＜稲メール＞第177回国会が開幕いたしました。

みなさま、こんにちは。いなとみ修二です。寒い毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、いよいよ昨日第177回国会が開幕いたしました。私にとっては二回目の通常国会となります。昨年とは大きく環境が変わりました。「支持率低下、ねじれ国会、4月統一自治体選挙」という国会です。改めて身の引き締まる思いです。

今国会の最大のテーマは平成23年度予算です。憲法第60条により、予算案は仮に衆参で異なった議決をしたとしても、衆院で可決すれば成立します。しかし、その他の法案については、ねじれ国会ですので大変厳しい状況です。成立のためには野党の協力が欠かせません。仮に赤字国債発行の法案が成立しない場合は、一般会計の約4割を占める収入が不足します。そうなると、公共事業も社会保障関係も多くの国の事業がストップせざるを得なくなります。

昨日は菅内閣総理大臣の施政方針演説が行われました。予算成立、平成の開国、社会保障の改革に強い意欲を示されました。「政治主導を確立する」「税金の使い方を変える」という民主党の柱は変わりません。菅総理と約束した、「議員定数の削減」「公務員総人件費2割削減」「企業団体献金の禁止」の三点セットについては、実現に向け全力で頑張ります。

これから150日間、大変厳しい国会となると思います。引き続き皆様方の叱咤激励を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年1月22日 動画配信No.14

＜稲メール＞2011年を迎えて

みなさま、こんにちは。いなとみ修二です。年末年始いかがおすごしでしょうか。

　2010年を振り返ってみますと、民主党政権は政権交代当初頂いた皆様のご期待に応えきれていないと率直に認めざるを得ません。私も民主党も、天下りのような税金のムダを徹底的になくし「税金の使い方を変える」と訴え、国家予算の約1割の使い道を変えると公約しました。しかし、なかなか思うように成果を上げられません。事業仕訳は不透明な予算のあり方をオープンにする画期的な手法でしたが、当初想定していた規模の財源は生まれておりません。それに加えて、普天間問題、尖閣沖事件など国家の安全保障に関わる政策が国民の支持を得られませんでした。

　いずれにしても、自公政権の官僚政治が根本的に変わるとの期待にこたえられず、また安全保障という国家の基本政策にも不安感をもたれるようになってしまいました。「民主党政権大丈夫か？」「期待はずれだ」という声に、現在の民主党政権への評価が集約されています。

　しかしそれでもなお、政権交代によって政治は確実に変わってきたと申し上げたいのです。静かですが大きな改革が進んでいます。たとえば、地方への一括交付金の導入です。これまでは国がその使い方を決めていた補助金の一部が地方が自由に使い方を決められるようになります。また、政治改革の推進です。参院選公約にありました議員歳費の日割が実現しました。次は国家公務員総人件費削減、企業団体献金禁止、議員定数削減を具体化していきます。また、「第三の開国」です。TPPと言われるアジア太平洋諸国との経済連携は国の将来にとって進むべき方向です。これらの改革は、前政権では一歩も進めることができなかった、民主党政権になって初めて推進を見た政策です。

　確かに歩みは遅いものの、試行錯誤しながら前へ進んでいます。政策の果実が現れるのはもう少し先のこととなります。支持率が大幅に下がる中、国民の支持を回復する特効薬はありません。「税金の使い方を変える」という国民との約束を着実に実行に移していく。ムダを削り、必要な事業に税金を投入する。政策実現を通じて、税金の使い方を変えると生活が変わるということを実証するのが我々の役割です。

　2011年4月に統一自治体選挙があります。きわめて大切な選挙を控えていますが、民主党政権に対する民意は非常に厳しいものがあります。国会の「ねじれ」はかわりません。補正予算を通すのにあれだけ苦労したのですから、2011年度予算を成立させるにはそれ以上のエネルギーが必要です。「政界は一寸先は闇」と言いますが、2011年に何が起こるかわかりません。

　しかし、私は悲観しておりません。「ねじれ」は日本だけではありません。たとえば米国では、オバマ政権は中間選挙で大敗し、議会とねじれてしまいました。しかし、オバマ政権は共和党の政策を丸のみして、他方で自身の政策を着実に前進させ国民の支持を回復しています。民意に沿った政策を実現する。これにつきます。

　わたくし個人としては、一年間の議員活動を通じ、経済産業委員会・財務金融委員会に所属し、法人税減税の必要性等を質問致しました（実現。2011年度税制改正に盛り込まれる。）。玄葉政策調査会長の補佐として2011年度予算編成に携わりました。私も今年一年は、あらためて地域の皆様の声を集めて少しでも政治に反映させて参りたいと思っています。

　お忙しい年末年始をお過ごしのことと存じます。今年一年が素晴らしい年になることを祈念申し上げます。何卒変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

衆議院議員　いなとみ修二