MBAホルダーの仕事、子育て、趣味日記。

Washington University Olin Business SchoolでのMBA留学日記の続編。

ファイナル真っただ中。

2009-04-29 12:02:28 | Weblog
今日のCIA(Competitive Industrial Analysis)の最終試験のボリュームの多さには本当に閉口しました。もともと試験時間が3時間と長いものの、記述式の試験がなんと20ページにも及んでおり、私は時間ぎりぎりに強引に書きあげて退出しました。それにしてもアメリカ人は答案を書くのが早い!1時間たらずで書きあげてさっさと退出するアメリカ人同級生をみながら、「おいおい、日本語の試験でもこの内容では、おれは絶対に1時間で終わらないのに。。ちゃんと全部解いたの??解いたんだろうね。。」と自分の能力の低さに若干のさみしさを覚えました。。もともと頭の回転は速いほうではないので、人並み以上に時間をかけないと人並みの結果がでないので、しょうがないのですが。

明日はFinance、RealEstateFinance、の2科目の試験があります。もうこれ以上何をやってよいかわからず(何をやっても無駄と半分あきらめてもいます)、これからちょっと復讐して今日はさっさと寝ようと思います。

昨日、父親が豚インフルエンザは大丈夫か、と電話をしてきてくれました。自分のことを心配してくれている人がいるということは、アメリカで生活していると忘れてしまいがちです。連絡をもらう前にこっちから連絡しなくちゃいけないですね。反省。

とんフルエンザ。

2009-04-27 11:51:51 | Weblog
アメリカでは、メキシコで発生した豚インフルエンザ(名づけてとんフルエンザ)がテレビをにぎわしております。メキシコとアメリカは深い関係にあり、人とモノの行き来も多く、かつ陸続きであることから、人々の関心も高いのでしょう。特筆すべきはアメリカ政府の対応の早さ。ハリケーンカトリーナの被害に対しての当時のブッシュ政権の対応の遅さは、大バッシングされたこともあるので、オバマ政権は危機管理能力の高さをアピールするために、非常に迅速な対応を試みていると言えるでしょう。これまでのところ豚肉から感染したという報告はないので、豚肉好きの私としては、ひとまずほっとしております。

さて、期末テストが終われば、パリでの交換留学プログラムが始まります。その後、1か月ほどヨーロッパに滞在する予定ですので、現在旅行の計画をたてております。数えてみたら、訪問予定国は10カ国以上(!)。アメリカに留学するまで、香港とNYの2箇所しか海外旅行にいったことがなかった私からすれば、この2年間で一気に、訪問国の実績を増やすこととなります。大学時代はまったく海外に行ったことがないことを考えると、これまた感慨深いです。いろんな街を訪れて、インスピレーションを得て帰ってくることは、今後の私のキャリアにもきっとプラスになるでしょう。

心はすでにヨーロッパ、といいたいところですが、今日は持ち帰りの期末試験に大苦戦し、シュミレーションの結果を出すまでに実に5時間もかかってしまいました。。今週はその他に4科目の期末試験があります。今日から寝れない日が続くこと確実です・・・

チームワークとは??

2009-04-23 07:00:47 | Weblog
今日はEffective Communicationのクラスのチームプレゼンテーションがありました。チームでのプレゼンは今回で2回目。また個人行った即興スピーチや、2分間スピーチの練習などもあわせると、これまでに計4回プレゼンをこのクラスでしたことになります。ちょっと話が脱線しますが、CricicalThinkingのクラスでも私が履修しているクラスは人数が少ないこともあり、結局毎回のチームアサイメントのプレゼンとアメリカ人の2年生と2人で行い、こちらは計8回プレゼンテーションをしたことになります。合計で2ヶ月間で14回のプレゼン。だいぶ人前で話すことに抵抗がなくなってきました。ただ、油断すると準備がおろそかになるので(それで痛い目も見ました。。。)、これかれもちゃんと事前に準備をしてプレゼンには臨みたいと思います。

