昨年から犯罪者引渡条例の提案と反対運動の激化、そして政府が引っ込めたと思ったらコロナ禍。そんな中にするっと国家安全法を通してしまい、それで著名な民主は活動家を次々逮捕。10日には1面トップのイラスト解説が楽しい(怖い?)Apple Dailyの創業者と日本オタクの周庭さんが逮捕。このまま北京送りかと心配されていたが、一応保釈された模様。
北京は新型コロナウィルスで各国が自国の対策に躍起になっている間にやりたい放題やっているようにも思える。「武漢ウイルスはこうするための生物兵器だった」なんて陰謀論には加担しないけれど、自国で先に流行って先に回復したのをいいことに、いろんなことをやっているようにも思える。
そこでふと気がついたのだが、今の自分から見た中国と大正~昭和初期の欧米人から見た大日本帝国とは重なるんじゃないか。つまり、後進国だと思っているうちに急速に国力を増してきている。それにそれまでの世界秩序に真っ向から立ち向かおうとしている。大日本帝国は「大東亜共栄圏」として欧米のアジア利権を奪おうとしたし、今の中共も「中国の夢」「一帯一路」として自らの影響圏を拡大しようとしている。それを受けて立つ側としては「自分たちの今までの利権が侵される」だけではなく「考え方が異なる」が勢力を拡大してくるのは不気味でもあるし不快でもあろう。
大日本帝国は経済封鎖された挙げ句、ハル・ノートで追い詰められ、開戦に至って自滅してしまったのだが…。
香港の話から大脱線してしまったが、少なくとも英国との約束だけは守ってほしい。英国が返さなかったほうが正解だったかどうか、それはわからない。
もう、あの大好きだった香港は戻ってこないかもしれないし、楽しかったCathay Pacificのフライトにも乗れないのだろうか。