデオに出回ってる90年ハマースミスのDisease Of Conceit(猫の手奏法)、20年以上たってボブもあの暗い深刻さ薄れてある意味ライトな感じになったけど、確実にあそこで流れてるものが流れてる。人の魂を高揚させる力だ。
思わず両手が動いて、名付けて”私のハートをあなたに捧げますポーズ”。。。私の癖なのだ。
場内もものすごく盛り上がってた。
曲終わったあとナンバーワンのねーさんが「Great!」とわざわざ私たちに言いにきた。
ほんとにGreatとしか言えんわ。ボブのパフォーマンスを通してみんなに流れたもの。

その流れで続くHigh Waterも勢いが止まらない感じ。
だけど次に始まったピアノの優しい感じで始まった曲が判らない。
イントロの感じでEvery Grainかも。。。と思って喜ぶ。がもっと凄い曲だった!
絶対知ってる曲なのになんやったっけ、と歯がゆい気持ち。
隣りのボブ友が「最後Flashin’って。Chimes Of Freedom !?」と言う。
うそーーーーーーー。でもそうやわーーーーーー。
信じられなーーーーーーーーーーーーい。
稀に演奏してるみたいだけど、生で聴くのは諦めてた。
最も好きなボブの曲の中の一曲なのだ。
しかもこんな至近距離で

感激しすぎて脚も固まった感じだけどHighway 61!
Love Sick、これも聴きたかったから嬉しかった

ここからラスト5曲の流れ。
やっぱThin Man 至近距離でボブのダンス面白い
あの手したら気合入るのかと思う。

この日はアンコールのBlowin' In The Windまで全て素晴らしかった。
Blowin' In The Windちょっと前までアレンジださ~と思ってたけど普通になって良かった。

帰り際にMに「今日のボブは良かっただろ?」って言われる・・・うんうん、確かにそうやわ・・・。

Civic Center駅から2駅地下鉄で帰る。
ホテルまでの道すがら異様な疲労に襲われる。
今までの蓄積かなー。
歩くのもやっと。色々今日のことを話しかけてくる友達に、しんどすぎて返事できないけど気にしないでと言って無言で道を行く。
楽な道を選んでるんだけどサンフランシスコ微妙に坂道である。
この日はもうシャワーも浴びずSenor Sisigの残りをかじった後、落ちるように眠る。

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