さて、本題のチームワークについてですが、このEffectiveCommunicationのクラスは最初はクラスの履修をやめようかと思うくらい、ストレスを感じていたのですが、前回、そして今日のチームプレゼンを通して思ったことは、どんな環境でも楽しめる方法はあるのだということです。チームメイトの一人があまりにも他の人と時間の感覚が違うため(30分以上遅れて現れる、ミーティング中に話が脱線しまくるため時間がものすごくかかる等)、最初は私はいらいらしっぱなしでしたが、少しでもよいプレゼンをしようと直前であっても内容を変えることをいとわなかったり(よい意味でも悪い意味でも。。)、経過はともかく成果物そのものにこだわる彼の姿を見ながら、「人は誰でも長所があるんだなー」と改めて感じました。その後は、ミーティング中に突然始まる雑談につきあいつつ(これがまた結構面白い内容だったりします。前は脱線していること自体に私がいらいらしていたので、ほとんど内容は聞いていませんでした)、本題にすっぱり彼を引き戻すことができるようになりました。結果論ではありますが、今日行ったチームのプレゼンも他チームが次々と厳しいコメントを実際の会社のCFO(財務部長)から浴びせられ撃沈していくなか、なぜか私たちのチームだけがその人からお褒めいただくという結果となり、プレゼンは大成功。前回のチームのプレゼンも好評だったことを考えると、やはり心に余裕を持ちながら議論をしないと、頭も心も固まって、よいものを作ることはできないのだな、と感じました。今回の例はちょっと特殊なので(意地悪な見方をすれば、その個性的な彼は本当にだらしがないので。。)、すべての人が私と同じように感じることはないと思いますが、個人の性格はミーティング中に治ることはまずないので、それも個性と時には割り切ることも必要ではないかと。もちろん、実際のビジネスは周囲はそんなに甘くはないわけですが(笑)。

会社の文化

2009-04-18 03:16:40 | Weblog
最近ブログの更新を怠ってますね。理由はとにかく時間がないからです。次にセメスターからは履修科目が減るので、楽になるといいのですが。。。

さて、昨日のCIAの授業を聞きながら考えたことがあります。「ある会社が新規事業を始めようとする場合、外部の人間にその仕事をまかせるべきだ」ということです。モデルケースはEnterPrizeCorporation。アメリカで急成長したレンタカー会社です。アメリカの交通は空港を中心として構成されているため、ほとんどのレンタカー会社は空港近辺の事業に力を入れています。反面、EnterPrizeは生活圏に近いエリアで事業を展開し、またホテル、車の修理会社、保険会社と提携をして、確実に発生する需要を確実に取り込む事業モデルを確立させて、あっという間にトップシェアに躍り出ました。この会社を支えてきたのは創業者から脈々と受け継がれた企業文化とそれに合ったインセンティブシステムでした。ただ、ここからさらに成長を遂げるためには、海外展開や空港近辺のビジネスに力を入れていかなければいけません。その時に、この会社の企業文化にどっぷりつかってきた社員では、その事業展開を成功に導くのは難しいだろうと。。。 

私もこの点については同感です。企業家思考の学生がほしい、チャレンジ精神のある学生がほしいと大企業が目標に掲げたところで、結局それらの学生に任せることは既存事業の深堀かせいぜい、少し目先を変えたこと程度。いくら素養があるといっても、結局はその企業文化に数年のうちに染まってしまい、本当に新しいビジネスを立ち上げるには不向きな社員になっていることも往々にして起こることもうなづけます。そうなると、中途採用の社員を戦略的に採用してどんどん新しいことを任せるということが必要なのでしょう。

私もMBA取得のために、今働いている会社を2年間離れることになります。会社の文化を客観的に見れるこの時間を大事にしたいです。

公園デビュー。

2009-04-11 04:29:01 | Weblog
妻が渡米して1週間たちました。時差ボケはほとんどないようで、彼女は渡米直前のドタバタを癒すかのように、のんびりと毎日を過ごしております。とはいえ、1年間の貴重な戦線離脱とのんびりと過ごす気持ちは本人には毛頭ないので、しばらくしたら英会話学校への通学などを始めるようです。私たちが働いている会社の業務内容を考えると、語学力は現在のところ業務に直結したスキルになりませんが、世の中がこれからどうかわっていくかわからないことを考えると、英語を話せるというスキルがいつ大きなプラスに化けるやもしれません。彼女には満足のいく1年間をすごしてもらいたいです。

というような、大きな目標もありながら、まず必要なのは人間関係を作っていくこと。毎日の生活を便利なものにしていくためには、やはり奥様方同士の情報交換は重要な地位を占めます。本日妻はその奥様方のお茶会のようなものに出かけております。なんだかわが子を始めて公園に連れていくような心境で送ってきました(とはいえ子供がいないので、こんなもんだろうという想像ですが)。無理せず、少しづつ彼女の個性をコミュニティの中で出していってほしいと思います。

