安くて可愛いカバン発見。ちょっと手に取って見る。
布の軽そうなカバンなのに、案外重いぞ。
ただでさえ荷物が多いのだ。カバンだけで重いものなんて、ゴメンだな!とかけてあったところにもどす。
・・・でも、何か違和感が残る。
やはりあのカバンがそんなに重いはずがない。
不自然な重さ。
気になってもう一度カバンを手にとって見る。
特に部品がついてるわけじゃないよなあ・・と、内部をのぞくと
立派な財布が入っていた・・
びっくり。
想像する。
スった財布の現金等だけ抜いて、道端のお店に下がっていたこのカバンに投げ入れていったのではないだろうか??
カバンを手にしたまま、おたおたわたわたしてしまう私。
急いでレジに持って行き、店員さんに説明してカバンを渡す。
店員さんは、「あら。」と財布を出して横によけ、
カバンの値札を切って一言「1050円になります」
いや、買うんじゃなんだってば!!
一人でなんだかドキドキしつつ、移動再開。
すると突然「捕まえて下さい!!」という大きな声。
驚いて振り向くと、まさにこれから私が行こうとしていたCDショップの黄色いエプロンのお兄さんが必死で走っていく。
万引き・・??
ほどなく、そのお兄さんと警備員が、男をはさむようにして、戻ってきた。
両側からしっかりつかまれているのは、おしゃれな若い青年だった。
確か、本屋やCDショップの中には万引きのために赤字で苦しんでいるところが多いといったニュースがあったっけ。
調べてみようとネット検索をかけたら
「絶対ばれない万引きの方法教えて!」
「あのね、こうするといいよ」
なんて普通の会話っぽく書きこむあうページにHITして
苦しくなった。
大都会では日常茶飯事。
もっと大きな事件も日々起こっている。
だけど、相手の痛みを考えられなくなっているという点では同じかも。
たいしたことじゃないからいい。とは思えない。
小さな事から全ては始まっている・・
だから、慣れっこになりたくない。
当たり前になりたくない。
相手の心を忘れた時、自分の心も忘れてしまっているのかも。
たくさん人がいすぎて、人が見えなくなる。
他人を人と思えなくなる。
それがイコール大都会だとしたら、あまりに悲しいよね。
大好きなあの人のことも、意見が合わないあいつのことも、
一緒に仕事している仲間のことも、最近会えていない家族のことも、
道行く疲れた様子のおばあちゃんのことも、公園で遊ぶ見知らぬ子供のことも・・
みんなの顔が見えているだろうか。
改めて自分自身も振り返りつつ悶々と眠りについた・・
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