変形性関節症ならメタボ・認知症注意 東大チーム疫学調査
関節が痛み介護が必要になることが多い変形性関節症の患者は、メタボリック症候群や認知症になるリスクが高いことが、東京大学医学部付属病院の吉村典子特任准教授らの研究チームの疫学調査でわかった。40歳以上の男女を対象にした研究成果で、7月23日から大阪市で開催される日本骨代謝学会などで発表する。研究チームは、2005年から07年まで和歌山県など3地域で、平均年齢70歳の男女計3040人を対象に聞き取り調査などをし、運動器の疾患と健康状態を調べた。その結果、変形性膝関節症の人は関節症でない人に比べて、メタボリック症候群になる確率が約2.6倍高いうえ、認知症になる確率は約1.8倍高かった。また腰が痛む変形性腰椎(ようつい)症の人は、腰椎症でない人と比べてメタボリック症候群になる確率は約3倍だった。(30日 23:01)
メタボ健診、受診低迷 初年度は目標割れ
2008年4月から始まった40~74歳を対象とする特定健診(メタボ健診)の初年度の受診率が低迷している。中小企業のサラリーマンと家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は35.9%。市町村が運営し自営業者らが入る国民健康保険も30%を下回ったもよう。ともに目標を大きく割り込んだ。保険運営者は受診率を高めるための一層の努力を迫られそうだ。特定健診はメタボリック(内臓脂肪)症候群を改善して生活習慣病を予防し、医療費を抑制するのが狙い。国は各健康保険ごとに12年度までに達成すべき受診率目標を掲げている。目標を割り込むと、保険運営者に75歳以上を対象とする後期高齢者医療制度への支援金増額などの罰則が科される可能性がある。(14:35)
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