最近あんまり授業のことを書いておりませんでしたが、先日のCIAの授業でなるほど、と思ったのが「革新的な商品を世に出す場合、それがどのくらいの確度で成功するかどうかを見積もれるかが、将来の利益につながる」ということです。一番風呂に入った人(先駆者)の様子を見て、競合企業がぞくぞくと参入を開始します。競合が増えてしまった後で、大幅なキャパシティの増強を行うことは価格競争への突入を意味します(要は共倒れです)。そうなることを防ぐには、そのマーケットがどのくらいのポテンシャルがあるかを最初に正確に見積もり、それに見合ったキャパシティを一度に投入してしまうことが、結果的に先駆者の利益につながります。商品の差別化が難しく、はやりすたりの激しい業界であれば、なおさらこの考え方が当てはまりますね。何事においても、どのくらいのマーケットボリュームがあるか(可能性があるか)を的確に見積もることができる能力が仕事をしていく上では必要なんだなと感じました。

妻来たる。

2009-04-07 12:54:17 | Weblog
金曜日から我が家に住人が一人増えました。顔をあげると、妻がパソコンで私たちの夏休みの計画を立てております。まだ一緒にアメリカで暮らしてものの数日ですが、一人で暮らしていたときよりも、不思議と時間にゆとりがある気がします。家に帰ると晩御飯ができているからですかね(笑)。いずれにしてもこれから1年間、妻は妻で語学力の強化など、取り組みたいことがたくさんあるようなので、お互いに満足のいくアメリカ生活を送れるように協力していきたいです。

ところで、今日のセントルイスは朝からなんと雪!!最初にまどから外を見たときは桜の花びらが舞っているのかと思いきや、雪がびゅーびゅー降っておりました。午後からは天気もだいぶよくなったのですが、それでもまだ肌寒く、足早に車に乗り込んで帰路につきました。

今日の授業は、ファイナンスとコミュニケーションのクラス。ファイナンスはグループプロジェクトに対する解説を教授が行い、まあ淡々と授業が進んで終了。コミュニケーションのクラスは今週2回の授業を使って、全員が2分間のプレゼンテーションを行います。トピックはビジネスに関係することを自由に選んでよいので、環境に対する企業の取り組み紹介や、野生動物はだれの所有物か、アメリカの企業が税金の支払・計算に使っているソフトの紹介など、それぞれのバックグラウンドにあったプレゼンテーションを聞くことができました。私は次回発表予定ですが、JALの社長についての話をしようかと考えております。日本で最大の航空会社、JALの社長の給料がパイロットよりも低いことや、毎日バスで社長が通勤していることなど、アメリカ人の社長に対するイメージからしたらありえないことだらけです。ただ、私が言いたいのは、会社の業績が悪かったら社長の給料は低くて当然だ!ということではなく、会社の中で誰が価値(利益等)を生みだしているのかを、アメリカのCEOたちももっと考えるべきであるということです。社長がいなくても飛行機は飛びますが、パイロットがいないと飛行機は飛びません。経営責任の名目で巨額の訴訟を起こされるリスクを社長は常にしょっているので、パイロットよりも給料が低いことは私は必ずしも正しいことだとは思いませんが、ウォールストリートのちょっと給料をもらいすぎた役員たちは、自分の倫理感に沿って適切な行動をしてもらいたいものです。

妻到着前夜。

2009-04-03 14:16:40 | Weblog
明日の朝にはセントルイスに妻が来ます。直前まで引っ越しで大変だったようで、最後の荷物出しの前日の夜は完全に徹夜で準備をしたとのこと。ぎりぎりまで仕事を続けて、なおかつ引っ越しの準備と本当に大変だったと思います。おつかれあさまでした!そしてこれから1年間よろしくお願いいたします。

さて今日は、Competitive Industrial Analysisの授業で、「競争原理を持ち込むと購買者にメリットが生まれる」という概念について説明がありました。日本でも携帯電話業界や、航空業界など、さまざまな分野で規制緩和があり、結果として新規参入会社が価格競争を既存のプレイヤーに挑むという構造が多く見受けられます。ただ、航空行業界を例にとると、低価格路線を追求したあまりに安全対策がおろそかになったり、従業員の給与に残業代が払われないなどの事象も同様に発生してしまいました。確かに競争原理の導入は、顧客にとって経済的メリットをもたらしますが、同時に思いもよらないリスクを顧客が押し付けられたり、サービスを提供する側の企業の社会的責任が問われたりと、決してよいことばかりではないような気がします。やはり最後は経営者の「モラル」が問われるのではないかと思いますね。

