「 池さんの新しい物語が はじまります! 」
7年半前に池さんをオープンしてからずっと、私たちはいろんなことにこだわり続けてきました。頑固に不器用に、信念を曲げずにまっすぐに生きてきました。
私たちは、ずっと「在宅を支える」ということにこだわり続けてきました。
デイサービスを利用してくれる人達と家で介護する家族を支えるために、頑張ってきました。
縁あって出会った人たちと、濃く深く向き合いながら生きていきたいと強く思っていました。
7年前、介護保険と自主事業を組み合わせたデイをオープンし、4年前、在宅が難しくなった井上夫婦が住むために、私たちは大頭の土地を購入しました。夫婦の存在が余りにも大きくて、みよちゃんたちのために用意した家だという気持ちをどうしても捨てきれず、二人を看取った後もずっと迷いながら、大頭の家を何か他のことに使う決心もできないままでいました。昼間は誰もいない宅老所。じいちゃんが亡くなってから2年の間、大頭の家はただヒイちゃん達の夜の家としてだけ、存在していました。ヒイちゃんとまあちゃんと、そして時々宿泊が必要になる人のためだけに、2年間時間が立ち止まったような大頭の家でした。
2月、突然あるご家族が池さんにやってきました。
5年間施設(老健)に入っているお母さんを、池さんで看てもらえないかとのことでした。だんだん元気がなくなっていくのを見て、少しでも笑って、残された時間を豊かに生きて欲しいと。
いつものように池さんのスタンスを説明させてもらいながら、迷っていました。「住む」ことが前提の利用申し込みは今までもたくさんありましたが、私たちは在宅にこだわりたくて、ずっと断り続けてきたので、「どうしようか」というのが私たちの正直な気持ちでした。
悩んだ末に、「ここを必要としてくれる人がいるなら、受け入れよう」と決心した同じ日、馴染みのケアマネから電話が入りました。
「現在ケアハウスにいる夫婦が退所を迫られていて、いろいろ探したけれども夫婦一緒に入れる施設が見つからない。本当に仲のいい夫婦なので、離れ離れにしたくない。何とか池さんで二人を看てもらえないか。」という問い合わせでした。
3月。偶然にも同じ日。
両方とも「住む」ことが前提の依頼。
受け入れをするにしても、大頭には余分の部屋もありません。
しかもその時点で、デイの定員もオーバーしてしまいます。(現在入院中の人が二人いるので、退院後すぐに帰って来れるように新規の申し込みも受け入れずに待っていたのです。)
定員いっぱいのデイと、泊まることができない大頭の現状。
でもいろんな事情を知れば知るほど、「他にどこも行く所がないのに、退所をせまる」という現実にも腹立たしさを感じた私たちは、「どうにかせんといかん!」という気持ちが沸々と湧いてきました。
そして・・・決心しました。
新しいデイをオープンすること。大頭に新しい宅老所を建てること。
それから1ヵ月、申請作業や住宅会社との打ち合わせ、借入の準備に明けくれましたが・・・
4月27日土曜日、無事に地鎮祭を終えることができました。その日来てくれた皆も一緒に、新しい皆の家が無事に建つように祈りを込めて。
さあ、池さんの新しい出発です。新しい物語がはじまります。
通所介護事業所「大頭の池さん」も、新しい宅老所(名前はまだ未定)も、9月にはオープン予定です。
今もやっぱり在宅を支えたいと思っているし、いろんなことにこだわらないわけではないけれど、池さんという場所を必要としてくれる人がいるのなら、池さんでないとダメだという人がいるのなら、他に行き場所がないのなら・・・やっぱり私たちは見捨てることはできないなと思います。なんとかしたい、どうにか解決の方法を考えていきたいと思います。
道はまだまだ途中です。池さんもまだまだこれから。
ずっと応援してくれる皆と一緒に、ここを必要としてくれる皆のために、頑張っていきたいと思っています。
どうぞ、これからも末長くよろしくお願いします。
