1990年、「うわさのチャンネル」、「Numb Brain Buddha Brand」を経て「Buddha Brand」と改名し本格的に活動を開始する。
1995年自主盤で「FUNKY METHODIST/ILLSON」をリリースし帰国。
そして今作は1996年に出した12inchが反響を呼び、cutting edgeより1stCDシングルとしてリリースされたもの。
現在は廃盤になっているが、2003年に2曲が別バージョンと入れ替えのCCCDとして再発されている。
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1.INTER DA 76 ZONE～INTRO
「Lonely Soul／Freddie Hubbard」の哀愁漂うジャズトランペットから始まるイントロ。
ラジオのノイズの様な音が入る度にその曲が変わっていくという展開を魅せる。
HIP HOPの歴史を綴った風刺ドキュメンタリー作品、Wild Styleのサントラから「Stoop Rap／Double Trouble」や、
Cream解散後も渋さの光る「Born to Be Blue／Jack Bruce」などが流れていき、
Dev Largeも自身の「KUROFUNE 9000 [BLACK SPACESHIP]」の中で使った「Nautilus／Bob James」が続く。
この後Buddhaの声ネタが入り、さらに名曲「FUNKY METHODIST」ネタの「Darlin Darlin Baby／Steve Khan」、
スウィートソウルの「Sexy Mama／The Moments」、「Woman of the Dark／Chase」 のホーンなどがきて、
最後は「Firm Biz／The Firm」ネタでもお馴染み「World's Famous／Malcom McLaren」。
「カリ～It's My Turn(TAPEのみ)」や「Crates Juggler」といったDL Worksには欠かせない疾走感のあるピアノが素晴らしい曲。
ここに載せただけでもまだ一部だけれど、2分足らずに良曲がギッシリ詰まっている。
「A Soul Experiment／Freddie Hubbard」
「Wild Style -Soundtrack／V.A.」
「Things We Like／Jack Bruce」
「One／Bob James」
「Tightrope／Steve Khan」
「Love On A Two Way Street／The Moments」
「Chase/Ennea/Pure Music／Chase」
「World's Famous／Malcom McLaren」
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2.ILL伝承者(DEMO VERSION:APRIL FOOL MIX)
前回、「What's the 411?／Mary J. Blige」で紹介した「Funky Serenity／Ramsey Lewis」というアルバムから、
この曲では「Dream」が使用されている。独特のクセのある音と掻きむしる様なギターサウンドが特徴。
イントロには続く「人間発電所」の声ネタがサンプリングされ、これでもかと焦らしてくる（笑）。
アルバム収録の「Ill伝道者 (Version Split Funk 無敵の3本Mic)」に比べゆったりした曲調。
1996年の日比谷野音で行われた「さんピンCAMP」でも披露されている。
ちなみに再発盤はイントロが変わり、Dev LargeのVerseがプラスされている。
「Funky Serenity／Ramsey Lewis」
「人間発電所(CCCD)／Buddha Brand」
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3.人間発電所(ORIGINAL '96VERSION)
今なお色褪せることない名曲。HIP HOP（特に日本の）なんて興味なかった自分の固定観念を変えてくれたトラックでもある。
様々なバージョンがあるこの曲だが、イントロに「緑の5本指～」が入っているのがコレ。
原曲としても素晴らしい「I'll Still Love You／King James Version」はVocalの最後の盛り上がりが個人的には聴き所。
しかし、一度オークションなどに出ると桁外れな値段がつけられたりする場合もある（汗）。
それにプラスして元ネタでは「Mysterious Vibes」などでも有名な「Summer Love／The Blackbyrds」がこの曲の主なサンプリング。
終盤に使われているネタについては、6.人間発電所(オマエもこの気持良さにやられちまいなMIX)で紹介する。
「First Time We Met／King James Version」
「Love Byrds Soft & Easy／The Blackbyrds」
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4.大怪我(ILL JOINT STINKBOX)／大神
「Buddha Brand」+「SHAKKAZOMBIE」=「大神」名義での曲。飛葉飛火曰く「釈迦と仏陀のFunky能書き」である。
この曲はHIP HOP黎明期、「Rescue Me／A Taste of Honey」ネタで一世を風靡した「That's the Joint／Funky4+1」、
そして音的にはレア盤である「The Ultimate Rap／Nice & Nasty 3」を使用している。
パーティー・チューンとして欠かせない明るいトラックが巧みなマイクリレーとマッチしていると言える。
ちなみにサビの「ナナッナナ～♪」は「Funk Box Party」がネタになっている。
BPMゆっくりめな「Illなイントロ」から始まる「大怪我(輸血 Mix)」はSHAKKAZOMBIEのシングル「手のひらを太陽に」に収録されている。
「A Taste of Honey Twace as Sweet／A Taste of Honey」
「The Sugar Hill Records Story／Funky4+1」
「The Ultimate Rap／Nice & Nasty 3」
「Funk Box Party／The Masterdon Committee」
「手のひらを太陽に／SHAKKAZOMBIE」
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6.人間発電所(オマエもこの気持良さにやられちまいなMIX)
タイトルから、原曲とは違う別バージョンのRemixだと思って聴くと、
実はもともとの楽曲である「人間発電所(ORIGINAL '95 VINYL VERSION)」のInstである。
しかし、これはこのトラックであるからこそ出来る一つのMIXとして成り立っていると言える。
最後のループ部分は「糸杉のある風景／小椋佳」のサンプリング。邦楽レアグルーブも掘り出すというネタ幅の広さは圧巻である。
「残された憧憬～落書き～／小椋佳」
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