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東京、ライブ、ロックンロール

ライブの記録等。フライングアップルです。

MINAMI WHEEL 2024 感想

2024-10-15 18:12:29 | ライブ



ミナミホイール通称ミナホは「アメリカで行われている音楽を中心としたフェスティバル"SXSW"(South by Southwest)をモデルに大阪ならではのアイディアを盛り込みながら、毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催してきたショーケース・ライヴ・フェスティバル」です。(引用元:https://gekirock.com/news/2024/08/minami_wheel_2024_1st_lineup.php)

日本最古のサーキットイベントとも言われています。

個人的にも日本で一番好きなサーキットイベントかつ日本一のサーキットイベントだと思います。

スポーツの日がある三連休で行う開催規模の大きさや出演者数の多さもさることながら、一番素晴らしいなと思うのは主催のラジオ局FM802の出演者を選ぶセンスです。

ロックに限らず、本当に多種多様なジャンルや形態のアーティストが出演していますし、出演者の楽曲クオリティがとても高いです。
また必ずしも人気アーティストばかりを呼んでいるわけではなく、超無名で集客も全然だけど曲が良いというアーティストもたくさん出てます。

集客を一部無視するというブッキングのスタイルを企業が取れるというのは、胆力がすごいしインディーシーンを支えようという心意気を感じます。

今回もそのような場面がたくさん見られとても楽しかったです。

また他のサーキットと比べて出演アーティスト特に関西のバンドやシンガーソングライターにとっては憧れのイベントという意味合いも強く、それがイベント全体の熱量にもつながっているところも魅力です。

まずは出演するということが目標でその後はキャパを大きくしていきメイン会場のBIGCATで入場規制をかけることが一つのゴールになっている雰囲気があります。

会場周辺でのアーティストのビラ配りもとても多くこのイベントへのエネルギーを非常に感じます。

またミナミの中心地で行われており反省会と称しファン同士で飲むことも他のイベントに比べると多い気がします。
そしてこれはぼくが関東住みで毎年3日間遠征してるからというところが大きいですが、終電がなくホテルには戻るのは帰っても構わないので飲み会についても時間を気にしなくて良いのが最高です。

後述しますが深夜派生イベントも多数行われているため、ミナホ本編→飲み会→深夜イベント→飲み会なんて流れも毎年のようにあるので本当に楽しいイベントです。




自分はミナホのオタクだと思っているので細かいところも含めて書いていきます。

①時間枠や開催フォーマットの変更点

※後述するなんばHatch枠はここでは無視して記載します

コロナ禍を挟んで少しずつ変化しています。
画像は2018年と今年のタイムテーブル。







昔は14:00開演で21:35終演でしたが現在は基本13:00開演で21:35終演です(最終日のみ12:00開演 20:35終演)。

これはコロナ禍に21:00までに終演にする必要があったことにより開演が早まったというのがまずあったのですが、現在は早めた開演時間はそのままに終演時間を元に戻しています。

結果基本どのステージも時間枠が一つ増えています。

一方で開催ライブハウス数は一つ減り20→19になっています。
このようにプラスマイナスはありますが合計すると出演枠は450組(2018年)→486組(2024年)と36組プラスです。

ミナホには好きなアーティストたくさん出て欲しいし、新しいアーティストもたくさん見つけたいのでこのプラスは大変うれしいことです(朝起きるのちょっとつらいけど)。

また細かいところではあるのですが時間枠での去年からの改善点もありました。





画像は去年の2023年のタイテなのですがなぜかイーストエリア(画像右側)の初日だけ20:30の枠がありません。
これは意味不明でもったいないと思っていたのですが今年はしっかり復活してたのでよかったです。ここあるかないかで出演者数8組変わりますからね。
この点は去年のミナホ公式アンケートには改善要望として書いていて、書いたから改善されたというわけではないと思いますがすぐ改善がなされて嬉しかったです。

全体的に出演者数が増加傾向にあるのでこれは大変嬉しいです。


②アジア海外枠「ASIAN WAVES」の創設の

台湾、韓国、タイのアーティスト6組がこの枠で出演しました。

何組か見に行きましたがどのアーティストもクオリティが高くかつインディーの雰囲気もありかなり良かったです。

あとぼくが見たASIAN WAVESのバンドはどこも集客がかなりあり、おそらくそのバンドのことを知らない人も多数だった気がしますが、これほど多くの人が来るのはミナホのお客さんアンテナが高くてすごいなと思いました。

ASIAN WAVES創設の狙いについて記事では
「…新しい試みとして、日本以外のアジアエリアからも出演アーティストを迎えることにしました。ショーケースですから、もちろん来日するアーティストにとって日本のファンを獲得するチャンスになってほしいですし、802リスナーも出会える音楽の幅が広がります。さらに、出演アーティスト同士も出会ってほしいと願っています。ここから新しいコラボレーションが生まれたらいいなと思っています」

と記載されています。
サブスク時代で聴かれる国もボーダレス化しているので時代に沿った取り組みでとても良いと思います。


802としては出演している日本のアーティストにも海外に目を向けて欲しいという想いもあるんだと思います。

ぼくの企画に出演してくれたアーティストでも「最近海外のこの国でよく聴かれてて」なんて話も聞くくらいなのでインディーズだとしても海外というのは視座として持っておくべき時代なのかなと思います。

