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昨日の地震

2011-03-12 14:10:10 | 雑記
「故郷の川」

昨日の地震は本当に大きかった。
東日本発生の地震では、史上最大規模の大地震だったようで、甚大な被害が出ているとニュースで聞きました。
みなさん、大丈夫だったでしょうか。

地震発生時、僕は職場にいて、もの凄い揺れに驚いてしまった。
職場も騒然となりました。
ただ揺れ自体は凄かったけれど、建物の倒壊や火災などは起こらず、被害という被害はなかった。
(PCがぶっ倒れてえらい事になっていた方はいましたが…)
その後も余震が続き、仕事にはまったく集中できずじまい。
携帯は不通。メールもダメで誰とも連絡が取れない状態が長く続いた。
4時前ぐらいにようやく実家からの連絡が入り、家族の無事が確認できたのは幸いでした。
(auは比較的早めに連絡が取れる状態になったみたいです)

その後「今日は帰れる人は早めに帰宅してください」とのメールが社内全体に飛んだけれど、交通機関が完全にストップしていて帰れない。
7時を過ぎた時点でも復旧はしない状態のままで帰る目処が立たなかった。
この時点で選択肢は
・このまま会社に泊まる
・どこかのホテルに泊まる
・なんとかして帰る
の3つ。
何人かは会社に泊まる決断をし、運良くホテルが取れた人はホテルへ向かった。(かなり早い段階で満杯になってて予約取れた人はごく僅かだったようです)
「なんとか帰る」の選択をした人もけっこういて、その人たちは帰れる目処も立たないまま放浪の旅へ出て行った。
僕自身もなんとか帰ろうと取りあえず会社を出た。
バスもダメ、タクシーもダメな状態だったのでもう歩くしかなかった。
で、東京某から神奈川某まで歩いて帰った。
死ぬほど疲れた。
家に着いたのは深夜2時過ぎ。

※一番賢く推奨される選択は「会社に泊まる」です。
無理して「家に帰る」を選ぶのは、可能だと思える確証がなければ絶対にやってはダメです。

職場から家までの道なんて歩いたことはなくもちろん知らない。
すごく役に立ったのが携帯から見れる地図。
GPS機能で現在地も確認できるので心強かった。
ただ充電残量の関係でずっとは使えなかった。
携帯型の充電器を持っていると役に立ったなぁとつくづく思った。

ちなみに災害発生時、知らない道で家まで帰る場合は、
自宅周辺まで行ける大きな道(国道など)を調べておいて、まずはそこを目指すと良いです。
(そこに着くまでは何とか携帯地図等で頑張る)
こうした大通りは脇道・小道とは違って道があまり複雑ではなく、途中帰る方面が一緒の人も多くいるから。
また車用の道路情報看板(「↑品川 10Km」みたいな)も役立ちます。
「線路に沿って歩く」は都会ではおすすめできません。

最初はナイトウォーク(もしくはお祭りの夜)みたいで気持ちも軽かったけど、疲れが溜まってくるとそんな余裕はなくなってくる。
体力的につらいというよりは、足へのダメージが深刻。
とにかく足が痛くなってくる。足首がものすごく痛くなる。
あと腰にもけっこうくる。
終盤はもう「こんなことは一生に一度あるかないかだ」という意地だけで歩いていた。
これを思うと、靴って重要だなーと思う。
革靴は最悪。女性の場合ヒールの高い靴だと最悪でしょう。
職場にサンダルとかを持ってきてる人はけっこういるけど、もしもの時のためにスニーカーなんかもあるといいのかもしれない。

道は果てしなく遠かったけれど、
新橋駅で駅構内にブルーシートを敷き、休めるスペースを作ってくれてたり、
途中の高校でトイレを開放してくれてたりしていた。
(こんな深夜に普通は学校には入れない。わざわざ職員が集まり開けていてくれたみたい。
コンビニのトイレだと10分以上は待たされたりするので本当に助かる)
こういう災害発生時に、ちょっとしたことでも助けになる行動を起こせる人たちって温かいなと思った。

最後に、今回の地震災害により、行方不明のままの方たちの無事と、実際に被害に遭われてしまった方の一刻も早い心の傷の回復を願います。
きれい事にしか過ぎないかもしれませんが、どうか気持ちを強く持っていてください。

最近読んだ福井晴敏さんの著書『平成関東大震災』から1文引用させてもらいます。
(最近といっても1ヶ月以上前なのですが、このタイムリーさは何という偶然だろう)
これは実生活においても、精神的にやばい時に力になってくれている言葉です。

「どんなに大地が身震いしても、人の心だけは壊せない。
壊すのはいつだって自分自身……ということは、当然自分の力で直せる」

原因はいろいろあるだろうけれど、最終的に心を壊しているのは自分。
これですべてが終わりだなんて感情にとり憑かれ心を壊してはいけない。
また、どんなにダメージを負った時でも立ち直るのを決めるのも自分です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じく歩きました (豪鬱)
2011-03-12 14:28:29
こんにちは。豪鬱です。

ご無事で何よりです。
私も同じく何とかして帰るを選択し、歩いて帰宅しました。

今日は全身が痛いです…。
返信する
憂鬱さん (ichi-ka)
2011-03-13 21:23:55
こちらこそ心配してくださりありがとうございます。
憂鬱さんもご無事で何よりです。
けっこう帰る選択をした人の数は多そうですね。
帰り道、ほぼ同じ道程を歩く人の数の多さにびっくりしました。
明日仕事ですけど、足首がまだ痛い。
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安心しました (Matthew)
2011-03-15 00:52:44
ご無事で、何よりです。
都会の方は、交通網がやられてしまって、本当に大変でしたね。
ニュースで見た、横浜の映像も地割れ(?)などがあったようで、神奈川ということですが、自宅は大丈夫だったでしょうか?

まだ、余震続き、予断を許しませんが、被災地の方々には、一日でも早い復興を願います。
節電など、自分の出来る範囲で、微力ながら、お手伝いできればと思います。
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Matthewさん (ichi-ka)
2011-03-19 22:09:54
ご心配ありがとうございます。
僕の方は被害は特になかったので大丈夫です。

節電に関しては様々なところで努力をしているのを日々感じています。職場が薄暗かったり、いつも行くコンビニが照明を抑えていたり、駅の下りのエスカレーターをストップさせていたり、などなど。加えて個人レベルの節電が広まっていけば素敵なことだと思います。
本当に必要なところへ電力供給が滞ってしまわないように。

大変なことはまだ多いとは思うけれど、被災地の方々に早く安心して過ごせる日々が戻ることを願ってやみません。
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