入れ替わり小説「ボディチェンジ」

男と女、または女性同士で身体が入れ替わる小説を書いていきたいと思います。

王女から魔女へ「第3話 私の身体を返して!」

2005-03-23 20:47:35 | Weblog
しばらく2人はその場で立ちつくしていたが、
やがてメイビク王女が口を開いた。
メイビク「ク・・・ククク・・・」
メイビクは自分の手を顔の前に持ってきて、じっとみつめている。
メイビク姫は口の端を吊り上げ、邪悪な笑みを浮かべていた。
メイビク「ククク・・・やったわ!これで今日からわたしがメイビク王女よ!」
メイビクはなおも、自分の手で体中を触って、自分の身体を確かめている。

少し離れたところに立っていた魔女エマは、王女のほうを見て驚いている。
魔女エマ「そ、そんな・・・どうして私がそこにいるの!?」
メイビク「ククク・・・言ったでしょ、お互いの身体を入れ替えると。
     わたしはメイビク姫の身体を手に入れた。
     そしてあなたは魔女エマの身体に入ったのよ。」
魔女エマは急いで、壁にある全身が映るほどの大きさの鏡を見た。
魔女エマ「そ、そんな・・・私が魔女エマになってしまうなんて・・・」
魔女エマは鏡に映る自分の顔を見て驚き、そして悲しんだ。
メイビクと同じように、自分の手で身体を触って確かめている。


魔女エマが使った暗黒魔法「ボディ・チェンジ」によって、
メイビク姫の身体に魔女エマの魂が。
魔女エマの身体にメイビク姫の魂が入ってしまった。
お互いの身体が、入れ替わってしまったのである。


メイビク姫、いや魔女エマは変わり果てた自分の身体を見ていた。
華やかなドレスではなく、赤いハイレグのレオタードを着ている。
身体のラインがはっきりとわかる。
いつも長いスカートのドレスを着ていたので、脚を出しているととても恥ずかしい。
脚はひざ上まであるニーハイロングブーツを履いている。
ブーツは横についているファスナーで着脱するようになっている。
ブーツの底はピンヒールになっている。
両手の指には大きな宝石のついた、趣味の悪い指輪をはめている。
おそらく、魔力がこめられた宝石なのだろう。
髪は漆黒の黒色で、後ろで髪をまとめてポニーテールにしている。
魔女エマは自分の胸をわしづかみにして揉んでみた。
Cカップと、たしかに豊満な胸なのだが、Dカップあったメイビク姫の胸に比べると少し小さい。
年齢によるものなのか、胸は少し垂れてきていた。
そして顔。
つり目できつい顔立ちだ。
目尻など、ところどころ小じわが見える。
それらを隠すためか、全体的に厚化粧だ。
唇には真っ赤な口紅が塗られている。
若さと張りがあって、愛くるしかった自分の顔=メイビク姫の顔とはあまりにも違う。
魔女エマ「嫌・・・こんなの私じゃないわ・・・」


魔女エマ、いやメイビク姫は若返った自分の身体をとても気に入っていた。
フリルたっぷりの豪勢なドレス。
ドレスは背中のファスナーを下ろして脱ぐようになっている。
胸のところは大きく開いていて、Dカップの胸が半分見えている。
ドレスの上から自分の胸を揉んでみても、とても柔らかく、張りがあるのがわかる。
メイビク「ああ・・・いいわぁ・・・」
メイビク姫は恍惚とした表情を浮かべている。

魔女エマ「や、やめて!私の身体でそんなことしないで!!」
メイビク姫の痴態を見て、魔女エマがメイビクにつかみかかった。
メイビク「何言っているの、もうこの身体はわたしのものよ。
     この若さも美しさも、王女としての地位もわたしのもの。
     ククク、大丈夫よ。その身体もまだまだ使えるから。
     貴女はこれから一生魔女エマとして生きるのよ。」
魔女エマ「きゃっ!」
魔女エマはメイビクに突き飛ばされ、床に倒れてしまった。



メイビク「ククク・・・今から衛兵を呼んで、貴女を魔女として牢屋に放り込んでもいいのだけど、
     この身体をくれたお礼に、それだけはしないであげるわ。
     城下町にテレポートしてあげるから、後はその身体で好きなように生きるといいわ。
     じゃあね、魔女エマ。」
魔女エマ「い、嫌!返して!私の身体を返して!メイビク姫は私なのよ!」
メイビク「テレポート!!」
メイビク姫がテレポートの魔法を唱えると、魔女エマの姿は消えていた。
瞬間移動の魔法によって、魔女エマは城下町に移されていた。
メイビク「ククク・・・さぁて、これからこのお城で何不自由ない暮らしができるのね。
     わたしはメイビク。メイビク王女よ!」

4 コメント

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はじめまして (紅珠)
2006-03-26 21:29:49
はじめまして紅珠っていいます。



「王女から魔女へ」読ませていただきました。長年読みたいと思っていたものを見た思いです。堪能させていただきました。

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Unknown (兎と亀マスク(管理人))
2006-10-16 01:23:16
紅珠さん初めまして!

コメントありがとうございました、とても嬉しいです!

そして、約7ヶ月もの間お返事していなくてすみませんでした(汗)。



「王女から魔女へ」、かなり稚拙な文章で恥ずかしいのですが(汗)、堪能していただけたそうで、もうそれだけで嬉しいです。





えっと、宣伝になるのですが(汗)、私は現在、



http://irekawarisyosetu.seesaa.net/



ここのブログで女同士入れ替わり小説を書いています。よろしければ、そっちも見てやってくださいませ。
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笹川良一リバイバルⅢ (アーゴシー)
2016-11-28 16:22:05
自衛隊の統合幕僚長を認証官にしようっ!
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曽野明リバイバルⅠ (二ムロッド)
2016-11-28 16:37:20
対スパイ・対テロ・対カルトの警察庁管轄の総合治安立法を制定しようっ!破防法と通信傍受法を強化改正しようっ!
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