駆け込み修行（2）11月22日（その2） はーるばる来たぜ

　空港からは連絡バスで市内へ。と言っても20分ぐらいで着いてしまう、松山などと同じくらい街に近い空港。バスの運転手さんは道産子弁丸出しの気の良いおっちゃん。次から次へとお客がやってきて、補助席にも収まらない状況。「ちょっと待ってて、バス出すから」といって出発。
　一つめの湯の川温泉で10人ぐらいが下車、補助席は解消。そのあとは津軽海峡沿いに走る。日が傾く先に函館山が見えてきた。



　5分ぐらい余計にかかって函館駅到着。函館は、学生時代から会社に入ってしばらくは時々通りすがっていた。でも、まともに観光したのは大学1回生の夏、はじめて北海道に来たときぐらいか。そのあとは、夜行の連絡船で来てさっさと札幌や道東に移動してしまったり、トンネルができてからは北斗星で通過したり。
　そういえば、トンネル開通の数日前、お名残の連絡船で来たときに一泊したり、会社に入ったあとも従弟が大学に通っていたので、寮に差し入れに行ったりしたことはあったっけ。函館駅。改築されてからは初めてかな。




　あと4ヶ月で新幹線がやってくる。



　駅前は無駄に広いと思ったら、もともとの駅舎はここにあったとのこと。江差線・松前線ホームをつぶす形で今の駅舎ができたのだね。駅前デパートの棒二森屋も何度か来たなぁ。



　宿は1ブロック戻った松風町電停そば。歩きながら、こんな町だったっけといぶかしく思う。もっとアーケードがあったんじゃないかなぁ。



　来週の仕事の最終局面にさしかかっているので、メールをチェックしてやりとり。4時を過ぎて薄暗くなってきたので、お出かけ。市電で谷地頭へ。



　上空に飛行機雲。調べてみると千歳発香港行きのキャセイ機らしい。



　谷地頭温泉。以前も一度来たことがあり、夜行列車に乗る前にさっぱりするには良いところだ。数年前に改築され、しかも民営化されたとのこと。以前は重厚だがぼろぼろの建物で、近在のお年寄りが洗い場のタイルの上で寝ていたりしたものだが・・・。



　3種類の内風呂に寒いけれど露天風呂にゆったり浸かる。いやぁ、極楽極楽。ひとっ風呂浴びて暖まったので函館山に向かおう。



　と思ったら、ロープウェイは1時間待ち。甘く見ていた。そういえば、はじめて来た夏にも函館山登山バスが山頂にたどり着けなかったっけ。その時の登山バスは市営バスで、いきなり「はこだて賛歌」が流れてきてびっくりしたっけ。



　市営バスも解散してしまい、函館バスも色は一緒だが東急グループではなくなった。時代は流れるものだねぇ。そういえば、恵山や椴法華も函館市なんだよね。
　とぼとぼと十字街まで戻ってくる。十字街の交差点には市電のポイントタワーが復元されていた。



　電車は最新型がやってきて、松風町まで。しばらく休憩してご飯を食べに行こうとするが、あちこち満席。甘く見ていた。寒いし、仕方がないのでセイコーマートで酒とつまみを買って、本日終了。