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【写真展】川田喜久治「ロス・カプリチョス あしたのデーモン」

2024年04月25日 | 写真集/写真展
先週、木村伊兵衛典を見たのですが、その後いくつかの写真展も見てきました。

まずは東京写真美術館3Fのコレクション展「時間旅行」。
「本展は百年前である1924年を出発点として、「1924年–大正13年」「昭和モダン街」「かつて、ここで」「20世紀の旅」「時空の旅」の5つのセクションに分け、37,000点*を超える当館収蔵の写真・映像作品、資料を中心にご紹介します。」だそうです。
東京都写真美術館

北野謙さんはたくさんの人のポートレート写真を合成した集合ポートレートの作品しか知らなかったのですが、最近は風景写真でも同様な合成写真を試みているようで興味深かったです。

続いて2Fに降りてきて「記憶:リメンブランス」
東京都写真美術館
冒頭は篠山紀信さん自身の家族アルバムでした。1976年アサヒカメラ誌に連載された「決闘写真論」に掲載されたものです。印刷物でしか見たことがなかったので新鮮な感覚でした。小さいころから誕生日に写真館で写真を撮っていたとのことで、そのアルバムを複写したものだと思います。ですから当然オリジナルの撮影者は篠山さんではありません。その写真を並べることで作品になるというのは凄いと思いました。
こちらは小田原のどかさんの作品。東京都写真美術館が持っている上野彦馬に関する資料で構成されています。
IMG_3890
中央にあるのはポスターサイズの印刷物で、「おひとり様一枚お持ちください」と書いてあります。ここには小田原さんがこの作品について書いた文書と展示されている資料写真と同じものが印刷されているのですが、隣にはこの印刷物を畳むための台が用意されていて、その冒頭には「この文章を会場で手にとったあなたは持ち帰ることができます。その手触りを確かめ、折りたたむことができます。」と書いてあります。つまりその行為までが作品な訳です。
写真表現の可能性をいろいろ考えさせてくれる写真展でした。6月9日まで

その後、日比谷線で東麻布のPGIで川田喜久治「ロス・カプリチョス あしたのデーモン」を見てきました。
「ロス・カプリチョス」はもちろんゴヤの銅版画集のことですが、それに影響を受けた川田喜久治さんが1972年のカメラ毎日誌への連載のタイトル名として以来、断続的にシリーズとして発表されています。
川田喜久治作品展「ロス・カプリチョス あしたのデーモン」

IMG_3895
IMG_3896

6月1日まで

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