上海で最初にすんだマンションでのこと。
東京の山手線で言えば代々木的な立地にあたり、
そこそこ都心で発展も程よい住宅エリア。
そこが僕の最初の住まい、マンションでした。
12階で見晴らしも良く、
マンション隣には高速道路も走っていたが、
騒音はそれほど気にならない環境です。
中国でも上海は日本から見ると南西方向にあたり、
冬は日本よりも風が強いイメージです。
最初の冬はまだ上海に移住して数ヶ月だったこともあり、
生活に慣れない日々が続いており、その疲れからか、
夜は10時〜11時くらいには就寝してしまう毎日でした。
その事件の日も10時には就寝していたと思います。
ぐっすり眠っていた明け方2時頃、
突然外で「ガッシャーン」とガラスが割れる音がしました。
それなりの音だったため、夜中で寝ていても少しその音が聞こえました。
ただ眠さが優っていたこともあり、そのまま寝続けていました。
その音から間も無く、風が家の中を抜けるようになり、
窓際からは「シューシュー」と隙間風の音が聞こえ来るようになりました。
その寒さで眠気から覚め、起き上がり、
暗がりで部屋を見渡し、窓に近寄って見て、呆然としました。
窓のサッシが丸ごとひとつ、外れていたのです。
そこから下を覗いて見ると、地上歩道の上には
粉々に砕けた窓枠とガラスの残骸。
中国は日本よりマンションがボロいとは聞いていたが、
まさか窓が外れるとは思ってもなかった。
しかしながら、歩行者がいなくて本当によかった。。。
I.Takashi