当社の事務所には、1989年頃社員の事務用に買ったハーマンミラーのシェルチェアーが今でも活躍しています。1986年に設立した当社は、2年後に事務所を新築して現在に至っておりますが、その際から1~2脚ずつ事務椅子が増えて行きましたが、事務椅子はハーマンミラーに決めておりました。仕事上取り扱っていると言う事も有りますが、昔はモダンファニチャーセールス(当時東京丸の内ビル1F)と言う会社が日本で取り扱いしておりました。その頃からの商品付き合いになるからですし何より初めて椅子に座った時、なんてこんなに座り心地が良いのだろうと思いスタイルも簡素で、全てに魅了されたからです、当社で使用しているモデルはJPSCC-アームレス布張り・JEACC-アームチェア布張りで、当時ではまだシェル本体はFRP樹脂で生産されていました(現在はポリプロピレン樹脂製)布張りも出来て縁にビニールエッジを回し処理してあります。現在は、JPS・JEAタイプのモデルは生産されておりません又、シェルに布張りのモデルも生産されておりませんので、シェル素材仕上げに特化されております、なんとさみしい商品群になっていることでしょう・・・・当社が続く限り使いつづけて行きたい椅子です。
[チャールズ・イームズ 1907-1978][レイ・イームズ 1912-1988] アメリカ
チャールズ・イームズは1907年、ミズーリ生まれ。ワシントン大学で建築を学び1930年に自身の建築事務所を設立。数多くの建築を手がける。初期のエーロ・サーリネンとのコラボレーションは、モダンデザイン誕生のきっかけをつくった。レイ・イームズは1912年サクラメント生まれ。絵画の勉強を進めアーティストの道を歩んでいたが、1941年、チャールズと結婚。その後は、レイ&チャールズとしての活動が中心となる。2人はハーマンミラー社のジョージ・ネルソンとともに、現代にも通じる画期的で斬新な家具を数多くデザインしたが、活動はそれだけにとどまらず、映像、写真、展示デザイン、グラフィックデザインなど、60~70年代のモダンデザインのパイオニアとして活躍した。プラスチック製のチェアは硬質なイメージを受けますが、シェルの程よい弾力とカーブが快適な座り心地を生み出しています。1989年、シェルの素材であるFRP(グラスファイバーで補強されたポリエステル樹脂)はリサイクルができないと云う環境的な理由により生産が中止されていましたが、2005年、ポリプロピレン樹脂製のシェルに変更され復刻されました。