クラブ運営。

2009-04-02 13:57:52 | Weblog
昨日書こうと思っていた「クラブ運営」について今日は書こうとおもいます。(昨日はタイトルをクラブ運営のままアップしてしまったので、さっきあわてて直しました)。私は中学校から大学まで、しっかりしたクラブ運営(要は歴史があって、毎年一定数の入部者がいる部活)の剣道部で練習をしていました。他の高校や大学の部活では、部員数が少なかったり、指導者がいなかったりとの理由で、クラブ運営が立ち行かなくなってしまう例も少なくありません。その点、WashU剣道クラブの抱える悩みは深刻です。まず、「剣道経験者」が大学新入生の中では皆無に等しいので、週一回の練習に毎回くるようなモチベーションの高い部員がなかなか出てこないことが挙げられます。つまり学生のリーダーが不在な状態なわけです。部の責任者に名を連ねている学生とは、悲しいことに私は一回しか練習をしたことがありません。また、練習には概ね15人程度が集まるのですが、その半分以上が卒業生や社会人で、もはや「学生」ではないこともちょっと問題になりかけています。要は部外者が半分以上いるクラブが大学のクラブなのかということです。また、社会人組と学生組で練習に対する温度差があり、誰が(どっちが)主体的に運営するかで、悲しいことに最近モメ始めております。そのどちらの立場もわかる卒業生のJががんばって部を盛り上げようとしているのに、社会人組から学生側の肩を持ち過ぎていると思われてしまい、板挟み的な状況になってしまっております。

クラブのように参加義務のない組織にとって、会を存続するかどうかのポイントは、長くその組織の面倒を見れる人(または人たち)がいるかどうか、またその人たちが主体的に運営にかかわれるかどうかにかかっていると思います。これまで学生手動で運営をしようと試みてきましたが、あたり前のように4年経てばみんな卒業して一部の例外を除きセントルイスを離れてしまいます。セントルイスは剣道人口も少ないので、いま私たちが練習している団体がセントルイスでは最大勢力であることを考えると、学生の立場というよりは、これからもセントルイスにいるであろう地元の方々が中心となる組織に変えていくべきタイミングに来ているのではないかと個人的には思います。

その競技が好きというだけで、始めることはできますが、続けるには「組織」か「指導者」が必要なわけで、そのどちらも中途半端な場合は今回のケースのように雰囲気がぎくしゃくしてきてしまうこともあるのでしょう。参加している人たちは、純粋に剣道を練習したいという思いは同じなはずなのに、なぜ駆け引きのようなことが必要になってしまうのか。ちょっと悲しい気持ちで迎えた4月1日でした。

3月も終わり。。

2009-04-01 13:35:59 | Weblog
今日もセントルスは快晴でした。芝が日増しに青々と茂ってきているのを見ながら、もうすぐ渡米してから1年経つんだなぁと感じています。現在アメリカは3月31日。明日から新年度が始まります。私は就職してから、1年の目標は年度ごとに決めているので、来年度の目標は何にしようかと今考えていました。勉強を一生懸命することはもちろんですし、英語の練習も継続しますが、強いてひとつあげるとすれば、「毎日を大事に生きる」でしょうか。留学して1年近く経つと、どうしても毎日の生活から新鮮味がなくなり、ともすれば漫然と毎日を過ごしてしまいがちです。これまでは、「今学期中にこのレベル」とか「今学期中にこれらの英語教本をマスターする」といったように中期的な目標を立てて臨んできましたが、ここであらためて毎日の積み重ねを見つめなおしてみたいと思います。具体的には朝起きてから寝るまでの1日の過ごし方を工夫して、「良い」生活習慣を確立していくことですかね。朝起きてから必ず走るとか、新聞を読んだときに使える英語表現はすべてメモするとか、使ったものはすぐにもとの場所にしまうとか、、などなどです。特に仕事に言えることですが、安定した力を出し続けるには、やはり毎日の習慣が大事だなぁと思います。残り1年の学生生活は勉強はもとより、「これから先の数十年をどう生きるか」につながるようなものにしていきたいですね。