そう私が仏像の世界に引き込まれたのも みうら氏といとうせいこう氏が
共著した”見仏記”を読み出したのがきっかけ
”ゆるきゃら”や”マイブーム”なんてサブカルチャーの
言葉を作り出したみうらじゅんの本である
正直みうらじゅんが仏教語って言いのかい?
というのが第一印象でしょう
その疑問にみうらじゅんなりの言葉で応えてくれます
前半は子供のころ仏像・仏教になぜ興味を持ち
何故また今仏教を語るのかが書かれています 面白いです
後半はみうらじゅんなりの仏教の解釈
現代の生活で仏教の教えを体現することとはどういうことなのか
みたいなことがとても彼らしく書いてあります。
*セントフォースの望月理恵アナも読んでます
まあ一番のテーマが”自分なくし”という言葉
我々は疲れたときなどに よく自分探しの旅に出かける
なんてフレーズよく聴きますよね。
でも自分なんて簡単に見つかりませんよね
それより疲れた自分を違う角度・視点から見る
つまり今までの自分を少し捨てて新しい見方で見る
すると辛い状況も少しましになったりするんじゃない
って感じのことが書いてあります。
般若心経に色即是空,空即是色という言葉がありますよね
”見えるものはその瞬間に無になり 無になる瞬間また見える”
そんな感じの言葉
つまり今見えているものが同じように見える瞬間は二度と無い
だから絶対不動のものは無いということ
同じ映画をみても同じ感動が得られないのと一緒
だからずっと同じ自分の価値観を持っていても
その価値観も時間を経ると 周りにフィットしなくなるし
つまらない人生になりませんか?と言うことが書いてあります。
是非読んでください 借りたい人は貸します。
「仏教のことって こんな若造に語られたくない」
「もっと人生を経験した 和尚さんに」と言う意見は多いでしょう
わたしもブログでこんな小難しいことは書くのは怖いです
でも一つのものを同じような人間ばかりから教わるより
さまざまな視点から学び 自分の判断材料にする
笑い飯の哲夫が東大の講義の講師としてよばれるのは
そういうことなのかもしれません。
人間は煩悩のかたまり 楽をしたいために言葉や数値を
まるで絶対的なモノとして信じたがります。
宗教や科学はある程度の抽象的な存在として心に持つもの
絶対的な存在にすれば それは戦争になったり
原子力の安全神話のように崩壊した時の落胆は計り知れません。
まあ常識をあまりに過信せずに もう少し柔らかく考えよう
そうして楽しく生きていければいいんじゃないかな!!
そう思わせてくれる本でした。
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