前々から行こうと思っていたが
国立科学博物館で行われていた特別展。明治150年記念ということで、日本の近代化を支えた技術について一堂に会するというものだったので関心はあったのだが、なかなか行けず仕舞いだった。それが、いよいよ会期末ということで慌てて3/2の土曜日に観覧してきたのだった。
天気も良く、上野公園は大勢の人が出ていた。
西洋美術館ではル・コルビジエ展が開催中。こっちも見に来なきゃ。
噴水広場まで来たところ、突然見慣れないパトカーが。フェアレディzの高速警察隊仕様らしい。そういえば、昔神奈川県警の高速警察隊はポルシェのパトカーを持っていたっけ。
防災フェアが行われていたようだ。
そして本題の科学博物館。
日本の近代化は教育と度量衡の統一から
最初の展示は、明治維新後の学制の整備と尺貫法からメートル法への度量衡の統一だった。尺貫法でも違っていた1尺を決めた原器。
で、メートル法の原器のレプリカ。
キログラム原器のレプリカ。昨年秋にお役ご免となった、はず。
文明開化と産業機械
日本最初の活版印刷機。
そしてだるま自転車。
そしてがら紡と呼ばれる製糸機。
洋風建築
有名な第一国立銀行本店の模型。施工者が清水組だったとは知らなかった。CI導入前の清水建設のロゴが丸に「喜」というのは創業者の紋だったのかな。塔屋の旗が「バンク」だったのは本当なのかな。
日本3番目のエレベータ。大阪の日本生命ビルに導入されたとのこと。科学博物館に寄贈されていたが、博物館も忘れていたらしい。
通信技術
次は通信技術。交換機が展示されていた。
かつての電話機。
そして、エジソン蓄音機。
クォーツの歴史も。日本で最初のクォーツ腕時計も展示されていた。
こんどは灯と電気
最初にあったのはガス灯。
そして、国産白熱電球。
続いては発電機。
水力発電のタービンですな。
家電もたくさん
個人的に一番楽しかったコーナーの一つ。この電気釜、子どもの頃の我が家にあったのとよく似ている。確かに東芝だった。内釜・外釜方式で両方に水を入れなければいけなかった。その後ガス釜に変わった時に、ご飯はこんなに美味しいのかと感激した思い出がある。
漫画の中でしか見たことのなかった手回し洗濯機。
電気洗濯機。さすがにこの形は見たことがない。
電気冷蔵庫。このタイプも見たことないな。
こんどはモビリティ
零戦にも使われたという飛行機用レシプロエンジン。機械機械していてかっこよい。
バーバパパかニョロニョロか、と思わせる風貌なのは高速度カメラ。これで飛行機の設計をしたのだそうだ。
初期の電気自動車。エンジンがないだけスリムな感じはする。
ロータリーエンジンを積んだ、マツダコスモスポーツ。かっこいいなぁ。
これがロータリーエンジンのカットモデル。一時期マツダのロゴマークになっていた。
新幹線のパーツ。
だんだん化学工業へ
アンモニア合成機。
鯛焼き機のように見えるが、セルロイド成形の金型。
セルロイド製品。どこかで見覚えのあるものも多い。
そして炭素繊維。
その繊維産業を支えたのは養蚕。古い標本が保存されているのはびっくり。
かと思うと
国産第1号のブルドーザ-。小松製作所製。海軍向けに作られてフィリピンで作られていたそうだ。
長くなったので後編に続く。