Imachoの旅日記

旅好きImachoの旅日記を写真とともに綴っています!

ローマ・ナポリ・フィレンツェ 2015.1 4(コロンナ宮殿~ドーリア・パンフィーリ美術館)

2015年02月08日 | イタリア
ローマ2日目
8時40分頃のテルミニ駅のバス停ですが
今日は土曜日なので人が少ないです。




40番バスでヴェネツィア広場までやってきました。
なんか、今日は天気良さそうです~




ここからナツィオナーレ通り方面に歩いてすぐに
左手に橋のある道を曲がると




コロンナ宮殿の入口があります
なんか、見落としそうなぐらいささやかな入口です




コロンナ宮殿は土曜日の9時~13時までしか開いてない
美術館なので今まで時間が合わず行けなかったんですが
今回やっと来ることが出来ました~


2階に上がってすぐに見えるこの大広間
ここの一番の見どころはやっぱりここでしょう~
「ローマの休日」の撮影にも使われた広間です




眩しいくらいに輝いてます


この大広間に降りる数段ある階段の真ん中に
この豪華な宮殿にふさわしくない物が
あるんです・・・




近寄ってみると・・



1849年にフランス軍がジャニコロの丘から発射して
着弾した砲弾です
ローマの歴史の証人として
そのまま保存してるそうです~
砲弾なんて・・・怖いですね


この宮殿は、絵画も結構あるんです

一番有名なのは
アンニバル カラッチ作「豆を食べる男」




庶民の食事姿の絵が当時は画期的だったらしく
ルネッサンス期の重要な絵だそうです
当時は教会や貴族等の依頼主がいて
依頼主の望む絵を描くのが当たり前の時代です。
こういった庶民の食事姿の絵は当然依頼主もいません。
購入してくれる人がいない絵を描くことが当時としては
珍しいことだったようです。


でも、私はやっぱりこういう
心が穏やかになるような聖母子像
が好きです



ブロンズィーノ作


他にもお部屋がいくつかあるんですが
シャンデリアが素敵なんです~




縁にカラフルな色が飾られていて
とっても可愛い~




隣のお部屋も
シャンデリアが豪華です~




お部屋も豪華ですが、トイレも素敵です。
写真ではわかりにくいかもしれませんが
真ん中の角になっている所が入口で
壁がズレてるので、
少し開いてるのがわかります




これは黒檀と象牙で出来た貴重品収納箱です。
新旧聖書の様々なシーンが装飾されているらしく
(私にはよくわかりませんでしたが・・




真ん中にはシスティーナ礼拝堂の
「最後の審判」が彫られています。




写真ではわかりにくいですが、
結構細かいところまでそっくり真似して造られてますよ~


気になるのは・・・テーブルの脚です・・。
この宮殿にあるテーブル全てが・・




レパントの海戦でトルコ軍を打ち負かした
歴史的事実の象徴として、
その際に捕えられた捕虜をモデルにしているそうです




上に飾られた絵がチョット気になりますが・・・
見てほしいのはテーブルの脚ですよ


コロンナ宮殿を1時間程見て
10時過ぎに近くにある
ドーリア・パンフィーリ美術館へ。




入ってすぐ右手にチケット売場があって
大人1人11ユーロで英語かイタリア語の
オーディオガイドがついてきます。




左手には小さいお庭があるんですが
レモンがいっぱい
昨日もオレンジの木があったし
ローマの町に彩添えてる感じがして
いいわ~


正面に、美術館への階段があるので
登って・・・・




の前に、左を見るとこんな誘惑が



美術館は結構疲れるのでチョット休憩しておかないとね
カプチーノ 3.5ユーロでした。




この美術館、写真撮影禁止なんですが、
4ユーロでパスを買えば写真撮ってもいいんです
去年来た時には・・写真を撮りたくなるような作品が
あるとは思わなくて買わなかったんですが
後悔したんですよね~




なので今年は購入しましたよ


美術館と言っても宮殿なのでお部屋や廊下の壁に
絵がぎっしりと飾ってあるんです。
これは廊下ですよ




ここのパンフィーリ家は1644年にローマ教皇となった
イノケンティウス10世を出した家です。
ベルニーニは当初教皇に嫌われていましたが
ナヴォーナ広場の四大河の噴水を作り、
この噴水が教皇に認められ以降気に入られたようです。
そのベルニーニの作品「イノケンティウス10世」の胸像




下から2番目のボタン見て下さい。
外れそうです~大理石ですよ
ここまで細かいことするなんて
さすがベルニーニです


でも、顔をよく見ると
顎のところにヒビが入ってるんです。




なので?かどうかわかりませんが
ベルニーニはもう1つ作ってるんです。




こっちは下から3番目のボタンが
外れそうですね
こちらの像はベラスケスの描いた
「イノケンティウス10世」の絵と一緒に
小部屋に大事に展示されてます。




この美術館の主要作品は
豪華なお部屋や廊下ではなく、
ちょっと殺風景なこの部屋に集まってます。




まずはラファエロ
題名は何だったかな・・・




そしてプッサン
こちらも題名は・・・




こちらはティッツィアーノの
「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」




<サロメのお話>
イエスが住んでいるナザレを含む一帯はガリラヤ王国と言われ
ヘロデ王が支配していました。
そのヘロデ王と王妃ヘロディアとの結婚を洗礼者ヨハネは不道徳
(ヘロディアはヘロデ王の兄弟の妻であったからです。サロメという娘もいます。)
であると非難をしヨハネは牢獄に入れられてしまいます。
王の誕生日の余興でヘロディアの娘サロメが踊りを披露し、
王が「褒美に何が欲しい?」かと
聞いたところ母のヘロディアにそそのかされ
「お盆に乗せた洗礼者ヨハネの首」と答えます。
それで牢獄で首を切られたヨハネの首がお盆に乗っているのです。


そしてここには、カラヴァッジョの作品が3点
出張中で、コピーの絵の展示となっていた
「エジプトへの逃避途上の休息」




初期の頃の作品のようで、カラヴァッジョらしさが
まだない感じですね。
これは、嬰児虐殺から逃れる為エジプトへ逃避している途中
天使が現れて音楽を奏でています。
マリアとイエスは一眠りしていますが、
ヨセフは楽譜を持って少しお疲れ顔です
う~実物が見たかった~


コピーではありますが、有名な
「若き洗礼者ヨハネ」




そして「マグダラのマリア」
キリストの弟子の一人ですが、
可愛らしい女の子に描いていますね。
マグダラのマリアの絵には
大体香油の瓶が一緒に描かれています。





そしてそして・・・この美術館で一番のお気に入りが
隣の部屋の奥にあるこの絵です。




昨年来た時、あるのを知らなくて来て見て驚いたんですよ~
フィリッポ リッピの「受胎告知」です
今年は、この絵の写真を撮るためにパスを買ったようなもんで




いろんな有名な画家が描いている「受胎告知」ですが
神々しさの中にマリア様の少し戸惑ったような表情が
なんとも心惹かれます
フィリッポ リッピの描く女性っていいわ~


あ~良かった良かった。
お気に入りの絵を見ると幸せな気分になりますね

12時過ぎ、美術館を出て
バスでナツィオナーレ通り方面へ向います。


つづく

















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