池さん 一同
7年半前に池さんをオープンしてからずっと、私たちはいろんなことにこだわり続けてきました。頑固に不器用に、信念を曲げずにまっすぐに生きてきました。
私たちは、ずっと「在宅を支える」ということにこだわり続けてきました。
デイサービスを利用してくれる人達と家で介護する家族を支えるために、頑張ってきました。
縁あって出会った人たちと、濃く深く向き合いながら生きていきたいと強く思っていました。
7年前、介護保険と自主事業を組み合わせたデイをオープンし、4年前、在宅が難しくなった井上夫婦が住むために、私たちは大頭の土地を購入しました。夫婦の存在が余りにも大きくて、みよちゃんたちのために用意した家だという気持ちをどうしても捨てきれず、二人を看取った後もずっと迷いながら、大頭の家を何か他のことに使う決心もできないままでいました。昼間は誰もいない宅老所。じいちゃんが亡くなってから2年の間、大頭の家はただヒイちゃん達の夜の家としてだけ、存在していました。ヒイちゃんとまあちゃんと、そして時々宿泊が必要になる人のためだけに、2年間時間が立ち止まったような大頭の家でした。
2月、突然あるご家族が池さんにやってきました。
5年間施設(老健)に入っているお母さんを、池さんで看てもらえないかとのことでした。だんだん元気がなくなっていくのを見て、少しでも笑って、残された時間を豊かに生きて欲しいと。
いつものように池さんのスタンスを説明させてもらいながら、迷っていました。「住む」ことが前提の利用申し込みは今までもたくさんありましたが、私たちは在宅にこだわりたくて、ずっと断り続けてきたので、「どうしようか」というのが私たちの正直な気持ちでした。
悩んだ末に、「ここを必要としてくれる人がいるなら、受け入れよう」と決心した同じ日、馴染みのケアマネから電話が入りました。
「現在ケアハウスにいる夫婦が退所を迫られていて、いろいろ探したけれども夫婦一緒に入れる施設が見つからない。本当に仲のいい夫婦なので、離れ離れにしたくない。何とか池さんで二人を看てもらえないか。」という問い合わせでした。
3月。偶然にも同じ日。
両方とも「住む」ことが前提の依頼。
受け入れをするにしても、大頭には余分の部屋もありません。
しかもその時点で、デイの定員もオーバーしてしまいます。(現在入院中の人が二人いるので、退院後すぐに帰って来れるように新規の申し込みも受け入れずに待っていたのです。)
定員いっぱいのデイと、泊まることができない大頭の現状。
でもいろんな事情を知れば知るほど、「他にどこも行く所がないのに、退所をせまる」という現実にも腹立たしさを感じた私たちは、「どうにかせんといかん!」という気持ちが沸々と湧いてきました。
そして・・・決心しました。
新しいデイをオープンすること。大頭に新しい宅老所を建てること。
それから1ヵ月、申請作業や住宅会社との打ち合わせ、借入の準備に明けくれましたが・・・
4月27日土曜日、無事に地鎮祭を終えることができました。その日来てくれた皆も一緒に、新しい皆の家が無事に建つように祈りを込めて。
さあ、池さんの新しい出発です。新しい物語がはじまります。
通所介護事業所「大頭の池さん」も、新しい宅老所(名前はまだ未定)も、9月にはオープン予定です。
今もやっぱり在宅を支えたいと思っているし、いろんなことにこだわらないわけではないけれど、池さんという場所を必要としてくれる人がいるのなら、池さんでないとダメだという人がいるのなら、他に行き場所がないのなら・・・やっぱり私たちは見捨てることはできないなと思います。なんとかしたい、どうにか解決の方法を考えていきたいと思います。
道はまだまだ途中です。池さんもまだまだこれから。
ずっと応援してくれる皆と一緒に、ここを必要としてくれる皆のために、頑張っていきたいと思っています。
どうぞ、これからも末長くよろしくお願いします。
池さん 一同