ISAO&KOUのどうなる日本2005

日本現在と過去・未来を鋭く斬る裏情報・身勝手Blog!真実かはたまた推測か・・・。

正社員と契約社員はどちらが得か損か!?

2005年04月10日 16時14分23秒 | 就職活動
 以外に知らないのが正社員と契約社員の違いです。最近は長引くデフレの影響と欧米型の雇用形態を導入する企業の増加で終身雇用型の正社員を募集する企業は減少し契約社員やパートといった期限付き又は時間給を基本とした労働者を募集するケースが多くなっています。
 以前は若年労働者を中心にこうした縛りの少ない雇用形態はもてはやされ、自分のライフスタイルに合わせた勤務が可能な点も支持されました。しかし、大前提としていつでもやる気になれば仕事はある。正社員のくちもいくらでもある経済状況というのが、このフリーターという立場を擁護していたのです。フリーターとは名ばかりで本来は職業分類上は期間労働者または非正規労働者ですから給与も一定ラインまでいくと上がらなくなります。年収ベースでいくといいとこ百万円台。がんばって二百万円です。書店にいくと年収三百万円台で生き抜く方法という本は売られていますが、さすがに百万円台で生き抜く本はありません。
最近、ニートと呼ばれる働かない若年層が社会問題化していますが、この人たちを支えているのはいうまでもありません働く親たちなのです。
 フリーターでもなんとかやってるよっていう人もいます。しかし、それは実家で親の労働の結果としてもたらされた実家に寄生=パラサイトしているか、共同で生活するルームメイトがいるか銭金のように生活費そのものを圧縮しているから成り立つもので三十年以上そうした生活をするのは非常に難しいし犠牲が伴います。
 こうした点を考えると、やはり、将来のことを考えるとパート・アルバイトのみで生活していくことは不安があります。結婚をしていて生活そのものを支える配偶者がいてパートをすることは生活費の補助という考えがありますので、問題はないように思いますが、そうでなければ不安要素は付きまとうのです。
 それに今年度からパート・アルバイトに対する課税強化の動きが強まります。本来であれば住民税などをきちんと申告して支払わなければならないのですが、原則として住民税などは源泉徴収されていません。これを雇用者徴集を義務づけるようになります。そうなると自動的に勤務先からパート・アルバイトの皆さんも住民税が引かれるようになります(現在は所得税=国税のみです)。
 また、配偶者特別控除も廃止され年収140万円までは年間最大38万円の控除が受けられたものがなくなります。また定率減税も2年間で完全廃止(現在の税金は小渕内閣以降続く定率減税が適用され税金が安くなっている)され、所得税は増加します。また、消費税は2007年を目途に増税が検討されており、10年内には消費税20%台は間違いなく行われるでしょう(ちなみに欧米では20%から30%)。そうなると、今までのようにパート・アルバイトでいることで税金などの優遇があった時代から、全ての国民に等しく税金がかけられる時代に変化し、パート・アルバイトほど「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」という状態が目の前に迫っています。
 社会保障制度も未納者続出ではシステム崩壊が間違いなく迫っており、アメリカのように所得に応じた社会保障を自己責任で加入する時代も目前に迫っています。こうなると保険の種類によって受けられる診察も変化する可能性があり、所得に応じた医療格差が出てくることも考えられます。アメリカのテレビドラマERで出てくるシーンのように保険の種類で医療内容が変化するのです。
 こうしたことから何としても生活を豊かにしていくためには社員採用は必須のものです。しかし、社員といっても正社員・契約社員ではそのあり方が全く異なります。正社員は正式には「期間の定めのない従業員」と呼ばれ、雇用期間に期限がつきませんから、一般的には就業規則に違反したり業務で大きな失敗をしない限りは会社に雇用され続けます。契約社員はそれに対して「期間の定めのある社員」と呼ばれ、契約期間が1年、2年と雇用期間に期限があり、期間満了で更新はしないことも充分にありえます。事実、外資系の企業では契約更新は1回のみという条項をいれている雇用契約もあり、不安定な要素は拭いきれません。正社員登用ありという契約社員や登用なしという契約社員もありますので、雇用契約の際にこうした内容もきちんと確認しておかないと意味がなくなります。また、社会保険も会社加入と自己加入など社会保険の種類にも違いがありますので確認が必要です。大体の場合は契約社員の場合は給与においても違いがあり、手当てがつかない場合や昇給はほとんどの場合はありません。ボーナスもほとんどはないでしょう。
 契約期間1年で更新1回のみで社会保険も自己加入でボーナス無しでは、正直アルバイトと何も違いがないし、アルバイトよりも条件は厳しいです。例えば月給16万円の契約社員で、勤務時間10時から19時の場合は実質勤務時間1日8時間ですから、完全週休2日制で月22日間勤務の場合、月間労働時間は176時間。時給換算すると909円です、もちろんこれだけの勤務が毎月保障される点は大きいですが、社会保険が自己加入だと月15000円前後の自己負担は予想されます。雇用保険は入れますが5000円前後は引かれるでしょう。それに忘れてはいけないのが契約社員はアルバイトと違って契約期間前に辞めることは原則として出来ません。契約期間は雇用関係が続くので、それを一方的な理由で解約すればその損害を賠償しなければならないことがあるのです。そう考えると契約社員でいる理由はどこにあるのかわからなくなります。