飯田橋ライブラリー

飯田橋ライブラリーを運営する図書委員会からのお知らせを掲載しています。

創作 「生と死展」

2024-10-30 16:20:00 | 日記
 創作 「生と死展」 林美沙希

 郊外の小さな駅のホーム、一通の手紙が落ちている。身も心も限界の少年が、それを拾い上げた。

 「今にも死にそうな貴方へ。私が貴方の決断をお助けしましょう。私が描いた作品たちを、心逝くまでお楽しみ下さい。」

挟まっていたチケットを持って、少年は歩き出した。

 通り道のない森の中へ進む。鮮やかな夕焼けは木々に隠れ、カラスの鳴き声が響き渡っている。どれ程時間が経っただろうか。少年は突如現れた灰色の洋館に入った。

 大広間にある巨大な絵。生き生きとした葉っぱとそれを食らう虫。食べられた跡は葉脈だけが無惨に残っている。今にも動き出しそうな絵に少年は一瞬目を丸くしたが、すぐに目を逸らした。

 先へ進み、今度は廊下にある絵の前で立ち止まった。一列に並んだハートの上に同じ数の矢が描かれている。数も形も大きさも均等だが、妙に生々しい。今にも拍動が聞こえてきそうだ。少年はその絵をじっと見つめて、暫くは人形のように動かなかった。

 少年はまた歩き始める。ある絵を見つけて
首を傾げた。扉がある。小さいが重く厳重な扉は、少年の力では開かなそうだ。扉の先に何かがある。だが少年はため息をついて絵を睨みつけ、また歩き出した。

 ふたつの道に分かれている。ひとつは明るい照明で前には門がある。鍵が必要だ。もうひとつは先の見えない暗い道で、門はない。疲れている少年は鍵探しには付き合っていられない。迷わず暗い道へ進んでしまう。

 何も見えない道に、絵画など意味が無い。どうせすぐに出口だと思っていた少年は焦りだした。一向に着く気配がない。前後が分かるよう、壁をつたって歩こうと手を伸ばした。額縁がある。中身がない。スルスルと吸い込まれて、辺りは静まり返った。


芳賀ひらく作「古地図で読み解く 江戸東京地形の謎」POPコンテストの作品紹介

2024-10-22 10:00:00 | 日記
こんにちは!

飯田橋ライブラリー図書委員会です

引き続きPOPコンテストの応募作品の紹介です👏👏

今日の作品を応募してくれたのは、K母さん

書籍「古地図で読み解く 江戸東京地形の謎」
芳賀ひらく

歴史・地理好き必見!キャンパス周りって昔はこんなだったの!?などなど驚きがいっぱいです!

自分は散歩が好きなので、キャンパスの周りの昔の姿が気になります。

K母さん、応募ありがとうございました!

作品紹介はこれで終わります。
閲覧ありがとうございます!!
K.Y

サン=デグジュペリ「星の王子さま」POPコンテスト作品紹介

2024-10-21 10:00:00 | 日記
こんにちは!
飯田橋ライブラリー図書委員会です。

今日もPOPコンテストの応募作品を紹介していきますね。

今日の作品を応募してくれたのはKiKi Nishiumiさんです。

書籍 サン=デグジュペリ「星の王子さま」

大切なものは目に見えないんだ という言葉。あなたにとって本当に大切なものが見えてくる一冊です。

星の王子さまといったらこのセリフ!
本当に大切なものってなんだろう。
深く考えさせられる素敵なPOPですね!!

KiKi Nishiumiさん、ご応募ありがとうございます!

応募作品紹介はまだまだ続きます。
次もお楽しみに!


東秀磯著「スポーツクライミング教本」POPコンテスト作品紹介

2024-10-18 10:00:00 | 日記
こんにちは!
飯田橋ライブラリー図書委員会です。

今日もPOPコンテストの応募作品を紹介します!

今日紹介する作品を応募してくれたのはともさん。

書籍 東秀磯著「スポーツクライミング教本」

日本の新たなお家芸クライミングは課題を俯瞰し素早いPDCAでクリアを目指す、まさにライフハックそのもの!

パリオリンピックで大活躍した森秋彩(もりあい)さん。
メダルを取れないとわかっていても最後まであきらめずにプレイする姿に胸を打たれました!
あの感動がよみがえる!

ともさん、応募ありがとうございます。

作品紹介はまだ続きますよ。
次もお楽しみに!

Kazuki.T


宮崎駿作「紅の豚」POPコンテストの作品紹介

2024-10-17 17:11:10 | 日記

こんにちは!飯田橋ライブラリーの図書委員会です。今日もPOPコンテストの応募作品を紹介していきます。


今日ご紹介する作品を応募してくれたのは、ジーナさん


アニメ  宮崎駿作  「紅の豚」


「飛ばねえ豚はただの豚だ」と言い放つポルコがとにかくかっこいい!
結末?想像して楽しめるのが大人なのだよ♡
  

POPコンテストでは、見事🥉銅賞🥉を受賞しました!


このアニメは、ポルコが「豚」という人間とは違う存在に変身した主人公であるがゆえに、人間とは全く違う不器用さ、渋さがにじみ出ているところが、いいなと思いました。このアニメでは、主人公が豚になってしまう(上記の場面)ことが最も衝撃的で印象に残っていますが、さらに驚いたのが、彼がそう決めた理由が「友人に対する反省を償うためだ」というところです。
そんな過去を持つポルコはとても正義感に満ち溢れているので、「あのセリフを言うポルコがかっこいい」ということにも共感できますね!!


ジーナさん、ありがとうございます!
作品紹介はまだまだ続きます!
次もお楽しみに!  

伊東