どうやって海外のファンを掴んでいくか、またその方法の一つとして海外バントとのコラボレーションなんかも考えてほしいというメッセージなのかなと思いました。

来年は番組企画でアジア海外アーティストと関西アーティストでコライト(共作)でテーマソング作るなんてあったらおもしろいと思います。

この企画が来年も続いて更なる展開を見せるのかも注目です。


③なんばHatch枠の昼時間帯継続

これはかなり個人的なわがままも入った意見なのでそういうものだと思って読み流してください笑

MINAMI WHEELにおけるなんばHatchというのは元々802が公式でやる深夜派生イベント「MINAMI WHEEL 2022 EXTRA EDITION」のための会場でした。

2022年までは深夜に開催しており最終開催の概要はこの画像の形です。







去年はミナミホイールが開催20周年ということでそれを記念してあえて昼になんばHatchを持ってきたという記憶ですが、今年もしれっと継続してました笑

ぼくはこの形式はとても反対で元の深夜に戻して欲しいと思っています。
理由が完全にわがままに過ぎませんが以下です。

(1)遠くてタイテに組み込みづらい。仮に組み込んでもその前後のタイテに影響が出やすい。あと単純に歩き疲れる
(2)なんばHatchへの公式移動車もあるがキャパが少なくて乗れるのか計算が立たず使いにくい
(3)深夜イベの方が被りが発生しにくく行きやすい

上記理由とあとは単純に好みのアーティストかどうかという観点でぼくは去年からなんばHatchには行ってません。

とは言え深夜イベントで終電を超えた時間の出演はアーティスト側から見れば集客に不安が出ると思うし、昼開催もメリットはたくさんあると思います。



④VIPパス「ミナホ V.I.P CLUB」の創設と利用した感想

ミナホ好きすぎて内容の吟味をせずに買ったのですが結果かなり良かったです。来年も続けて欲しいしあったら買います。
値段は3500円。

公式からの内容詳細は下記です



◎限定“Be FUNKY!!” MINAMI WHEEL V.I.P PASSホルダー

これがVIPの証明で3日間使えます。通常のパスをさらにこれに入れる感じで使いやすいです。







◎V.I.P限定入場枠
MINAMI WHEEL2024 全会場入場規制時の入場枠あり(上限有り・先着順)

こんなことできて良いのかなと思いつつ結局使ったのは一回でしたがやはりありがたかったです。なかなか強力な武器だと思います。

pangeaが開場前に規制だった時に入れました。



◎MINAMI WHEEL V.I.P LOUNGE
ハートンホテル心斎橋 別館2F
※フリードリンク付き(ソフトドリンクのみ) / クローク付き / 電源有り / Wi-fi有り

これも使うのかなと思ってましたが結局めちゃくちゃ使いました。

二日目は12組とかなりの数を見てめちゃくちゃ足腰が疲れたので合計2時間くらいここで座ってましたね。

場所はホテルの会議室なのですが地面がじゅうたんなのがかなり助かりましたね。
BIGCATからも歩いて5分弱なので近かったです。






◎お目当ての缶バッジが当たる「当てガチャ」or ガチャガチャ1回無料

正直ぼくは物欲が皆無と言って良いので僕自身にはあまり響かない特典なのですが、ミナホの出演者缶バッジは人気グッズなので需要は相当あると思います。

僕はCATのにしたのですがパス交換時にもらえました。



◎パス交換列の優先レーン

これも地味に嬉しかったですね。今年は珍しくパス交換で列ができてたのですっと交換できたのは助かりました。



これだけ特典ついて3日間で3500円は正直かなりお得だと思います。



⑤派生イベント「MINAMI WHEEL EDITION」について

ミナミホイールはMINAMI WHEEL EDITIONとついた深夜イベントや派生イベントがたくさん行われていて、802が公式でやってるものもあればライブハウスやアーティストがやっているものもあります。

ミナホの3日間だけでもざっと20程度はあるでしょうか。

3日間朝まで音楽が鳴り止まないというのもミナホの魅力です。またチケットもミナホパスを持ってれば基本無料という形式もすごいです。

ミナホ公式からするとエディションもあるからと本編のチケット買ってくれる人もいるのでメリットあるし、エディション開催する側はミナホの圧倒的な集客力があるからメリットあるし、WIN-WINな関係を築けています(とはいえ他のサーキットもこれを実施するのは困難だと思います。ミナホのイベントとしての積み重ねがあるからこそだと思います)。

コロナ禍では深夜イベントが開催できずでしたが最近はイベント数が復活増加傾向にありました。ただ今年は体感ではありますが増加傾向も落ち着いた気がします。

イベント数はコロナ禍前の6割程度かなと思います。

とはいえ深夜が暇なんてことにはならなかったのでこれくらいが適切な数かもしれません。


⑥アーティストのビラ配り文化について

これもミナホの名物でBIGCAT前等でたくさん行われています。

コロナ禍前に比べると減ってはいますしこれ以上増えることもないのかなと思います。

というのもコロナ禍前は音源が入ったCDをビラと一緒に渡す文化があり、かつサブスクが流行る前なのでもらう方もCDをもらわないと聴けないというのもあって、今よりもらう人が多かったんですよね。

いまはどうしても出演バンド名と出番時間が書いてあるビラのみという形式になりがちなので、受け取る人が減るということもあると思います。

打破するにはなにかアイディアが必要ですね(昔知り合いのバンドはビラにコンドームつけて配りまくってましたね笑 そこまで過激にする必要はないと思いますが何か手に取ってもらう一工夫があると良いですよね)。ただライブに来て欲しいからとビラをライブ会場前で配るというのはなかなか根気がいるのでそれをやっているというだけでもアーティストさんや関係者さんには敬意を表したいてます。実際効果もありますからね。




以上です。出演アーティストのライブの感想については別で書きます。

ミナホ楽しすぎて毎年3日間が秒ですぎます。また来年も来ます。


画像はありがとう樋口さん。









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