Sr.ボスケの山野草日記

標高400mの“鈴張プチ高原”で見られる四季折々の山野草をシーズン中は毎朝撮影・紹介するつもりでしたが、・・・・

イヌタデ(犬蓼)

2006-08-31 13:29:54 | タデ科
今日は朝からぐずついた天気で朝の巡回には出られませんでした。それで、雨の合間に自宅敷地裏手に繁茂しているタデ科タデ属イヌタデを撮りました(2006.8.31 12:47撮影)。背丈は50cm以下、花序は5cm以下の小さなタデで、道ばたなどに普通に生えている、いわゆる“雑草”ですが、まとまると結構きれいですよね。

※葉に辛みがあって料理に利用されるヤナギタデのことを別名ホンタデと呼ぶのに対して、辛みがなく何の役にも立たないという意味からイヌタデと呼ぶようになったそうです。愛犬家としては残念ですが、犬は良い意味に使われることはありませんね。

チョウジタデ(丁字蓼)

2006-08-30 08:25:00 | アカバナ科
田んぼの畦に生えていたアカバナ科チョウジタデ属チョウジタデを撮りました(2006.8.30 6:42撮影)。いつも見ていたのに気づきませんでしたが、葉腋に黄色のごく小さな花をつけています。赤い棒状の細長い果実が目立ちます。もちろん田んぼの雑草のひとつですが、これが好みのアカバナの仲間だと判ったら何故か親しみが湧いてきました。午後もう一度チョウジタデを確認に出かけたところ、黄色い花が大きく開いていました(2006.8.30 13:30撮影)。それで朝撮った写真と差し替えました。


アカバナと同じ4弁花のはずなのに、これは何ということか、花弁も萼片も5個ありました。oNLINE植物アルバムで調べたところ、5弁も珍しくないようですね。

アオツヅラフジ(青葛藤)

2006-08-29 15:24:11 | つる性木本
自宅敷地北側の古い栗林の林床で刈り残された一角に生えていたツヅラフジ科アオツヅラフジ属アオツヅラフジを撮りました(2006.8.29 8:49撮影)。肉厚でハート形の葉、よく見ると黄白色の小さな花が咲いていました。かえで☆さんのブログで紹介されていたアオツヅラフジです。地味な植物のため、そのブログを拝見していなかったら見過ごしていたでしょう。このあと実るブドウのような青い果実が待ち遠しいですね。
図鑑を調べてあらためて思い出しました。以前、西多摩自然フォーラム植物調査で青い果実を教わっていました。果実の核果は小さなアンモナイトそっくりだったように記憶しています。

オオイヌタデ(大犬蓼)

2006-08-28 08:24:03 | タデ科
日当たりの良い林縁斜面に生えているタデ科タデ属オオイヌタデを穫りました(2006.8.28 6:54撮影)。高さ1m以上で大きいので小さなイヌタデとは明らかに違うことは判りましたが、調べてみると、タデの仲間には他にオオケタデやサナエタデなど種類は多いようですね。山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」によるとオオイヌタデの花序の先は垂れ下がるようですが、写真では垂れ下がりが顕著でないため、本当にオオイヌタデで良いか、もう少し調べてみたいと思っています。
詳細確認したところ、托葉鞘に毛がないこと、背丈が1mを越えること、葉は長さ20cmにも達する被針形であることなどから、オオイヌタデに間違いないと判断しました(2006.9.3)。

※oNLINE植物アルバムではオオイヌタデはイヌタデ属になっていますが、山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」の分類に従ってタデ属としました。

ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子)

2006-08-27 13:00:22 | キク科
裏山で今春開墾して作ったサツマイモ畑の傍にいつの間にか生えてきた、背丈約1.5mのキク科アキノノゲシ属ホソバアキノノゲシを撮りました(2006.8.27 10:21撮影)。開花したこのホソバアキノノゲシの写真を撮るのは意外と難しいことが判りました。何しろ朝の巡回時(6:00-7:00)にも昼間の炎天下にも閉じており、結局、午前中のほんの2-3時間しか開花しないようなのです。

※アキノノゲシは、山渓名前図鑑「野草の名前:秋冬」によると、葉の形がケシ科のアザミゲシの葉に似ているので、“ケシ”の名前を与え、さらに秋咲きなので“アキノ”をつけたようです。さらに、葉の幅が細く、羽裂しないものをホソバアキノノゲシというそうです(山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」p.112参照)。

カノコユリ(鹿の子百合)

2006-08-26 14:20:32 | ユリ科
今はキウイフルーツの畑になっている廃田の石垣に昔から生えているユリ科ユリ属カノコユリを撮りました(2006.8.26 13:44撮影)。盛りを過ぎてはいますが、やはり眼を引く美しいユリですね。ヤマユリと共に19世紀にヨーロッパに紹介されてその美しさが注目され、両種の雑種が作られたそうです(山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」p.419参照)。

ヤハズソウ(矢筈草)

2006-08-25 15:16:08 | マメ科
わが家の敷地の裏路脇に生えているマメ科ヤハズソウ属ヤハズソウ、よく見ると小さな可愛い花が咲いていました(2006.8.24 14:38撮影)。幼少の頃は葉の先と基の方を持って引っ張ると蟹の爪のようにV字に切れるので面白く、よく遊んだものです。その当時は、和鋏に似ているので“ハサミグサ(鋏草)”と呼んでいたような気がします。山渓名前図鑑「野草の名前:秋冬」では長々と説明されていて一言では言い尽くせないのですが、矢羽に似ていることから命名されたようです。

オトコエシ(男郎花)

2006-08-24 08:34:12 | その他の草本
舗装林道脇で朝日を浴びて咲いているオミナエシ科オミナエシ属オトコエシを撮りました(2006.8.24 7:34撮影)。オトコエシは先日撮ったオミナエシよりも開花がやや遅いようで、花序の中で未だ2-3割が開花しているに過ぎません。それにしてもオトコエシの形状は白花オミナエシと呼んで良いほどよく似ていますね。

ダンドボロギク(段戸襤褸菊)

2006-08-23 19:03:55 | キク科
林道奥の小規模伐採地で背丈が最も高く目立っているキク科タケダグサ属ダンドボロギクを撮りました(2006.8.23 16:02撮影)。以前に載せたベニバナボロギクと共に山林の伐採地などの荒れ地にいち早く生えてくる外来種です。どちらも好きな植物ではありませんが、ベニバナボロギクだけ載せては“片手落ち”ということで載せました。写真をご覧になってお判りのように、この地にとってダンドボロギクは違和感がありますね。

ツルリンドウ(蔓竜胆)

2006-08-22 07:54:40 | リンドウ科
裏山の倒木ヒノキ林で枯れ枝やクマザサの中からリンドウ科ツルリンドウ属ツルリンドウの花が咲いているのを見つけました(2006.8.22 6:47撮影)。ちょっと早過ぎる開花ですが、当地でリンドウ(竜胆)の花は未だ見つかっていませんが、このツルリンドウはこれからあちこちで見られるようになるはずです。花後、赤い実が見られるようになったら、また撮ろうと思います。