奄美自然観察記

高のフィールドより

帽子を脱いだ ヤッコソウ

2007-11-29 18:08:40 | 植物




雨の森で濡れるヤッコウソウの群落が美しい。その形が奴(やっこ)
さんに似ていることから命名されていて、イタジイなどの根に寄生し
ています。すでに成長しておしべが帽子を脱ぐように抜け落ちて、大
半がめしべになっています。(下の写真の手前に落ちている抜け殻
のようなものが、抜け落ちたおしべ)受粉に一役かっているのは、花
の下側の鱗片葉の付け根にたまった蜜を求めてやってくるメジロや
昆虫などです。

【島口バージョン】(キシゆむた)
あむぃぬふとぅん山なんてぃ濡れぃたんヤッコウソウぬまぐんぬきょら
っさありょうた。うん形ぬ奴(やっこ)とぅ似しゅてぃ名ぬちきらってぃ。
シイギィんきゃぬにぃぐりらめぇとうりょっと。なきっさほでとぅてぃおし
べぬ帽子ば脱ぐゅんにしぬぅぐぃてぃ、て~げめしべちなとぅしょっと。
(しゃーぬ写真ぬめぇーちうてぃとぅん殻にししゅんが、ぬぅぐぃたんお
しべ)受粉ぬたむぃたとぅんが、花ぬしゃーぬ鱗片葉ぬ付け根ちたま
たん蜜ばぬみがきゅんスバムィとぅ虫きゃだりょっと。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 毛だらけの葉に美しい実 ケ... | トップ | 実の色が次第に変化 リュウ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
寄生植物です ()
2007-11-30 18:07:24
みなさん、こんにちは。確かに不思議な植物ですよね。ヤッコソウは、葉緑素を持たないため光合成を行うことは出来ず、イタジイの根などに寄生して養分をもらっている寄生植物です。毎年同じ場所に出来きて、このように大きな群落になると、さながら「森の小人の大集会」なような様相を呈します。おしべからめしべへの成長過程などは説明が長くなりますので、以下のHPなどを参考にされてください。
http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/yakkoso.htm
返信する
なんだこりゃ! (磯者)
2007-11-29 21:55:04
ムーミン谷の ニョロニョロ じゃないか。
島は不思議がいっぱいあるんですね。
返信する
わっせわっせ!!!って感じ・・・ (lassie)
2007-11-29 20:26:34
ぞろぞろ出ていて、ある意味、壮観!ですね。なかなか、出会えない雰囲気・・・
さすが、奄美大島!!!!!(いいですね~)

おしべは、かぶさっていて、役目を終えるとぬけおちる、と言う事なのですか?
そして、確かに、実が気になります。
返信する
キノコみたい (あきもと)
2007-11-29 18:32:55
不思議な植物ですね。はじめキノコかと思いました。こんな日陰で光合成ができるのでしょうか?茎や葉はあるのでしょうか?実がなるのでしょうか?なんだか次々と疑問が湧いてきます・?・?・?・?・・・
返信する

植物」カテゴリの最新記事