3軒茶屋婦人会第4弾はニューヨークを舞台にした現代劇(?)
テーマは「謎解き」三人の女たちの秘められた謎が時間を遡っていくことでどんどんあかされていく。
とはいえ、殺人とか大きな事件がおこるわけではなく、3人の日常会話であれれ?って思うところが何カ所かあって時間が遡ると解消される。
で、最後に3人の出会いが描かれてずっと疑問だった3人のなれそめがあかされる。すっきり。という流れ。
時間の遡り方も自然で軽い疑問はみてる方がわすれないタイミングで解決されて、物語の根幹を示す大きい疑問は最後にああなるほどというタイミングであかされる。物語を最後まで退屈せずにみさせるテンポが早くもなく遅くもなくちょうどよかった。
うーん、でも女三人いればヴァニティーズみたく嫉妬とか見栄とか男のとりあいとか陰険な争いがありそうなもんなんだけど、そういうのが全然なかった。長く密にいっしょにいるからそれぞれに対する不満みたになのはあるけどそれは家族なら当然のことだし。
なんだかその辺あっさりしてた。
敵国人として差別された日系人同士生きるのに精一杯でそんなくだらない争いをしてるヒマなかったってことかな?
うーーんでもウドンゲがすごいよかったから、あっさりしすぎてて物足りない。
出演者は女3人なんだけど息子が一人いて(誰の息子かは最後にあかされる。)3人からよってたかってあーだこーだ世話やかれたらそりゃダメ人間にもなるわなとちょっとかわいそうになった。
第2次戦争中にアメリカにいた日系人の話なんだけど、「お父さんは勇猛果敢な軍人で~あなたはその血を引いてるんだから~」と二言目にいわれ続けたらうっとおしいだろうし余計自分がダメ人間に思えるだろ。しかもあったこともない父親なら自分の父親像がないからただでさえ自分という存在の基盤があやふやになってるのに。
はっ物語の本筋とは関係ないことを長々とかたってしまった。
篠井さんの女形はさすが圧巻。90代から20代の女性をみごとに演じ分けていた。ちゃんとその年代の女の人に思えるから篠井マジック!!
時代が遡って若返っていくにつれフェロモンムンムン。アメリカ生まれの日系2世の奔放な女性をみごとに体現してた。なんなんだろう。所作なのかな。ほんと見惚れてしまうくらいきれいなんだよ、たち姿も座り姿も!
大谷さんは20代の女性はさすがに無理があった(^^;着物のせいかごつい体つきのせいか、やっぱ所作なのかな?演劇は観る方の想像力ありきになっていたw
演技はさすが圧巻なんだけどね。
女中たちの感想でもかいたけど、大谷さんが女を演じると男女こえた人間というかなんか抽象的な存在になる。演じるキャラクターの本質を捕らえて本質を体現する感じ。すごく巧い役者さんなんだよね。もっと世間に知られてほしい。
なんだろう、篠井さんがインスタンスで大谷さんがクラス?そんな感じ。局所的な人にしかわかんない例えですんませんw
深沢さんはこれ書くとネタバレになってしまう。篠井さんとはちがった意味で性別をこえてる。体型のせいかな。おばちゃんが自然すぎてどうしようw
楽日なのに両端のブロック再前列半分くらい空いてて観てるこっちが申し訳ないきもちになった。関係者席だったのかな?
後ろの方までだいたいうまってたぽいんだけど。
あとチャリティサイン色紙買ったらポスターついてきた。ポスター家に飾らないんですorz
つか帰省中なのに・しかも魔除けアイテムだしwww
拡大版3軒茶屋婦人会楽しみにしています~