袴田めら『彼女の世界』(徳間書店)
評者:検体番号19725
掲載サイト:『Amazon.co.jp』
概要:少女たちの残酷な愛を綴る百合漫画
女の子同士の関係をえがく「百合漫画」というジャンルがあって、
傑作も粒揃いだが、問題は百合ファンの気持ち悪さだ。
ちなみに倉田嘘『百合男子』は、それを自虐的にネタにしたもの。
ヒロインがちょっと男と絡んだだけで発狂する様な手合いが多く、
アマゾンに山ほど投稿されるレヴューも、煮ても焼いても食えない駄文ばかり。
さて「検体番号19725」は、『ONE PIECE』なんかが好きな普通の漫画読み。
なにを間違えて本書を手に取ったか知らないが、
「作者さん、すみません。」といきなりタイトルで謝罪している。
まず驚いたのは絵の酷さです。ビビりました。
小学校の時、女の子が描いていたレベルです。
袴田さんの他の作品はまだ見てませんが、
もしかしてこの作品を描いているときは体調がよくなかったのでしょうか。
そんな思いが浮かびます。
身も蓋もない。
たしかに「小学生の時」のところは、作者が目にしたら泣くレベル。
でも袴田めらは、ヘタなりに味のある描き手で、
『最後の制服』なんかは漫画誌に残る名作と思うけど、
言うとおり絵にパワーが感じられなくなり、いつしかボクは買わなくなった。
「切ない」だの「ガラス細工のよう」だの、百合ファンは必死に擁護するが、
女がイチャイチャしてれば何でも喜ぶ連中であり、まあ過大評価だろう。
袴田さんが体調がよくなかったということを祈ります。
やけに腰の低い罵倒レヴュー。
【評価】
文体:★★☆☆☆ 言いづらいことをズバリ言っている
情報:★★★☆☆ 本当に体調が悪い可能性も否定できない。要検証
熱意:★★★★☆ 投稿せずにいられなかったレヴュー
平均点:3.0 盲目的な百合ファンに冷水を浴びせる効果あり